ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

HAPPENINGS 20YEARS TIME AGO AND NOW

2007-01-21 | コレクターズ
発売から二ヶ月も経ってようやく見てるあたりかなりファン失格だと思いますが、やっとDVD BOXのヒストリー(DISK1ね)を見ることが出来ました。すごいボリューム。

見終わって思うことは…もう、何度も同じ感想を抱いてますが、本当にコレクターズというバンドは稀有で希少な最高のロックバンドだということ。やっぱり国で保護していくべきだよ。なんというか、自分も最近ファンになったばかりなのででかい口は叩けませんが、どうしてこのバンドの素晴らしさに人は気付かないのか。これほどの紆余曲折、おそらく多くのバンドが対面したら、ほとんどは解散という選択をしてしまうんじゃないか。あくまでロックバンドにこだわって、現在進行形で自分たちの道を貫いているコレクターズにはもうファンである以上に敬意を抱きます。

レコード会社との契約終了、事務所の閉鎖、リーダーの自律神経失調と、大変だった時期があったことは、今までも聞いたことのある情報でしたが、あらためて流れで聞くと相当苛酷だったんだろうと思える内容でしたな。刑事の「あのころはリーダーが死んでも『起きなさい!』って言ったと思う」という発言には感動したし笑った。事務所が閉鎖したという話のその場で、うまばのライブハウスにブッキングしたとか、翌日コレクターズの口座を作りに銀行行ったとか、さすがの行動力です。リーダーが「悪いけど全部任せていいかな」と聞いたのに、「いいですよー」と答えたという甲斐性はさすが。そりゃ加藤さんも「コータローくんを本当にいい男だと思った」と褒めるだけのことはありますね。仁さんもそのあたりの状況を見て、コータローと加藤くんが、かつてない信頼関係で結ばれているのが分かって、まさにツートップのフォワードだと評したのもうなずけます。しかしこの表現が、実にサッカー好きの仁さんらしくて面白いな。

最初はBIKEのライブ映像を見て、あーこのころってアンコールをちゃんと「アンコール!」って言いながらクラップしたたよな懐かしいななどとのんきに見ていたのですが、コレクターズって磐石に見えてほんとに危うい軌跡を辿ってきたんだなとしみじみ。それぞれのインタビューが非常に赤裸々で、でもとても興味深い内容で、リーダーはじめコレクターズの皆さんの、バンドに対する覚悟と愛情をひしひしと感じました。

リーダーが自律神経失調を患った時期、刑事が事務所閉鎖の直後にすぐにブッキングしたうまばのライブってたぶん、2003年の4月11、12日のワンマンですよね。これ、私が初めてコレクターズのライブを生で見て、いちころになって大ファンになって、一ヶ月くらいですべての音源ビデオを集め、ファンクラブにも速攻入会した直後の、「コレクターズのファンだ」と自覚して初めてのライブだったのでよく覚えています。手のひらに書いてある「がんばるな」の文字は何なんだろう? サングラス外して歌って欲しいな、などと、非常にのんきに見ていたものです。でもこのライブすごく良くて、本当に楽しくて最高にいいライブだったんですよ。あとからそんな大変な状況だったと知って驚いたものです。その状況下でも、楽しくて素晴らしいライブと演奏を聴かせてくれたコレクターズには、もう感嘆するばかりです。

でも振り返って見ると、私がファンになったころ(2002年)あたりよりも、確実にコレクターズはいい状況になってきていると思う。もちろんまだいろいろと問題や大変なこともかかえているのでしょうが、それは実感として思います。ライブの動員も増えたし、リリースも順調に重ねているし、大きなイベントやフェスにも呼ばれるようになって、本当にちょっとずつだけど状況は上向いているのだと思います。これからもきっと前向きで、パワフルでタフでユーモアあふれるコレクターズでいてくれるだろうから、周りの状況もさらに良くなって行くといいなあ。あらためてこのバンドを好きになってよかったと思いました。そしてきっとこれからも好きでいるだろうなと思います。

コスモ

2007-01-20 | 音楽
カウントダウンジャパンのテレビ放送はいつやるんだろうと、M-ON!のサイトを見に行ったら、特番組んで放送するのはアースステージとギャラクシーステージだけなんですね…。じゃあ僕らのコレクターズが出たコスモステージはどうなのと思ったら、通常番組の中で放送するとのこと。その通常番組ってのが「ASAHI SUPER DRY The LIVE SHOW」だったので、ヘーダイノジの番組じゃんあれいつだっけ、とのんきに構えていたところ、気付いたまさにその時間放送中でした…。慌ててビデオ突っ込んだのですが、家族が美味しんぼ見てたので録画しかすることが出来ず。あとから見返してみたのですが全然コレクターズのことはやってませんでした…。

でかい箱でやれるバンドだけにおもねるような番組構成にもがっかりですが、これコスモステージはどういう形で紹介されてたんだろう。というかさすがに私がビデオ録りはじめてから30分の間に出てなかったと言うことは、コスモステージの紹介は前半30分でやってたってことですよね。4日間のコスモ出演全バンドを30分で放送したとは思えないので、今日を皮切りに数日もしくは数週間かけて放送していくってことなんだろうか。M-ON!のサイト見てもいまいちその辺が分からないので困ります。まだコレクターズの放送が流れてないのなら、これからがんばってチェックしていきますが、事前にその辺分かりやすくしてくれるとありがたいなあ。ていうか特番はでかいステージ二つだけってどうなんだそれ…。多少時間の配分に開きがあっても、全バンド紹介するタイプの特番の方が好感は持てます。

PAST TO FUTURE

2007-01-19 | 音楽
先日のANATAKIKOUライブの帰りに、クアトロでジャングルライフもらってきました。ジャングルライフは5月で創刊15周年になるそうで、ミュージシャンや音楽関係者の方に「15年前何をしていたか・15年後の自分の未来予想図・ジャングルライフに一言」のアンケートをとっていました。総勢252人の大企画には、加藤さんやさわおのコメントもあってお得な気分です。加藤さんは「15年前は今のメンバーになった記念すべき年、15年後は髪と金とコレクターズがあって健康ならFINE」との、非常に嬉しいコメントでした。実際15年後もコレクターズやっててくれそうなところがまたいいね。さわおも15年後を想像つかないと言いつつ、「解散する理由もないし、ダラダラ細々ロックを楽しめてたら幸せかな」と、いい感じのことを言ってくれています。

問題はANATAKIKOUで答えてる人。「松條 寿光」って誰だお前。「鰹節でこだわりスティックを作り、ドラムをハァハァ言いながら叩いてる」との文章から藤井さんを表現しようとしている松浦さんであることが推測できます。メンバー三人の合同コメントと良いように受け止めておきましょう。

通して色んなバンドのコメントを見ていると、年代によって「15年前何をしていたか」がまばらで興味深いです。高校生だったという人がいれば、すでにデビューを果たしている人もいて、ときどき小学生だったというヤングメンもいました。最強は「2歳でした」というオレスカバンドのサキちゃん。現役女子高生恐るべし。

カエルと甘いもの

2007-01-18 | コレクターズ
コレ公式の加藤さんの日記に貼ってある、カエルの健康診断のイラストが可愛すぎます。あの診断をしてそのとおりだったら病気なので、可愛いとか言ってる場合じゃないのも分かるのですが、されるがままになってるカエル可愛いなあ。「口をつまんでも反応しない」って、カエル飼いの人の中ではカエルの口をつまんで反応を見るってのは一般的なんでしょうか。これ猫だったらなんとなく分かるんですが。うちではよく猫の鼻の色を見て、普段ピンクなのが白っぽくなってると、「顔色が悪い」とちょっと様子を見ることになってます。

カエルといえば名古屋に「カエル饅頭」という名物があるのを加藤さんはご存知かな。調べてみたらういろうでおなじみの「青柳ういろう」から出ているのですね。

カエルまんじゅう

かなり可愛いのであの造形は気に入ってもらえるんじゃないかと思ってます。もしかしたら名古屋に来たときに、名古屋のファンにもらったりしてるかもしれませんね。リーダーの嫌いな食べ物は水ようかんですが、たい焼きやおまんじゅうなどはお好きなはずです。あんこが外に出ている「外攻め」はダメだけど、中に入ってる「中攻め」は大丈夫だと以前アメストで語っておられました。おはぎとかもダメってことだな。リーダーが食わず嫌い王に出たときにはここチェックですからね(出ないよ)。

NO COLLECTORS,NO LIFE

2007-01-17 | コレクターズ
コレクターズトリビュート、買ってきましたー。全体的にすごく面白い! バラエティに富んでて、色んなアレンジ入ってて、同じバンドのトリビュートとは思えないカラフルさでした。もうジャケットからして素晴らしいよな。おおちのエアギター写真であることは知ってましたが、裏ジャケは24時間テレビみたいだし、水着のギャルはべらせてる内ジャケも笑った。何よりおおちのストップモーション写真がびっしり載ってるあれは何なんだ(笑)。コレメンバーの写真が一枚もなくて、おおち(と大谷とギャル)まみれのジャケットに大受けでした。いいなーふざけてんなー、こういうコレクターズのスタンス大好きだよ。ロック教室のときも思ったけど、ジャケット見るだけで名盤って分かるな(笑)。

中身ですがこれも良かった。そもそもジャケから「冗談わかんない奴は聴くなよ!」みたいなオーラが出てるせいか、大胆なアレンジの曲も楽しめたし。ラップアレンジやスカなんて、おそらく普通に聴いたらいろいろ思うところもあったかもしれないけど、このお祭り的なアルバムの中ではいいアクセントになったと思えた! 17曲も入ってるって事で、変なアレンジが面白みになって良かったなー。10曲程度だったらもっと、曲ごとの完成度とか気にしてしまっただろうけど、どれも楽しめる構成になってたと思います。

一曲目の旺福がもう、楽しくて元気いっぱいの可愛い曲でいいですね。アー写も可愛すぎる。王冠かぶったリーダーのリンゴ君を中心に、メンバーが集まってるこれをぜひカラーで見たい。アー写といえば鉄と鉛素晴らしいな。何てかっこいい写真! 彼らはコレと対バンしたときにライブを見ましたが、まさにこういう印象だったので感動しました。ごりごりのパンクバンドなのに、A TASTE OF YOUTHなんて綺麗な曲をどうするのかと思ってましたが、ちゃんと曲の良さを損なわない、ポップな仕上がりになっていて良かった。浅田くんと奥野さんのTOO MUCHもいいなあ。浅田くんの声とキーボードのアレンジが、深みのある曲調になってて好きだ。広がりがあって壮大ですごくきれい。浅田くんのコメントも元気があっていい(笑)。フラカンもなんか若いよね! ANATAKIKOUは思ってたよりちゃんと歌ってて意外だった。と言うと失礼ですが、ファルセットをきちんと再現してる点はさわおよりエライぞ(笑)。松浦さんが大ファンだということなので、松浦さんボーカルで行くのかと思いきや、北條さんとの混合だったのもファンには嬉しい。「愛ある世界」ってけっこう難しい歌だと思うのですが、極端なアレンジ変更なしで歌い上げたあなたきこうちゃんに拍手です。あとChester Copperpotの「土曜日の子供たち」が好きだな。ボーカルいい声ですね。ファンキーパンキーのグレートアメリカは、ギターがかっこよくて好き。コレっぽさがよく出てますね。

そしてある意味目玉とも言える、BIKEの「僕はひどいパラノイア」。やっぱりリーダーの声とコータローさんのギターがずば抜けて良い。曲もポップでキャッチーだし、特にサビが耳に残る感じで印象深いな。いい曲だー。これが初回限定ボーナストラックってちょっと勿体ない。たくさんプレスして、あとからファンになった人も手に入れられるといいですね。

全体通してみて、やっぱりコレクターズの曲はどれもいい、としみじみ思いました。楽曲のよさって、こうやって他の人がアレンジしたり演奏が変わったときに、あらためて浮き彫りになりますね。これこそがコレクターズの20年を支える最大の魅力なんだなあ。加藤さんはときどき「分かりやすいタイアップ的ヒットがなくても、日本で20年ロックバンドで食っていくことが出来るってことを、若い奴らに証明したい」と言っていますね。その姿勢自体は本当に素晴らしいことだし、それでこそロックをやる人間にとっての夢であり目標なのも分かりますが、それをコレクターズがかなえることが出来たのは、やはりこの稀有な才能があったからだと思います。努力じゃどうしようもない部分でもあるからちょっとサンプルにならないと言うか、コレクターズってレアケースなんだよなあ。でもそんなコレクターズを愛し、憧れ、目標としている人たちがたくさん集まって出来たこのアルバムは、本当に愛にあふれた名盤だと思います。ダイノジも土壌は違えど、コレを愛するがゆえの出演だし嬉しいですね。いいアルバムで嬉しいです。

NO MUSIC,NO LIFE

2007-01-16 | 音楽
コレクターズトリビュート、いよいよ明日発売ですね。おそらくもう今日の夕方には入荷してるのでしょうが、もし行ってまだですよって言われたら寂しいのでおとなしく明日買いに行く予定です。タワレコ限定発売に特に意味は感じませんが、タイトルの「NO COLLECTORS,NO LIFE」のためにそうしたのでしょうか。それともタワレコ限定が決定してからつけられたタイトルなのかな。

もともとのキャッチコピー「NO MUSIC,NO LIFE」も秀逸だと思いますが、意味は以前ポスターに書かれていた「音楽無きところに人生無し」と、直訳でいいのかな。ふと気付くと自分もおそらく、NO MUSIC,NO LIFEな人生なんだろうなあと漠然と思ったりします。いろんなものを少しずつ好きですが、音楽は昔から広く浅く、そして深く狭く好きだった(矛盾してるようですがこの辺のニュアンスは分かんなくても別にいいです)。酒と猫とお笑いも人生には必要ですが、優先順位で行けば音楽が一番高いところにいるのかもしれない。人によって、無かったら「NO LIFE」なものはさまざまでしょうが、私はまんま「MUSIC」ですね。いい音楽を生み出してくれるミュージシャンのみなさんいつもありがとう。

ビークルのラストラムイヤーズと一緒に買ってくる予定です。売り切れてないといいな!(超ポジティブ)

NEU!!!!

2007-01-15 | 音楽
書くタイミング逃がしてしまいましたが、12日スペシャの「NEU!!!!」に加藤さんがゲストで出た回を見ました。

ポリシックスハヤシの番組で、対談形式でいろいろ話されていましたが、ハヤシはけっこういい奴っぽいなあ。加藤さんにすごく遠慮してるというか緊張してる感じが伝わってきましたよ。もっと傍若無人なタイプかと思ってた。加藤さんに失礼のないように、って話し方に好感持てました。初対面だったみたいだし、さすがに大先輩だから当然と言えばそうかもしれませんが、丁寧で良かったよ。次回のギターウルフ相手にも丁寧に対応するんだろうか。がんばれハヤシ。加藤さんもコーナーのタイトルコールとかノリノリで言っていて楽しそうだったなー。曲作りの方法やロックオペラをやりたい、って話が聞けたのも嬉しかったですね。最後羊に反応してるのも加藤さんらしい。

以前Re:mixでポリシックスを初めて見たときには、前評判の「ニューウェーブバンド」という印象が強すぎて、悪くはないんだけどなんだか違う、と思っていたポリですが、この番組でライブ流してた映像見たらまた印象変わってきたぞ。加藤さんの出たコーナーの前にYMOを熱く語っていた様子からもうかがえますが、テクノ/ニューウェーブというよりテクノ/パンク系のバンドなんですね。もっと早く言ってくれよ(誰に)。客の熱いノリも、パンク色の強かった有頂天を思い出します。先入観を薄めて見れば、やっぱりかなり好みのバンドだ。何故か昔から「は行」のバンドをよく好きになる私には、バンド名聞いたときから気にはなっていたのですが。

甘い"Messege Pie"の不思議 麗しの東名阪ツアー 渋谷中継感想

2007-01-14 | ANATAKIKOU
M-ON! のANATAKIKOU渋谷クアトロ中継、昨日も書きましたがダブルアンコールにジェラシーですよ。だって名古屋は、松浦さんが本編で「これ聴いて気分よく帰って欲しいです」とか言って、さらにアンコールのときにも「さっきのでいい気分で終わるかと思うやんー。もう本当にこれで最後ね」的なMCをされたので、ダブルアンコはしない雰囲気で帰っちゃったんですよ…。シャイなんですよ! あーでもあのままアンコールしてたら出てきてくれたのかなあ。言ってもしょうがないことですが。「久しぶりの曲をやります」と幻想港町が演奏されましたが、ダブルアンコは本当に予定になかったのかな? 漠然とやるならこれ、程度は考えていたっぽいですが、リハやってないのも本当っぽかった。

あと、ほくちゃまの「とりあえず」で、名古屋クアトロでは松浦さん、客席から見て右側から出てきて、通りすがり的に口笛を吹いて帰っていかれましたが、渋谷クアトロはメンバーが登場・退場する方が左側にある。どうするんだろう、と思ってたら、普通に北條さんのそばの左側から出てきて、北條さんの肩に手を回し、口笛吹いて去って行かれましたね。何と言うか「さわやかな痴漢」みたいな動きが素晴らしかったです。失礼な表現ですみません。

それとまた北條さんに「顔さかさま?」と聞いてましたが、「違うよこっちが髪の毛でこっちがヒゲ。あなただけですよ間違うの。こんなに長く付き合ってきて」と、珍しく反論されてましたね。なんか淡々とした北條さんの言い方が面白かった(笑)。

藤井さんは名古屋でも思いましたが、ちょっと髪がふわっと伸びててかっこよかった。日ハムの建山にちょっと似てる。北條さんとの掛け合いに一段落ついた松浦さんに「何かありますか藤井選手」と聞かれたのに、すでにマイクを外していて参加する気のないおすまし顔も笑った。

テレビ中継だと、メンバーの些細な表情や細かいところも見れるのが嬉しいですねー。ただちょっと松浦さんの声の伸びがよくなかったような気がするのは、調子が悪かったからなのか音響の問題なのか。体調が悪いのではないといいのですが。

追記

2007-01-13 | ANATAKIKOU
M-ON! で放送していた東京のライブの様子を見ていたら、昨日書いたレポに間違いがたくさんあったことに気付いたり思い出したりしました。なので多少直してあります。どうもすみませんでした。東京ダブルアンコールうらやましいよ…。でも、幻想港町が好きだと言っていた友人がこのライブ見に行ってるはずだから、聴けてよかったねえ。

1/12 甘い"Messege Pie"の不思議 麗しの東名阪ツアーin 名古屋クアトロ

2007-01-13 | ANATAKIKOU
ANATAKIKOUの「甘い"Messege Pie"の不思議」麗しの東名阪ツアー、初日名古屋に行ってまいりました! 東京大阪に行かれる方は、ネタバレありますのでご注意下さい。あ、でもとりあえず「かくれんぼう」のクラップは、北條さんや美奈さんが先導してくれるけど客席からも積極的にやったほうが楽しいです。全然頭になくて、フロアもちょっとまばらだったのが残念。






というわけで初日の名古屋、客入りがちょっと少なめ…。平日の名古屋(@加藤さん)はさすがに厳しいか。ゆったり見ることが出来てそれはそれで良かったのですが。フロアにテーブルと椅子があったので、座って見るのも出来たもよう。

15分ほど押して、XTCのクロコダイルが流れます。これ聞くとラジオを思い出してちょっと嬉しいですね。ところがSEに乗って登場したのは北條さんひとり。他のメンバーがなかなか出てきません。放置プレイをかまされた北條さんですが、そこでギターを弾き始めます。するとしばらくして藤井さんが登場。ギターにドラムをあわせていきます。その後美奈さん、松浦さんと順に出てきて、それぞれのパートを弾きはじめるという構成に。それほど凝ったことをしているわけではないですが、こういうちょっとした演出も楽しいですね。一曲目はこの登場を兼ねたインストでした。そしてわりと激しいギターソロがメインの、聴きなれない演奏に。またインストかな? と思っていたら、耳馴染んだ素敵フレーズから「オオカミ少女」に! ああもうあなたきこうちゃんのこういう演出大好きだ。もともと大好きな曲なので、こんな凝った形で聴かせてくれるとまた喜びもひとしおです。その曲が終わったところで、北條さんが突然渋い声で「あー…」と発言。え? と思っていたら、「らー…」「れー…」と続いて、次の曲が「ヌルイ雨」と判明。ずっと以前からやってる曲なのに、またアレンジが変わるってのが素晴らしいです。相変わらずいい声だ。「こんばんは、ANATAKIKOUです! 久しぶりの名古屋です。1月、2007年、じゅう…ににち! 2007年感でね!」などと、相変わらずのへんてこMCの松浦さん。とりあえず楽しそうです。

「かくれんぼう」に続き「ジャノメ傘」。なんかすごい速いよ! 松浦さんのイントロのギターがそもそも速かったのか、やたらとテンポが速く感じました。あといまさら気付いたんですが、北條さんの曲の間奏ソロを松浦さんがけっこう弾いてるんですね。この「ジャノメ傘」も、ソロは松浦さんでした。作曲した人がボーカルをとるという形式のANATAKIKOUなので、てっきりソロもそれぞれが弾いてるのだと勝手に思っていましたよ。クラップがもっとそろうと良かった! 先導されるまで気付かなかった自分反省。

「いけないところで」「黄色い道」と、ライブでおなじみレギュラー曲が続いた後で「モネラ氏の庭園」。これまたおなじみのメンバー紹介がありました。曲の途中で「ここで、僕らのことを知らない人もいると思うので、メンバー紹介を」と話し出した松浦さん。「すなわち、メンバー紹介。と言うか自己紹介。つまり、メンバー紹介とも言える自己紹介。でも、てんてん、そんなメンバー紹介」と、延々リピート状態になっていました(笑)。そこでようやく藤井さんに振った松浦さん。ソロを叩いているところに「ドラム、藤井寿光! 大阪で一番ドラムが上手いと自分で言っていました」と言うと、藤井さんは「言ってません!」と即座に否定(笑)。何度も言われてるので、心の準備が出来ていたと思えるタイミングの良さでした。そして美奈さん。「名古屋出身です!」と松浦さんがアピールすると、会場からも大きな拍手が。そこでベースソロを弾く美奈さん。小柄なのに安定したいい音を出すなあ。控えめですが、女性コーラス曲の多いANATAKIKOUにはなくてはならない存在ですね。そして北條さんの番に来ると、「準備はいい?」と聞く松浦さん。ハイ! とばかりに元気よく右手を上げる北條さんです。「今日も顔がさかさまで」と、サラッとひどいことを言う松浦さんにも「はいっ!」とお返事。今日のほくちゃまは妙に元気でいいですね。ピックを構えて、渾身のギターソロには大きな拍手が上がりました。続いて松浦さん。北條さんが紹介しようとする時点ですでにノリノリでギターソロ弾いています。「ボーカルギター、松浦正樹!」と北條さんに呼ばれ、客席の柵に足をかけてまでソロを弾きまくる松浦さんでした。

「リリー」の前に、アコギを手にした松浦さんが、「大きいのに軽い」と普通の感想になっていたのがオカシイ。

途中で、それまで演奏した曲のタイトルを言って紹介している北條さんに、「何かもうそういうのやめよ」といきなりダメ出しする松浦さん。「過去を振り返るの良くない。後ろ向きやん」と、妙にネガティブに捕らえておられます。それなのにしばらくしたあと、「いけないところで、モネラ氏の庭園、って曲をやりました!」と、晴れやかに紹介した松浦さんに客席大受け。ほんとにわがままだな! 「セクシーな曲が続きましたが…セクシー運河やね。もう宇宙、星雲やね」とまた意味不明なMCです(笑)。のちに北條さんのことも「ほくちゃま星雲」と呼んでました。何だそれ。

告知をします、とのことで、メンバーが着ているTシャツを紹介。北條さんと美奈さんが白いTシャツを、松浦さんと藤井さんが黒いTシャツをそれぞれ着ていたのですが、黒いTシャツのピスタチオがモチーフとなった夜景は、北條さんの絵だそうです。お上手ですね。それをマイスティースのメンバーが加工してくれたものだそう。対して白いTシャツは松浦さんのイラストで、メッセージパイにかけて、「パイちゃん」(パイ君だったかな?)というキャラだそうです。公式サイトのプロフィールの、北條さんの似顔絵(と言っていいのか)が一番近い、ああいう素朴なキャラクターがパイを持っているちょっと可愛い絵でした。東名阪ツアー用に作ったけど、大阪のイベントで先行発売したら大人気で品切れになってしまったとのことでした。実際白Tを買いに行ったら、キッズLがもう無かったのが残念。「でも紙に書いて申し込んでくれれば、メールアドレスさえ書いてもらえれば届けます、ってことを物販でやってると思うので…俺言ってることちゃんと伝わってる?」と、説明しながらも不安そうな松浦さんでした。

「僕らは大阪のバンドなんですけど、以前名古屋でラジオをやっていて、週に一回名古屋に来ていたので、ほんとゆかりのある街なんですよ」と松浦さん。北條さんも「そのときは夜だったので観光みたいなところには行けなかったんですけど、久しぶりにね、同じ道を通って名古屋に車で来て、ノスタルジックな気分に…」と話したのですが、そのときちょっと噛んでしまったため、さっそく隣のいじめっ子が「ノストラジック!?」と突っ込みを入れました。「ノスタルジックね」と言い直したのですが、「自分、キュロットスカートをケロットスカートって言ったもんな」と、過去の言い間違いまで暴露されてしまいました。北條さんをいじってるときの松浦さんは本当に楽しそうだ。北條さんは名古屋でカツ丼やカレーうどん(ちょっとメニューに自信なし)を食べて、ほっこりしていたそうです。

「ぼくのなまえをありがとう、とラインダンスの2曲は、11月に出たアルバムメッセージパイから初めてライブでやる曲なんですけど」と松浦さんのMC。「音源の曲をやるのは難しいんです…ってじゃあ何の曲やるのかって話ですけどね」との言葉に爆笑でした。言いたいことは分かるんですけど(笑)。そこで「名古屋で初めて新曲をやります」と、「潮騒」という曲へ。きれいなメロディの曲でした。冒頭、海の底で君と…みたいな歌詞だったかな、あなたきこうらしい不思議な印象でしたがとりあえず変態ソングではなかったよ!

あまり印象の強くなかった「ぼくのなまえ~」「ラインダンス」ですが、ライブで聴くとまたいいですね。ラインダンスのラストがかっこよかったです。

軽快なドラムから始まった「怪盗ピスタチオ」、イントロの藤井さんがものすごく楽しそうだった。もうドラム叩きながら踊りだしそうな勢いでした。叩いててもノってくるんだろうなあ。これも妙に速かった気がしますが、曲に合ってるからいいかも。「怪盗ということで、泥棒の歌なんですが…友達同士が集まって、好きな女の子の心を盗むって曲です」と、なぜか製作者ではない松浦さんが解説していました(笑)。

続いて「はさまれてピクルス」。しかし少し歌った時点で「やめ!」と止めてしまう松浦さんです。「ベースだけ続けて。こうしておくといつでもやり直せる」と堂々としたもの(笑)。途中のブレイクで松浦さんと北條さんがユニゾンで言った言葉は「クアトロです」だったもよう。最後に「マクドナルドの歌でした」って言ったから、「グラコロ」かと思いましたが勘違いでした…。

「キューティーフォン!」の威勢のいい掛け声から、ほくちゃまボーカルの「キューティフォン」へ。やっぱりテンポ良くてかっこいい曲だなあ。ラストのユニゾン「キューティーフォン!」で止めずに、ドラムも入れて盛り上げてから終わるという、新アレンジになってました。これもドラマチックでいいですね。

「もうすぐ終わりなんですけど…あと2曲なんです」と松浦さんが言うと、フロアからえー、と不満の声が。「もうみんなとお別れという気持ちでやります! でも間違えたらやり直します」と始まった曲は「WOMAN RECORD」。イントロから松浦さんすごい勢いでギターを弾きまくっています。ステージ前方に身を乗り出して弾いたかと思えば、いきなりモニターの間にうずくまってみたり、マイクの前に戻って心臓を押さえて倒れこんだり大忙し。この日のWOMAN RECORDもいい感じのキレっぷりでした。ラストは「最後の夕景色」。うってかわって美しいメロディをしっとりと歌い上げる松浦さんです。

「また来てくださいねー」と両手を上げてご挨拶し、いったんはけるメンバー。アンコールのクラップが始まったのですが、すぐさま登場してきた北條さんにびっくり。たぶん1分もかかってないよ! 今まで見てきたライブの中でも最短記録です。冒頭と同じく北條さんひとりで、また放置プレイかと思いきや、「このギターを借りて、弾き語りをしようと思います」と、松浦さんが「リリー」で使ったギターを手に取りました。曲は新譜から「とりあえず」。ゆらゆら揺れながら楽しそうに歌っている北條さんは可愛いな(笑)。生で聴いたらますますいい声です。すると途中で松浦さんが登場、口笛のフレーズを吹いて、それが終わるとそのまま去っていきました(笑)。非常にいい感じです。曲が終わったあと拍手をしながらメンバー登場。「僕は通りすがりっぽく口笛で参加しましたけど」との松浦さんの言葉に心でひざを叩きましたよ。まさに「通りすがりに口笛吹いて帰って行った」感が出てて、すごく的確な表現に納得でした。

ここで言ったか記憶にないのですが、告知でこのツアー限定のパーカーを作ったとのお知らせが。「買ってくださった方に特典で、ありがとうメッセージの入ったCDをプレゼントしてます。ナンバー入りで。でももう売り切れちゃったんですけど」との、告知の意味があるのかなんなのかな状態。ところが「持ってきた分もう無いんですよ。5枚ですが」との言葉にびっくり。さすがにもうちょっと持ってこようよ。と言うか私このパーカー買ったのですが(メッセージと未発表音源入りなんていわれたらそりゃ買うよ!)、CDにNO,5って書いてあった(笑)。最後の一枚買えた訳ですね、ラッキー。「工場で生産が間に合わないんです」「生産が間に合わないっていい言葉やね」とフロント二人で言ってたのがどこまでネタなのか本当なのか判別できない。でもさすがに東京大阪の分は確保してあると思うのですが。

「じゃあほんとにこの曲で最後です。これを聴いて気分よくみんなに帰ってもらいたいんで…」と松浦さんが言うと、えー、と残念そうな声。「だってさっきあんまりえーって言ってくれなかったやん!」とすねてました。「気付いてる方もいると思いますが、この曲をやらないわけにはいきません」と始まった曲は「シンデレラ」でした。以前のライブだと松浦さんが、魂込めて渾身のボーカルで歌う曲って「アーチ、越えて」だったと思っていましたが、今日のこのライブでは「シンデレラ」だったという気がしましたね。もちろんアーチ、越えてを手を抜いて歌ってたわけではないですが、今はシンデレラに思い入れがありそう、と勝手に思ってました。

最後に「手をつなごう! プリプリ形式で!」との松浦さんの呼びかけに、4人がステージで一列に並び、手をつないでそれを高く上げてごあいさつをしてライブは終わりました。初めての名古屋のワンマンということでちょっと緊張してたのかな? と思う部分はありましたが、中盤から堂々としたいい演奏を見せてくれたと思います。そうそう名古屋には春にまた来るとの情報もありました! そっちも絶対行くぞ。また楽しみでございます。楽しいライブでした!

ところでこの日、お隣にいた方に話しかけてもらって、いろいろお話していたおかげで開演までの時間が楽しく過ごせました。うちのブログを見てくださっていて、話の内容から私がばやであると見抜かれてしまったのがお恥ずかしいところですが(笑)、その方に教えてもらった、セットリストを記憶するこつにより、今回はほぼ全曲覚えていられました! これほんとに実用的な技だ。どうもありがとうございました! その他の方ともいろいろお話できて、今日はひとりで行ったのに寂しく無かったよ! ありがたいことです。
 

セットリスト

イントロダクション
オオカミ少女
ヌルイ雨
かくれんぼう
ジャノメ傘
いけないところで
黄色い道
モネラ氏の庭園
リリー
ぼくのなまえをありがとう
ラインダンス
潮騒(新曲)
怪盗ピスタチオ
はさまれてピクルス
キューティフォン
WOMAN RECORD
アーチ、越えて
最後の夕景色

アンコール
とりあえず
シンデレラ