食べて痩せる

買い物に行ったら納豆コーナーが完全に空洞でした。「納豆は売り切れました」の手書きのお知らせがあったので、おそらくテレビで紹介されたんだろうなと思って調べてみたところ案の定、日曜のあるある大辞典のテーマが納豆だったようですね。しかもあの根絶ぶりは絶対ダイエット関係だと思ったらやっぱりそれも当たってた。「食べて痩せるダイエット」だって。魅惑の呪文出ました。

しかし納豆がおいしくて栄養があってダイエットにも効いてしかも安くて簡単に手に入る魔法の食材であることなんて、超一般常識だと思うのですが、それでもスーパーから納豆が消えるほどの劇的な効果を謳っていたのでしょうか。納豆大好きなのに買えなくて悔しい…。寒天やライ麦パンや豆乳好きの人の気持ちが良くわかりました。どうせすぐ飽きてまた次のダイエット方に走って、それの繰り返しになるだろうに、買い占めとかやめてくれ！　と憤りましたが、寒天ダイエットには思いっきり食らいついた私には人のこと言えないか。寒天にはお世話になりました。市販のところてんは、添付の酢が好きじゃないので食べなかったのですが、そのころよく作ってた手作りところてんは大好きでした。寒天を天突きでところてんにして、梅干の果肉を包丁で叩いたものを白だしでのばしたタレをかけて、ごまをかけたものが非常においしかったです。でも結局普通におやつになっちゃって、おいしくいただいてしまうだけだったなー。

「食べて痩せるダイエット」は、ものすごい魅力的な言葉ですが、これは「食べ物を痩せやすい食材や食べ方に変更して痩せる」ことなので、「好き放題食べて、なおかつそれを食べれば痩せる魔法の食材がある」ってことじゃないんですよね。けどそう解釈する人間はすごく多そうだし、私もそう解釈してしまいそうになるのが危険です。空洞になった納豆売り場を教訓に、またちゃんと食事制限していこう…。