思い当たる本屋を探しまくってそれでも見つからなかった音楽と人ですが、唯一残った本屋を今日見に行ったら置いてありました。この本屋以前もこういう、「どこ探しても置いてなかったマニアックな雑誌」「発売日をとうに過ぎて売り切れ続出だった雑誌」などを探していて、最後にたどり着いて買ったことがあった店でした。案の定今回も置いてあったし。手にしたとき思わず「この本屋何でもあるな」とつぶやいてしまいましたよ。最初からここを探せばよかったと思いつつ、家から遠くてめんどくさい場所にあるのでようするに私が道を覚えられないのです。
つまり私がダメ人間であるがゆえに入手が遅れたピロウズ特集号ですが、例によってさわおの心のありかた話(メンバーも)という内容で、面白いんだけど何があろうとこの手のアプローチ以外をする気がないのかと金光さんのこだわりぶりに脱帽です。でもその話に沿いながら、新譜の内容の解説も含まれていていつもよりは明確に話が見えたかな。岩田くんのことを歌ったThat's a wonderful worldも詳しい説明があってこれは嬉しかった。それにしても岩田くんは病弱なだけじゃなく二度も交通事故に遭っているとは。以外にこういう人のほうが長生きしたりしそうで逆に安心してしまいました。あと写真が風の強い海岸で撮られたものらしく、メンバー全員髪がばさばさでさわおのもさおぶりが目立たなかったのに優しさを感じました。
メンバーのさわおに対する信頼ぶりもほんとに揺るがないものなんだと確認出来て微笑ましいです。淳も安定してるようでいいですね。また岩田くんの話になっちゃうけど、彼が抜けたことでチューインガムウィークエンドを続けていけなくなったという話も泣ける。キュウと「バンドが解散しちゃうのは辛い」という話で飲んだというのも悲しいなあ。ほんとそうだよなあ。淳がピロウズのメンバーではなく未だにサポートであることを理解してそれで納得しているのも、長く続けているピロウズというバンドに対する敬意のような気がして素晴らしいなと感じます。
そういえばアルバムタイトルにもなっている「PIDE PIPER」、これはハーメルンの笛吹き男の名前であるということをこのインタビューでも語っていますが、「君を連れて行くって決めたんだ 悪いけど」の元ネタでもあるわけですね。これで思い出したけど、今「B型の説明書」という本が売れていますね。以前立ち読みしたときに、B型が童話「ハーメルンの笛吹き男」の立場だったら、という項目があって、「ねずみを駆除したのにお金を払わなかった街の人間には三倍返し」と書かれていたのを思い出しました。B型丸出しのさわおはやっぱりこの話好きかもしれない。もちろんアルバムタイトル的に「連れて行く」のは素晴らしいキッドナップミュージックの世界へなのでしょうが。
童話というと「TURN BACK」のジャケットは、「ブレーメンの音楽隊」ですね。童話好きなのかなさわお。