ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

アナタとわたしのいけない十年愛←ツアータイトル

2011-05-16 | ANATAKIKOU
超お久しぶりです。いい加減な更新ですがさすがに一か月空いたのは初めてだと思います。ちょっと北海道とか東京行ったりしてました。そしてこのブログの編集ページが新しくなって、文章が異様に打ちにくくなったのも更新のやる気をそぐ一因でもあると思います。ここまでの短い文章を打つのにも何度もやり直している。かつての5倍くらいかかる。ローマ字入力のとき母音が反映されにくくなったんですよ。直さずに書くとこんな感じ↓

こうおひsしぶりです。いkげんあこうしんですがさsgにいっかgつあいおたおははじめてだともいます

どうしてkれる。

それはともかく昨日はANATAKIKOU見てきました! 久しぶりのライブです。新譜「きいちご」がよかったので期待してましたがやっぱり良かった。松浦さんも楽しそうで「ありがとうもろこし」とご機嫌でした。レコ発ツアーということで「きいちご」からの曲がほとんどだったのですが、「アーチ、超えて」もやってくれたのは嬉しかった。久しぶりに聴いた気が。あと「RUNAWAYFORM」が、アルバムで聴いていた時から好きでしたがこれライブだとものすごく良くなるね! 名古屋で初めてライブ演奏したそうなのでついてます。あれはかっこよかったし楽しかったなー。難しい曲なのかもしれませんがもっとやってほしい。そしてその「RUNAWAYFORM」のあと突然カントリーロードをひとふし歌う松浦さんに客席茫然。気持ちよく歌ったところで「カントリーロードでした。じゃあ次の曲は」と、ものすごくふつうにつなげていこうとして面白すぎた。名古屋ということで「僕たち以前ラジオ番組やってたので思い出深いです。これ毎回言ってますか」と言いつつ、名古屋で麻薬捜査官につかまったエピソードも話していました。道に迷って入り込んだ道が、ちょうどそういう取引のメッカだったそうです。「こういう理由でここにいて、と説明しても『ハイハイ』って嘘ついてると思われて。警察の人の『ハイハイ』って怖いですね。さんざん調べられて『本当に言ってたとおりだったんだね』ってようやく疑いが晴れて、『最初から言ってますやん!』の『ますやん!』が強かったです」と大変な目に遭ったANATAKIKOUさんでした。

「アニマルがマニュアル」は「子供の心をかきむしろうと思って」作った曲だそうです。

あと「RUNAWAYFORM」はアフリカの曲なのだそうです。モザンビークとか歌詞にあるし。ミア・コウトで合ってるのかな? その作家が松浦さんお好きなよう。客席のほとんどが知りませんでしたが。

アンコールの拍手が起きて、しばらくして松浦さん登場。「勝手に出てきちゃいましたがアンコールやっていいですか?」と会場に確かめたのち、「僕たちの代表曲を」と「リリー」をやってくれました。

セットリスト。たぶんあってると思います。


寒がりのセーターシック
アニマルがマニュアル
ぼんやり、雨
アーチ、超えて
フラストレーション
てのひらに
RUNAWAYFORM
カントリーロード
心のかたちはドーナツ
KYOTO、どこへ眠る
曖昧な天国に捧ぐ
旅のわかれ

アンコール

リリー

感想

2011-04-17 | ANATAKIKOU
ポポポポーンのCMを見る頻度が落ちてきている。私はこのまま1分バージョンを見ることなく死んでいくのでしょうか。YOU TUBEでは見たことあるけどふつうにテレビを見ているときに遭遇したいこの心理は分かってもらえると思います。家族も友人もみんな見たことあるらしい…くやしい。あの少年のテンガロンハットに蝶ネクタイ、半パンに赤いブーツ(もしくはニーソ?)というファッションセンスが気になってしょうがないです。さらに「いただきマウス」のときにテーブルに一人であること、「ただいマンボウ」はいるのに「おかえり」に呼応する動物はいないこと、女の子も空中からいきなり登場するところからしてふつうのお友達っぽくなく、周りにいるのは妙なクリーチャーばかりという異様な環境。どこか「僕は恐竜」や「ザ・バラッド・オブ・ロンサムジョージ」的な、コレクターズの歌にも通じる孤独を感じずにはいられません。おそらくテンガロンハットを脱ぐくらいなら彼はあの生き物達とずっと暮らす道を選ぶのでしょう。知らんけど。

ANATAKIKOUの新譜「きいちご」がどう考えても名盤です。やっぱり松浦さんの曲を作る才能はただごとじゃない。ほくちゃまがいたらな~と思わないでもないけど、もともとANATAKIKOUというバンドはいろいろ欠けていたり突出していたりするそのアンバランスさが魅力的だと思っていたので、ほくちゃまのいない喪失感もまた悲しい曲に深みを増しているような気もしてしまいます。「アニマルがマニュアル」とか「RUNAWAYFORM」とか初期っぽい狂いっぷりもいいなあ。「RUNAWAYFORM」なんてすごいいい曲なんだけど。最近ずっと聴いています。

祝・斎藤佑樹プロ初登板初先発で初勝利! 援護に助けられた部分もあったけどいい投球も多かった。裏ローテ相手ならそこそこ試合作れるかな? あとは翔さんがんばれ。

きいちご

2011-03-24 | ANATAKIKOU
ANATAKIKOUの新譜「きいちご」聴きました! ほくちゃまの不在が寂しいですが相変わらずの変態ポップは気持ちいいです。以前ライブ行ったときは印象変わった気がしてましたがこうやってあらためてアルバム聴くとやっぱりいいバンドだしいい曲だなあ。歌詞カード(これも可愛い)のスペシャルサンクスに北條さんの名前があるのもちょっとうれしい。5月のライブも楽しみです。

震災関係のニュースやニュージーランドの地震の被害者、センバツの開会宣言見てつくづくなんていまの若い子たちはしっかりしているのだと感心する。私の世代があのころはみんなもっと甘ったれだった。日本の将来は明るいかも。

がまん出来なくなって描いた。


3/18 春を10倍楽しくする音楽会 in TOKUZO

2010-03-19 | ANATAKIKOU
超久しぶりのANATAKIKOUライブ、これまた久しぶりの得三で行われました。テーブル出てたのでたらふく酒飲めてまったり。

フロントアクトに出てきた舞花さんはふつうっぽい可愛いお嬢さん。ギターを抱えてサポートらしき男性と二人ユニットのステージでした。「熊本出身で去年高校を卒業したので」と話していましたが19歳か! 若いのに非常にパンチの効いた力強いボーカルとメッセージ性の強い曲はレベル高かったです。私女性ボーカルの声は好き嫌いが激しいのですが彼女の声はよかった。ビョークみたいなパワフルさでした。

次に登場したのは対バン相手のマーガレットズロース。初めて見たのですが、歌詞に何度もロックンロールと出てきても隠しようのないなんというかポップ臭が楽しかった。なんかね、可愛いの。名前も見た目も歌詞の内容も。弱虫ポップって感じですか。ガチでけんかしたら舞花ちゃんのほうが勝ちそうな雰囲気。真摯に音楽やってるさまは好感持てるのですが。

さてトリに登場したあなたきこう。セッティングの段階でキーボードがステージにあって、松浦さんが向かって左側に立ってチューニングしていることでもう北條さんがいないことを実感。寂しいなあ。あとSEもクロコダイルじゃなくなってた。ほんとに久しぶりのライブなのでいろいろ変化してるのはしょうがないですが。

「ANATAKIKOUでーす」と元気よくステージからごあいさつした松浦さん。ちょっと丸くなった? 人のこと言えませんが。藤井さんと美奈さんはいつもどおり。最初の曲は「オオカミ少女」でした。「オオカミ少女って転校生の曲です!」との解説が終わったあとにありました。その次にやったのが知らない曲。「寒がりのセーターシック」というタイトルらしいです。「僕らの代表的な曲です」と続いて演奏したのは「リリー」。このへんでサポートのキーボードの方の紹介がありました「サポートキーボードはマイスティースの藤井学! もうメンバーのつもりで考えてますがなんと今日は藤井くんの誕生日です」と報告されるとフロアから拍手。それにあわせて「ハッピーバースデイ…」と歌いだす松浦さん。バックもジャズっぽい演奏で合わせてきます(笑)。「この誕生日を名古屋で迎えられる喜びと嬉しさ…むしろ悲しみ」などと適当な歌詞には大笑い。こういうところは相変わらずで嬉しくなります。

続いても新曲らしき「落ち葉かるた」というタイトルのちょっとしんみりした曲を。今回のライブタイトル「春を10倍楽しくする音楽会」についての話もありました。「今回呼んでいただいてほんとに感謝してます。嬉しさ大爆発です。ライブのタイトルも何故か僕に考えてくれということで、エモやんといういまは危ない解説者の『プロ野球を10倍楽しく見る方法』という本のタイトルからつけました」とのこと。日記でも説明されていましたね。

「モネラ氏の庭園」のあとは「いけないところで」、さらに新曲が続いたのですがそれはタイトル言われなかったので分からず。ここでメンバーはステージからはけたのですが拍手が終わらずアンコールへ。登場した松浦さんは「アンコールありがとうございます。まさか拍手で呼んでもらえるとは」とつぶやき、「今日はほんとにありがとうございました」とふたたびお礼を言っていました。「なんか鼻に付くところもあったかもしれませんがよろしくお願いします」との妙な丁寧さに受けるフロア。アンコールは「旅の別れ」という曲でした。

曲はいいしMCも楽しかったのですがどうしても北條さん不在が寂しくてなんとなく物足りなさはぬぐえなかったライブでしたが、これは私がこの編成のANATAKIKOUを初めて見たからなのかもしれません。これからはライブもこういうかたちでやっていくことになるんだろうか。というかもうとっくにこうなっているのか。なんかいろいろ寂しいけどこういう進行方向をメンバーが決定したのだからしょうがない。でも新曲多かったせいもあってか(本来は嬉しいことなんだけど)なんとなく知ってるANATAKIKOUじゃないような気持ちに一瞬なってしまうときがあった。もう何でもいいから早く音源出してくださいよ。

福CD-Rはトーク15分曲4分の内容。藤井さんが松浦さんに心理テストを出している音声に、副音声として松浦さんがふざけ倒しているものでした。けっこう面白かった(笑)。「耳にねじが入ってしまったらどうしますか」の質問に副音声で「いますぐ医者にいけ~」と歌ったり(笑)。

かなしみ

2010-01-15 | ANATAKIKOU
なんかもういろんな意味で悲しいのですが、ANATAKIKOUの北條さんの脱退をいまさら知りました…。あまりにずっとチェックを怠っていたせいで、去年4月に発表されていた事実を昨日知るというていたらく。ニュース自体もショックですがいちおうファンだと自覚していたバンドのメンバー脱退をずっと知らなかった自分にもがっかりです。自分から情報を集めていかないとだめだということはこのご時世あたりまえなのでしょうが、それでも多少情報が遅くてもある程度は取り返しのつかない事態は避けられると思っていた。ほくちゃまラストライブにすら行けなかったという現実にかなりな勢いでへこんでいます。でも全部自業自得…。やるせない。

現在はソロ名義で活動されているんですね。あのすてきな声とギターと可愛い姿をまた拝める日がきますように。



日参サイトNeutralさんからいただいてきた、化け猫アイコンメーカーで作った栗介。最近みかんさんと仲がよくてなごみます。

感想

2007-11-10 | ANATAKIKOU
ANATAKIKOUの新譜、「YELLOW MATAEOR」をずっとヘビロテしていました。そしてこのアルバムについての感想がようやくまとまりました。

これは素晴らしいアルバムです。でも私の求めていたANATAKIKOUのアルバムではありません。

なぜか英文和訳調ですが気にも留めないでください。本当にいい曲多いしバランスもいいし心地よいサウンドなのですが、私はそういうものが聴きたくてANATAKIKOUのファンでいるのではない。他のどのバンドにも出せないANATAKIKOU独自のメロディが聴きたくてファンなのに、今回のアルバムは「他にもいそうないい曲を書くバンドの新譜」のようでした。なので、このアルバム自体に文句はないのですが、私の聴きたかった音とは違っていたということです。

私が音楽に(まんがや小説もですが)求めているのは「このバンドにしか作ることの出来ない個性」です。他でも聴けそうないい感じの曲は、他の売れてるそのへんのバンドに任せて、ここでしか聴けないという独自性を求めてしまいます。だからはじめてANATAKIKOUを聴いたとき、あまりの素晴らしさに、そしてこのバンドにしか出せないであろう個性的な音に惹かれて一発でファンになったのでした。新譜の「ニューライト」も「MY GIRL」もすごくいい曲で好きですが、初めて聴いた「甘い種の不思議」に惚れて、公式に質問してまでその曲の入ってるオムニバスを手に入れるほどの情熱は生まれないでしょう。

もちろん、音楽を聴く大半の人は別の私のような聴き方をしてるわけじゃないと思います。世の中でたくさん売れているバンドの傾向を見ても、別にオンリーワンの個性でなければダメということはないみたいだし、似た傾向のバンドをいくつも好きという人は多いのでしょう。実際私も「そこそこ好き」くらいなら、そこまで突出した個性的なバンドでないものも好きです。ただANATAKIKOUは私にとって、「ANATAKIKOUでなければ手に入らない音楽」を生み出してくれる対象だった。それが、今回はその期待に応えてくれるアルバムではなかった、ということでした。

ANATAKIKOUのファンはやめません。この一枚で判断するには早計だと思うし(ただメッセージパイもちょっと嫌な予感はあった)、上記にもありますがやっぱりいい曲、心地よいサウンドにはお金を払う価値はあると思います。正直ここまで思い入れてないファンには、こんな決意表明も奇妙に映るかもしれない。ただ、あの鮮烈な曲たちにはもうこれから会えないかもしれないという覚悟を持って聴くことになるだけだと思います。このアルバムの評価は難しい。私の期待していたものがなかった、というだけなので、「どこが悪いか」は存在しないんですよ。つまり言ってしまえば、問題はANATAKIKOUでなく私のほうだということなのだと思います。

そこまでの妙な思い入れを排除すれば、上にも書きましたが「ニューライト」も「MY GIRL」もすごく好き。両方ともサビの部分が盛り上がって楽しくなるね。「MY GIRL」は悲恋の歌っぽいですが。ライブで聴いたらいい感じだろうなあ。ほくちゃまの「フライングボストンバッグ」も楽しそう。下校途中のバカ中学生っぽくて可愛いなあ。北條さんらしい歌詞でほのぼのします。

YELLOW MATADOR

2007-11-07 | ANATAKIKOU
なんかなんかあなたきこうちゃんの記事書くの久しぶりです。新譜買ってきました。読みは「イエローマタドール」でいいんだよね? タイトルどおり黄色が基調になったジャケットと歌詞カードが可愛いです。さらに一曲目が「レモンの涙」は狙ってるな。というか「レモンの涙」に「あの娘は永遠にマタドール」って歌詞があるのでそもそもこのアルバムタイトルはそこから取ったのでしょうが。

買ってきてまだ2回ほどしか聴いてないのでまだ感想は書けないな。メッセージパイのときに先走って書いたらやっぱり後から感想変わってきたので慎重に行くぞ。おお、成長している。ただ最初の印象は、全体的に地味なような…。なんと言うかANATAKIKOUらしい、怒涛の炸裂するようなメロディアスさがあまり感じられなくてちょっと物足りない。「レモンの涙」なんて、ライブだといい感じだったので、これはもしかしてレコーディングの手法をおとなしめにしたとか何かあるんでしょうか。ただ、ウッドペッカーとかフライングボストンバッグなんていう妙な可愛い歌が多いのは嬉しいです。歌詞カードのリピートマークがそれぞれの曲にあわせたマークになってるのもいい感じ。あと何あれほくちゃまの着てるTシャツ。ライオンでしょうか。可愛すぎる。

ANATAKIKOUは初めてライブを見たときに、あまりのメロディの切れ味のよさと迫力美しさにびっくりして好きになってそれからファンなのですが、ここ二枚のアルバムにはちょっとそれを感じる部分が薄い気がする。「甘い種の不思議」「リリー」「いけないところで」「午後五時の追随画」あたりは一回ライブで聴いただけでもサビを忘れられないほどインパクトあったし。今回のアルバムもふつうにいい曲がたくさんあって心地よいサウンドではあるのですが、あのころの豪腕ぶりは感じられないのが寂しいなあ。

と、なんだか不満げなことを書いてしまいましたが、私の好きなタイプのメロディを書いてくれるバンドでもあるし、このアルバムに対して不満を述べること自体かなりANATAKIKOUを高評価している結果の文句にもなってしまうので、期待の大きさのぶんの苦言だと思ってくれるとありがたいです。誰に対して。

聴き込んでないうちに感想書かないようにしてたのに1000文字も書いてしまったよ…。まるで成長していない!

雨がやんだら

2007-09-17 | ANATAKIKOU
ANATAKIKOUのシングル「雨がやんだら」を買ってきました。今更。シングル発売のときに買いにいけなくて今日ようやく手に入れたのですが相変わらずベイブスターはCDが安い。新曲3曲入りで800円(税込み)ですよ。さらに初回プレス得点かステッカーもついてきたし。ジャケットと同じデザインのほおずきのステッカーですが。どうしろと。

肝心の中身ですが、タイトル曲の「雨がやんだら」がふつうにしっとりといい曲で、「シンデレラ」の路線と言うべきか。その代わりと言っていいのか2曲目の「HONG KONG JOURNEY」が松浦さんらしいバカ曲でいい感じです。そして北條さん作詞作曲の「僕らのレイトショー~HJカムバックリサイタル~」も、北條さんらしい街並みや風景が浮かんできそうな曲で、ANATAKIKOUらしいバランスが取れてます。このシングル+11/7発売のアルバムで、抽選でプレゼントがあるというのも嬉しい。何をプレゼントと正確な告知がないのもうさんくさくて楽しみだ!

バラード苦手な私が、この手のゆっくりしっとりした曲でも嬉しいバンドって特殊だなあよく考えてみれば。「オオカミ少女」みたいなバカ曲のほうが好きなのも確かですが、「雨がやんだら」もふつうにいい曲。アルバム出るのが楽しみです。

7/3ヨエコとアナタと野狐で名古屋寄港in 名古屋TOKUZO(甘いマレーグマの不思議)

2007-07-05 | ANATAKIKOU
というわけで遅くなりましたがTOKUZOレポ。TOKUZOなので座って見られると思っていたのですがチケットは完売大入り満員で立ち見客が大半だったので、なんかいつものライブと変わらず普通に立って見てきてしまいました。

ANATAKIKOUはトップバッターで、まず一曲目に先日磔磔でも聴いた新曲「レモンの涙」が。このツアーで初めてフル尺で演奏しているのだそうです。確かに磔磔で聴いたときはもっと短くてAメロ中心だった。「レモンレモンレモンレモン かじってもかじっても」とのフレーズに続き、「イエローのシグナル」との単語が出てきてたのを覚えています。レモンと黄信号を符号とするセンスは面白いな。短くて可愛い曲ですね。

「名古屋久しぶりです」と松浦さん。ヨエコさんと野狐禅との3バンは、岡山福岡と続いて三度目でこの日が最終日なのだそうです。「お客さんみんな、一重の人も二重の人も盛り上がってくれて…僕は一重なんですけど」などとまた訳の分からないMCに、たくさんいる野狐禅ファンはどう思ったのか(笑)。ある意味ヨエコさんのファンなら慣れてる人も多そうなのですが。

北條さんのボーカル「ジャノメ傘」に続き、「岩から生まれた男北條くんボーカルの久しぶりのこの曲を」と紹介されたのは「カリントボンボン」! 確かにあまり聴いたことのないメニューで、これは意外で嬉しかったです。

途中で告知に。「じゃあ最近天狗になってる北條くん…」と感じの悪い紹介をした松浦さんが指差すと、両手を上げてターンする北條さんという面白い光景が。着ているTシャツのおしらせだったのでそんなモデル動作になったようです。そのTシャツとは「マレーグマの不思議」というツアータイトルにあわせ、マレーグマの写真をデザインしたもの。「僕が天王寺動物園で携帯で撮った写真をスキャンしたので画像悪いんですが」との、ものすごい適当な制作秘話を披露していました。そのとき北條さんがギターを外してターンしたのですが、それを見て「乳首立ってる」と突っ込む松浦さん。すると「うん、こないだ親にも言われた。お前乳首立ってるぞって」と平然と返す北條さん面白い。親御さんもその突っ込みはどうなんだ。

新曲「雨がやんだら」を演奏。シングルを9月、アルバムを12月に出すって言ってたっけ。すみません数字をまったく覚えていないのでこのあたりは特に不確か。でもリリースは確実そうなので嬉しいです。

「いけないところで」だったかな、途中で松浦さんが少し先導するようなしぐさに、フロアが拍手をけっこうしていました。すると曲が終わったあとに「めっちゃ…もうめっちゃ…めっちゃしか出てこないけど」と溜めまくったあと「みんながハンドクラップしてくれたおかげで、どうなったと思う!?」と、妙に叱責口調でMCを(笑)。「もうめっちゃ良くなった!」と嬉しそうです。松浦さんフロアに反応されるの大好きですね。

最後に「シンデレラ」で幕を閉じ、「次は倉橋ヨエコさんです!」と紹介してANATAKIKOUの出番は終了。ファンの割合はそんなに多くなかったけど、そこそこ反応は良かったかな? MCもわりと受けていたようだし。「いけないところで」の出来がいい気がしました。

さて二番手はヨエコさん。鋭く痛い曲を歌いながら地元名古屋MCなどゆるくて心地いいなあ。「損と嘘」「夏」が聴けて嬉しかった。山本屋の味噌煮込みうどんはスープだけでコストが450円もかかっているので、残すとおじさんに怒られるそうですよ。

野狐禅はセミアコ(だよね?)をかかえたボーカルとキーボードの二人組ユニット。語りかけ系と言うか詩的な歌詞で(なんて言うんだろうああいうの)、歌メロ大好きな私にはちょっと守備範囲外だったのですが、演奏の音色自体はきれいでいい感じでした。歌詞の内容もひたむきで朴訥で好感持てる。進んでCD買うことはないだろうけど、悪口言われてるのを聞いたらかばいたくなるような対象です。どんなだよ。MCでボーカルの方が、ANATAKIKOUとヨエコさんと3日も一緒にやってるとだんだん打ち解けてきた、今日は楽屋で好きなまんがの話をした、まんがの話出来るのって相当上級者だよね、と話していたのに、「僕がそんなふうに『この会話をとぎらせちゃいけない』とがんばってるときに、相棒のハマノくんは買い物に行ってていなかったんだ」と責めます。「なんでいなかったんだよ」との言葉に「ごめん、出かけてたんだよね」とやり取りしたあと、「何で俺怒ってんだろ(笑)」と締めるボーカルさんが可愛いよ。あとハマノさんがDJをやっていることの告知をするときにも「ハマノくんがDJなんて不良のすることを…」と言って「それは偏見だろ!」と突っ込まれるボーカルさん。それなのに「けっこうかっこいいんですよ」とお客さんに言うと、「いいよ、35分しかないんだから曲に行くよ」と止められて、さらに「けっこう照れ屋なんですよ」と続けるあの間合いは面白かった。アンコールで登場したときには、この3バンドでまたやりたいってことを訥々と訴え、「でもそれは社交辞令なんかじゃなくて本当に思っているのだけど、世の中には無数のライブハウスとバンドがあって、その仲でまたふたたび一緒にやれる可能性もけっこう少なくて」と切ない思いを語るボーカルさん。「現にヨエコさんとも以前会ったときから数年経っていて、なかなか一緒にやる機会って来なくて」と話していたのですが、その後同じテンションのまま「それはさておき」と急に切り替える言葉にステージ上もフロアも爆笑。しかも本人は無自覚っぽい。ハマノさんが「今までしんみり聞いてたのにそれはさておきって!」と突っ込むと、「いや、完全に今の話ってバンドサイドのことだからさ。『お前のセンチメンタル知らねえよ』って思われるかなって」との返事が。面白い人だな。「最後の曲は楽しい気分で…えーと、ハンドクラップしてください」と、松浦さんのMCを拾ってくれたのも嬉しかったです。

おお、なんか野狐禅の話がメインになってしまった。レポってMCが中心になってしまうので、容量的にそれを紹介しようとすると多くなっちゃうんだよなあ。なんというかほのぼのした気分になれたイベントでした。