ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

HAPPENINGS 20YEARS TIME AGO AND NOW

2007-01-21 | コレクターズ
発売から二ヶ月も経ってようやく見てるあたりかなりファン失格だと思いますが、やっとDVD BOXのヒストリー(DISK1ね)を見ることが出来ました。すごいボリューム。

見終わって思うことは…もう、何度も同じ感想を抱いてますが、本当にコレクターズというバンドは稀有で希少な最高のロックバンドだということ。やっぱり国で保護していくべきだよ。なんというか、自分も最近ファンになったばかりなのででかい口は叩けませんが、どうしてこのバンドの素晴らしさに人は気付かないのか。これほどの紆余曲折、おそらく多くのバンドが対面したら、ほとんどは解散という選択をしてしまうんじゃないか。あくまでロックバンドにこだわって、現在進行形で自分たちの道を貫いているコレクターズにはもうファンである以上に敬意を抱きます。

レコード会社との契約終了、事務所の閉鎖、リーダーの自律神経失調と、大変だった時期があったことは、今までも聞いたことのある情報でしたが、あらためて流れで聞くと相当苛酷だったんだろうと思える内容でしたな。刑事の「あのころはリーダーが死んでも『起きなさい!』って言ったと思う」という発言には感動したし笑った。事務所が閉鎖したという話のその場で、うまばのライブハウスにブッキングしたとか、翌日コレクターズの口座を作りに銀行行ったとか、さすがの行動力です。リーダーが「悪いけど全部任せていいかな」と聞いたのに、「いいですよー」と答えたという甲斐性はさすが。そりゃ加藤さんも「コータローくんを本当にいい男だと思った」と褒めるだけのことはありますね。仁さんもそのあたりの状況を見て、コータローと加藤くんが、かつてない信頼関係で結ばれているのが分かって、まさにツートップのフォワードだと評したのもうなずけます。しかしこの表現が、実にサッカー好きの仁さんらしくて面白いな。

最初はBIKEのライブ映像を見て、あーこのころってアンコールをちゃんと「アンコール!」って言いながらクラップしたたよな懐かしいななどとのんきに見ていたのですが、コレクターズって磐石に見えてほんとに危うい軌跡を辿ってきたんだなとしみじみ。それぞれのインタビューが非常に赤裸々で、でもとても興味深い内容で、リーダーはじめコレクターズの皆さんの、バンドに対する覚悟と愛情をひしひしと感じました。

リーダーが自律神経失調を患った時期、刑事が事務所閉鎖の直後にすぐにブッキングしたうまばのライブってたぶん、2003年の4月11、12日のワンマンですよね。これ、私が初めてコレクターズのライブを生で見て、いちころになって大ファンになって、一ヶ月くらいですべての音源ビデオを集め、ファンクラブにも速攻入会した直後の、「コレクターズのファンだ」と自覚して初めてのライブだったのでよく覚えています。手のひらに書いてある「がんばるな」の文字は何なんだろう? サングラス外して歌って欲しいな、などと、非常にのんきに見ていたものです。でもこのライブすごく良くて、本当に楽しくて最高にいいライブだったんですよ。あとからそんな大変な状況だったと知って驚いたものです。その状況下でも、楽しくて素晴らしいライブと演奏を聴かせてくれたコレクターズには、もう感嘆するばかりです。

でも振り返って見ると、私がファンになったころ(2002年)あたりよりも、確実にコレクターズはいい状況になってきていると思う。もちろんまだいろいろと問題や大変なこともかかえているのでしょうが、それは実感として思います。ライブの動員も増えたし、リリースも順調に重ねているし、大きなイベントやフェスにも呼ばれるようになって、本当にちょっとずつだけど状況は上向いているのだと思います。これからもきっと前向きで、パワフルでタフでユーモアあふれるコレクターズでいてくれるだろうから、周りの状況もさらに良くなって行くといいなあ。あらためてこのバンドを好きになってよかったと思いました。そしてきっとこれからも好きでいるだろうなと思います。