ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

COUNTDOWN JAPAN06/07 12/31

2007-01-02 | 音楽
そんなわけでカウントダウンジャパンの感想です。31日しか行かなかったんですが、とりあえずトップバッターにビークルがいるので最初から見れるよう移動しようということに。

入るとまずチケットとリストバンドを交換してもらって、1000円で出し入れ自由のクロークに荷物を預けることに。コートからかばんやらあったので、一人1000円なのか荷物一つにつき1000円なのか判断できなかったのがちょっと心配でしたが、でっかいビニール袋をもらって、「これに入る分だけ預かれますよ」方式だったのが一安心。自分と友人の荷物やコートも入れて全然余裕だったので、出し入れ自由というのもあってコインロッカーよりも楽でした。そしてこの日はわりとぬくぬく暖かかった上に暖房も適温だったおかげで、Tシャツのみでもまったく問題無しでした。半そでTの人もたくさん見た。

その後物販を見たのですが何故かコレクターズのブースがなかったのが謎。DJで参加の松尾スズキのユニットですらあったのに。おそらく私が持ってない新作はなかったとは思いますが、それでもブース自体がないのはなんか不満だなー。CDは別コーナーで売られてたのですが、Tシャツタオルの売り場がなかった。3回くらい探して確認して無かったのでたぶん間違いないと思う。

気を取り直してビークルのステージがあるEARTHステージへ。そばにコレクターズが出る予定のCOSMOステージもあったので確認し、アースの後ろのほう混んでいない場所で待っていました。ロッキンオンの兵庫さんが前説をして禁止事項などを伝えたあとビークル登場。1年半ぶりですが以前と同じくすごい人気で盛り上がってました。お面を外しての演奏でしたが、ヒダカが痩せたように見えたのが心配。忙しいんだろうなあ。途中ユアソンのメンバーがお面かぶって参加したり、ヒダカのサラリーマン時代からの友達トロピカルゴリラが参加したりと、ゲストの多いステージでした。「HIT IN THE USA」をやらなかったのが意外でしたが、すでにあの曲をやらなくても問題ないほどのヒット曲たくさんのリストで、売れてるんだなーとしみじみしたものです。非常に楽しいライブでした。

しかしビークルが終わって、アースステージすぐそばのフードコートでビール飲んで休んでいると、DJブースから「HIT IN THE USA」が聴こえてきて盛り上がる周囲。お約束のクラップを、移動中やご飯食べてる人がやっていて、ちょっとしたカオス空間でした。

その後やっぱり携帯が邪魔だということでクロークに荷物預けに行く途中、MOONステージから漏れ聴こえる音に友人が足を止めます。「ちょっと気になる」ということで、何をやっているのかも知らないそこに入場。中では若い男の子の3ピースバンドが演奏中でした。タイムテーブル確認してみると「ghostnote」というバンド名。まったく知らなかったのですが、いい感じの曲調と、何より客席の後ろのほうまでクリアに聞こえるボーカルは心地よかったです。あんまり音響いいとは言えないであろうあの場所で、何を歌っているのか言葉がちゃんとはっきり聞こえる。この点に友人も感心したようで、いいバンドだねーと最後まで見てきてしまいました。MCも「岡山から来ました!」とはりきっていて、「うしろのほう一人一人にも伝わるように歌います」と、誠実さが感じられる好印象さ。若そうに見えたけどけっこう演奏も上手くて、ちょっとお得な気分でした。

その後「一回どんな感じか見てみたい」と思っていた少年ナイフを見にコスモステージへ。ちょうど入るとカーペンターズの「TOP OF THE WORLD」をカバーしていて、客席も盛り上がっていたところでした。彼女らも一見若くて普通のお姉ちゃんのように見えるけど、キャリアを考えるとそれなりの年齢なんだよね…。パワフルで余裕あふれるステージングはとてもかっこよかったです。そしてさすがにすごい上手い。コアなファンもたくさんいるようでした。ビークルが飛び入りでゲスト出演したりしていて(このときはお面のまま)、お祭りっぽく楽しい雰囲気でした。ビークルこのあとユアソンにもゲスト出演するんだろうか。働きすぎだ。

これと言った目当てが無い時間があったので、ご飯食べたりビール飲んだりしながらうろうろして、ブンブンサテライツに移行。音色がとてつもなく好みで、いー感じに酒が回りました。ちょっと曲調が単調なのが玉に瑕ですが、打ち込みの音が気持ちよくて、普段なかなか生では見ないライブに、フェスの醍醐味を味わえたものです。

しかし気持ちよく踊っていたせいで、ビールが回りまくって、寝不足だったこともあって眠くてたまらないことに。仮眠が取れるリクライニングチェアのあるエリアに行ったのですが、さすがに人気エリアで空いている椅子が無い。しょうがないので近くのベンチで休憩。「ゆっくり寝ていいよ。もうすぐコレクターズだけど起こさないでいてあげる。気がついたら終わってるかもしれないけど」と言ってくれる友人は優しいのか何なのか。置いていかれると寂しいので、熟睡しないよう気をつけて(それでもちょっと寝てしまった)、適当な時間にコスモステージに向かいました。

コスモステージではイベント名物、Qちゃんが先に出てきてドラムのセッティングをしているところが見れてラッキーと思っていたら、何と今日は小里さんも出てきて音合わせを。スーツにネクタイでかっこいいです。お客さんもどんどん増えてきて、始まる直前にはすでにいっぱいになっていた模様。クロマニヨンズTシャツの人や、ピロウズTの人もいてわくわくします。

さてSEが流れてコレ登場。加藤さんは黒いジャケットにジーンズ、中は白いカットソー、コータローさんはベロアの黒ジャケットに花柄のシャツとジーンズでした。小里さんは先述したようにスーツとネクタイ(野音のときもこれだっけ?)、Qちゃんがよく見えなかった…。茶色のジャージっぽいのだったっけ。

最初の曲は「Nick! Nick! Nick!」で、刑事のギターの素晴らしい音色に感激。基本的に幕張メッセってコンクリ打ちっぱなしのホールなので、音響は体育館レベルだと思うのですが、上手いバンドはそれでも演奏上手いよなー。加藤さんの声も、クリアに伸びていて素晴らしい。一曲目終わってからの大歓声に、「なんだよ、人気あるじゃん!」と喜んで笑いを取るリーダー。その後「STAY COOL! STAY HIP! STAY YOUNG!」。客席が意外に盛り上がってて驚き。始まる前から男の人が多いなーと思っていたのですが、歓声とか反応の声が、いつものワンマンよりも男性多くて嬉しかったです。しかもコレT着てるし! お前ら今までどこいたんだよ!(@さわお)

始まって2曲ほどで、「伝説の夜だ!」と楽しそうな加藤さんですが、さすがに早すぎるよ(笑)。かなりごきげんな様子でした。「今日は久しぶりにクロマニヨンズのヒロト君と会ったんだけど、(出番が)俺たちの次なんだよね。ステージ違うけど。コレクターズが終わるまで待っててくれるって言ってたよ」と言うと、おそらくコレのあとクロマニヨンズを見に行こうと思っている客の多くが大拍手を。しかし「そんなこと言ってないけどね」と、簡単にウソをつくリーダーは相変わらずすぎる(笑)。

「悪い月」のあと「愛まで20マイル」を。さっきまでのバカMCとはうってかわって、迫力あるボーカルと演奏にフロアは圧倒。終わったあと、近くにいた人が思わず「凄い…」とつぶやいたのが聞こえましたよ。もしかしたら初めてこの曲を生で聴いた人かな。凄いでしょう! と語りかけて危ない人になるところだった。でもほんとにこの曲を歌う加藤さんは圧巻だよ。確かにすごいとしか言いようがない。

「未来のカタチ」では、客席のクラップとコーラスがすごかった! あんなに盛り上がって大きな音で聞こえたのは初めてかもしれない。加藤さんも嬉しそうだったし、刑事もずっと煽ってたなー。20周年を代表するようなこの曲が、その20周年の年、2006年のラストでこんなに素晴らしい形で聞けたのは本当に嬉しかったです。自分がそこにいられたことも幸運でした。

「楽しいね! 今日は近所で餅つきがあったんだけど、こっち来てよかった。こっちの方が楽しい」と、のんきなMCをする加藤さん。「ね、コータローくん?」と刑事にふると、「そりゃそうだよ」と自然に返されてしまいました。

「コレクターズは今年結成20周年を迎えて、その年の最後を、このライブで締めくくれて嬉しいです」的なことを言った気がする。激しくうろ覚え。そのあと「来年はデビュー20周年だ!」とオチをつけたあと、「最後の曲です」と「THANK U」へ。2006年ラストにふさわしい、素晴らしい曲でライブは幕を閉じました。終わったときも大きな拍手と歓声で見送られ、とてもいい雰囲気のステージだったと思います。

ちなみにコスモステージは、入場するときにあまり人がいないとそれはないのですが、たくさん人が入ってくると、柵を設置して並ばせるのですよ。並ばせると言うか柵でルートを作って、入り口から入り放題ではなく順番に入れる形にするんです。説明出来てるかな。コレのときのお客さんの入りが気になっていたので、終わったあと柵の有無を確認に行ったのですが、ちゃんと柵作ってありましたよ! これが必要な程度にお客さんの入りは良かったんだ、と嬉しくなったものです。

コレが終わったあとコスモを出て、ビール買おうと並んでいたら、さっそくアースから聴こえるクロマニヨンズのテーマ。どんどんアースに人が流れていって、すごい人の移動が見えました。でもコスモからアースに行く人もたくさん見えたので、コレが終わるまで、クロマニヨンズに移動しないでくれたんだなーとそれも嬉しい。実際、加藤さんのMCどおり、コレを見たあとすぐに移動すればクロマニヨンズ頭から見れたわけだしね。疲れていた我々は、ビールでとりあえず2006年ラストのコレクターズのステージに乾杯したあと、リクライニングエリアでちょっと休憩(さすがにクロマニヨンズの時間帯はそこも空いていた)。「最初の曲がタリホーじゃなかったなら、ラストの曲かラス前にやるだろうから、その辺に間に合うように見に行こうか」とのんびりしてました。タイムテーブル見る限り、45分くらいはやるだろうとアタリをつけての考えだったのですが(実際アースのビークルやブンサテはそれくらいの長さだった)、休憩中に聴こえてくるタリホー。完全に読み間違ったのを反省しつつアースに移動。しかしタリホーのあともう一曲しかやらなくて、非常に短いステージだったように思います。でも客席アンコールしてたなー。あれは出てきたのかな。イースタンユースまでちょっと時間が出来たので、年越し蕎麦を食べよう! とフードコートへ。しかしクロマニヨンズのあとに年越し蕎麦、と言うのは誰もが考えることは同じだったらしく(時間帯も8:30くらいでちょうど良かった)、蕎麦の店には長蛇の列が。餅つきを眺めながら並んでようやく蕎麦をゲットし、悲願の年越し蕎麦も食べられてよかったです。

その後蕎麦だけでは物足りなくなって、ビール飲みながらいかめしなどもつつきつつ、GALAXYステージへ。イースタンユースと100sがもろかぶりなため、先にイースタンを見て、半分100s見ようとか思っていたのですが、イースタンが良すぎて動けなかった…。相変わらずがむしゃらで真摯な、力強いステージが素晴らしい。声援がほぼ全部男性からというのも素晴らしい(笑)。変な抑揚で名前を呼ばれて、「とち~あずま~みたい(笑)」とにこにこしてるのとかいいなー。ラストの曲が、以前横浜で聴いたときも最後にやったと思うのですがあれいいなあ。すごくポップでいい曲ですね。楽しく、そして染みるステージでした。

このあとアナログフィッシュ見て行こうかとも思ったのですが、もう体力的に限界に。野外と違ってコンクリの上で踊ったり移動したりは意外に体が疲れます。カウントダウンで見たいバンドも特にないし、ということで、おとなしくここで引き上げることにしました。

正直それほど期待していたわけではなかったので、意外に楽しかったのが嬉しい誤算のフェスでした。酒は高いけどね! でもビール500円は妥当なのかな。ライジングサンのビール400円とかホッピー300円とか、以前のコップ持参すると50円引いてくれるとか閉会間際にはホッピー200円とか、そういうのを見てしまっていたせいで高く感じるのかもしれません。提供にアサヒビールが入っていたせいか、ビールはどこ行っても一律「アサヒビール500円」でしたね。けどカクテル系も充実してる店もあったし、ご飯もいろいろあってよかった。五島ハムって看板にずっと行列出来てたのが気になったけど、あれはひたちなかのおいしいメニューなのかな。常連の参加者には有名なものかもしれません。

とにかく思ったより楽しかったフェス、何よりコレクターズのステージが素晴らしく、客層もいい感じだったのがとても嬉しい2006ラストライブでした。