おっさんツアー名古屋行ってきました。感想文です。
まずトップバッターは怒髪天。手拍子に迎えられて皆さん登場です。いつものように櫛で髪を整えて会場に放り投げる増子さん。芝居でいうところの「消え物」ですね。という話を私は以前もこのブログで書いた気がする。一曲目は申し訳ない、覚えてないですが二曲目に「欠けたパーツの唄」、「労働CALLING」といい感じで盛り上がっていきます。おっさんツアーももう五箇所目ということですが「楽屋最悪」とのこと。「特にあの、コレクターズの加藤さんとコータローさん。あの二人はもう国外追放したほうがいい。ひどい話をまたポッドキャストに流すからね。確認取れてない話もそのまんま」とあきれ気味。「俺ももうずっとしゃべってるから出番の前に声枯れちゃって。ていうか出番忘れちゃってた」とケロッと告白されますが開演が遅れたのはそういうわけか。言いながらも楽しそうで皆さんにっこにこです。「今日はピロウズ、コレクターズと一緒ということで。こいつが企画してくれて」とさわおのジャンプを真似る増子さん(笑)。清水さんを淳に見立てて二人で向き合いながらジャンプしてました。さらに「お前はこう、ギター弾いて」と上原子さんに腰を回してギター弾くしぐさをアピール。それぴーちゃんなのか(笑)。「坂さんは首絞められたみたいに紫色の顔して叩いて」とも続けました(笑)。「エレキギター、エレキベース、ボーカル、おっさんと、共通点も多いし円グラフのように重なるファンもいるんでしょうが。このあとも楽しんで行ってください」。
やった曲はあと「俺たちは明日を撃つ」「オレとオマエ」「オトナノススメ」「ド真ん中節」と、ラストに「酒燃料爆進曲」だったかな。途中で新曲も。「真夏のキリギリス」の続編となる曲だそうです。
「ど真ん中節」で限界を迎えた増子さんに代わり、坂さんにMCを振られます。告知して、と言われたのか「11月にシングルが出ます!」とお知らせ。おおー、と客席が沸いたのもつかの間「それじゃない」と増子さんにダメ出しさててしまう坂さん。「ライブ」と言われてあわてて「また今度このボトムラインでワンマンやります!」とあらためて報告。しかしさらに「いつ?」と詳しい情報を求められて困った坂さん、コール&レスポンスのように客席にマイクを向けて聞き出そうとするのが面白い。「2/6ー」と教えてくれたお客さんの声を聞いて「2/6です」と言うと今度は「曜日は?」と追及の手をゆるめない増子さん。坂さんにだけドSな態度がいいですね。しかも坂さん「11月のシングルは俺が言うはずだったのに先に言っちゃって」と怒られてしまうのも可愛いです。上にも書きましたが真夏のキリギリスのアンサーソング的な、「あの、夏に遊びまくっちゃった男はどうなったか」を冬をテーマとして発売するそう。「真夏のキリギリスでは榊原郁恵さんの『夏のお嬢さん』をカバーして、各地から非難が殺到。一部で絶賛でしたが、今度はマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』をカバーすることにしまして。いろんな洋楽カバーがありますが、おそらくその中でも最低なものになると思います」と報告する増子さんでした。「真夏のキリギリス」の続編も面白かった(笑)。サンタに、プレゼントはいらないからいっぱい付き合えという。この曲をやる前に「みなさんこんなところに来ているからには、予定のない奴らばっかりってことですね。彼氏、彼女もいないという。そんな皆さんと傷をなめ合おうという曲を」との解説があってすごい笑った。そしてライブでの酒爆の楽しさはもう尋常じゃない。
二番手はコレクターズ。リーダーの衣装はマオカラーの光沢のあるスーツでふちに青いラメが入っています。怪しげな手品師とプレゼントボックスを混ぜたような印象。一曲目に「エコロジー」で登場、……ちょっとコンディションよくないかな? と思いましたが気のせいかも。いつものようにちょっと歌詞が飛んだ程度といえばその程度です。「こんばんは、コレクターズです」とごあいさつの後はやはり「楽屋最悪」と増子さんと同じ感想が(笑)。そして反応のいい客席にごきげんな様子で「いいね! ずっとピロウズのオープニングアクトやっていたい。もしくはスピッツ」と楽しそうです。わかる、この二つのバンドと一緒にやるときってすごくお客さんが好意的なんだよなー。「今日はピロウズと怒髪天の所属事務所の社長が来てて、ポッドキャストでも話したんだけど人工芝みたいな頭の」と話し出す加藤さん。髪の毛がご不自由な社長さんが、一所懸命お手入れをして生やし、少し生えそろってきてご満悦だったところをコータローさんが頭をさすって「でもまだ世間的にはハゲだよね」と言った例の方ですね。「写真撮らせてくれるって言うから、ポッドキャストの写真館に載せようと思うの。機嫌が良かったらビフォー・アフターの両方を。ここにいるみんなにだけしか教えないからね」と言いながらワールドワイドウェブに載せる気満々の加藤さんでした。
「さっきから二階でずっと見てたんだけど、怒髪天の良さがわかんない(笑)」とまた余計なことを言う加藤さん。「何故なら俺たちは育ちがいいから。怒髪天は子供のころもきっと習い事もそろばんくらいしかしてない。その点うちのメンバーは、お習字、ピアノ、バレエ、学習塾……。いっぱい習ってた。この衣装の肩袖だけで、怒髪天の機材が全部そろえられちゃうくらい。でも……ピロウズのファンは(コレクターズ良さをの)分かってくれると思う」と、バンドカラーの違いをネタにしたかったんだろうけど余計な敵を作る発言になってしまうあたりさすがリーダーです。
コレクターズだけセットリストメモっておいたんだ。
エコロジー
million crossroads rock
問題児
青春ミラー
今が最高!
NICK! NICK! NICK!
東京虫BUGS
虚っぽの世界
「今日は俺たち一番年上なのに、二番手っていう屈辱的な出番なので、新人バンドの気持ちになって、コータロー君、あれ言ってよ」と後半は刑事に向かっておねだりするリーダー。コータローさんは妙にアイドルっぽいわざとらしいさわやか口調で「みんなー!」と手を挙げ、「今日は最後まで楽しんで行ってくださーい」と決めてくれました。
ラストの「虚っぽの世界」は素晴らしかった。コレクターズはおもしろいばっかりじゃないんですよ。
トリはもちろんピロウズ。一発目に「プロポーズ」というちょっと変わった始まりです。しかしやはりMCでは「楽屋ひどい」と笑顔のさわお。「もう、こんなリラックス出来ないツアー初めてだよ。爆笑してるかステージの曲聴いて泣いてるかどっちかだもん。さっきの、欠けたパーツの唄とかすごく良かっただろ? 虚っぽの世界ももう泣きそうで俺。でも楽屋戻るとひどいんだよ(笑)。このツアー、DVDで発売する予定なんだけどもう全然使えない!」と実に楽しそうです。
曲が終わった後「コンタクトが」と言いながらいったんはけるさわお。どうやらずれてしまった様子です。戻ってきて「この間(博多だったかな?)ライブの最中にコンタクトどころか前歯が折れちゃって。おっさんツアーどころかじいさんツアーだよ」と苦笑い。「ではそんなバンドに似つかわしくない、若々しいラブソングを」と「LADYBIRD GIRL」へ。
プロポーズ、I KNOW YOU、LADYBIRD GIRL、ninny、その未来は今、ノーサレンダー、ムーブメント(新曲)、プリーズミスターロストマン、アンコールでPrimer Beatとリトルバスターズ……なんかすごい抜けがあるな、なんだっけ。
ninnyのところで「このツアーで久しぶりにやる曲です」との前フリあり。初めて聴いたよ。
メンバー紹介で「昭和43年生まれ、淳です!」とさわお。紹介された淳は「このツアーで俺が最年少です。なのでやっぱり俺が言っておくべきだろうと。みなさん最後まで楽しんでいってくださいねー!」とコータローさんのネタに乗っかってました。真鍋さんは「今日、昼にテレビを見ていたら栄で物騒な事件があったようなので、今夜、こうして無事にライブが出来ることをうれしく思います。最後まで楽しんで行ってくださーい」とちょっと照れながら言っていたのがかわいかった。しかしさわおに「なんかすごい気になるんだけど! 何があったの?」と聞かれると「なんか爆発物が見つかったらしくて。テロっぽいものだったそうです」とやたらのんきな表現で解説してました。「みんな(知らなくて)ぽかーんなんだけど!」と突っ込むさわおでした。「まあテロみたいなバンドがさっき二つ出てたけど!」とのオチにはフロア爆笑。最後はしんちゃん。何話してたっけ、結局オチに「みなさん最後までよろしくねー!」でまとめてしまったインパクトが強くて覚えていない(笑)。
とにかくこのツアーが楽しい反面大変そうなさわお、「もう、若手と一緒にライブやったりして俺けっこうひどいと思ってたけど、全然違うわ! 俺超まじめだわ!」と先輩たちに苦労しきりな様子。「今の若手にあんな人たちいないもん! 勝負挑みたくねえ(笑)」と言うとシンイチロウさんが「もう呼びたくないって?」と絡んできました。「挑みたくないって言ったの。呼びたくないなんて言ってないよ」と訂正するも「ここにいないピーズとトモフは呼びたくないってことですか?」とさらに追及。すると「俺はお前を呼びたくないよ!」と突っ込まれてしまいました(笑)。「呼んでください」と低姿勢なしんちゃん面白すぎる。
ひどいひどいと言いながらも、やはり楽しそうなさわお。最初にMCでも「怒髪天とは、増子さんと出会って24年、コレクターズももう20年くらい前から知っていて、いまもバンドが続いてて新曲出して、こうやって一緒にツアー出来るのってすごいことだよな!」と言っていたし、終盤にも「素晴らしい先輩がいて、いい曲ずっと出してくれているおかげで、僕も何も不安なくバンドを続けていられる」としみじみ語っておりました。いい関係ですね。
ツアーDVDでやる企画の、格付けアンケートのお知らせをするさわお。「会場入るときにアンケート置いてあったの気が付いた? テレビでもやってる、結婚したい人は、みたいな項目にそれぞれこの、名古屋の3バンドだけじゃなくツアーに参加する全員、14人を埋めてもらうアンケートを作ったので、みんなよろしく。集計するのに困るから、上位3人下位3人だけ書くっていう風じゃなくて、書ける項目は14人全員埋めてね。理由も書いてくれると、面白いのは採用されやすいです」と説明していました。「東京で何気なく見た1枚の、『二人きりになったら赤ちゃん言葉を使いそうなのは?』って質問の一位に『加藤さん』って書いてあったんだよね」との報告には会場大爆笑。「理由は『願望』って書いてあったんだけど」と付け足していましたが面白そうなアンケートです。これ項目が6つもあって×14人分の理由を書くところがあるのでとてもじゃないけど長丁場のライブの後に全部書くのは無理なんですよ。すごい粘って2項目だけ埋めた。郵送でも可だったら全部書いて送ったのに。郵送無しにしたのはどうせ打ち上げの肴にするつもりなのでしょうが。
そしてアンコール二曲目のリトルバスターズでコレクターズ、怒髪天のメンバーも登場! リーダーは歌詞カード見ながら淳のマイクで一緒にコーラス、増子さんはお皿に載せたおにぎりを客席に配り、コータローさんは上原子さんと並んで踊り、清水さんはビールを客席に振りまくりともうやりたい放題。でもすごい楽しかった! DVDには絶対このシーンも入れて欲しいものです。刑事とシミさんで淳の足にしがみついて座り込んだりもしてたな。何やってんだよ(笑)。最後はぴーちゃんの肩を抱いて退場するコータローさんはいろいろ堪能しすぎです。
もう大好きな3バンド奇跡の競演、期待も青天井でしたがそれ以上に楽しいライブでした! おっさんさいこう!