ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

追記

2007-01-13 | ANATAKIKOU
M-ON! で放送していた東京のライブの様子を見ていたら、昨日書いたレポに間違いがたくさんあったことに気付いたり思い出したりしました。なので多少直してあります。どうもすみませんでした。東京ダブルアンコールうらやましいよ…。でも、幻想港町が好きだと言っていた友人がこのライブ見に行ってるはずだから、聴けてよかったねえ。

1/12 甘い"Messege Pie"の不思議 麗しの東名阪ツアーin 名古屋クアトロ

2007-01-13 | ANATAKIKOU
ANATAKIKOUの「甘い"Messege Pie"の不思議」麗しの東名阪ツアー、初日名古屋に行ってまいりました! 東京大阪に行かれる方は、ネタバレありますのでご注意下さい。あ、でもとりあえず「かくれんぼう」のクラップは、北條さんや美奈さんが先導してくれるけど客席からも積極的にやったほうが楽しいです。全然頭になくて、フロアもちょっとまばらだったのが残念。






というわけで初日の名古屋、客入りがちょっと少なめ…。平日の名古屋(@加藤さん)はさすがに厳しいか。ゆったり見ることが出来てそれはそれで良かったのですが。フロアにテーブルと椅子があったので、座って見るのも出来たもよう。

15分ほど押して、XTCのクロコダイルが流れます。これ聞くとラジオを思い出してちょっと嬉しいですね。ところがSEに乗って登場したのは北條さんひとり。他のメンバーがなかなか出てきません。放置プレイをかまされた北條さんですが、そこでギターを弾き始めます。するとしばらくして藤井さんが登場。ギターにドラムをあわせていきます。その後美奈さん、松浦さんと順に出てきて、それぞれのパートを弾きはじめるという構成に。それほど凝ったことをしているわけではないですが、こういうちょっとした演出も楽しいですね。一曲目はこの登場を兼ねたインストでした。そしてわりと激しいギターソロがメインの、聴きなれない演奏に。またインストかな? と思っていたら、耳馴染んだ素敵フレーズから「オオカミ少女」に! ああもうあなたきこうちゃんのこういう演出大好きだ。もともと大好きな曲なので、こんな凝った形で聴かせてくれるとまた喜びもひとしおです。その曲が終わったところで、北條さんが突然渋い声で「あー…」と発言。え? と思っていたら、「らー…」「れー…」と続いて、次の曲が「ヌルイ雨」と判明。ずっと以前からやってる曲なのに、またアレンジが変わるってのが素晴らしいです。相変わらずいい声だ。「こんばんは、ANATAKIKOUです! 久しぶりの名古屋です。1月、2007年、じゅう…ににち! 2007年感でね!」などと、相変わらずのへんてこMCの松浦さん。とりあえず楽しそうです。

「かくれんぼう」に続き「ジャノメ傘」。なんかすごい速いよ! 松浦さんのイントロのギターがそもそも速かったのか、やたらとテンポが速く感じました。あといまさら気付いたんですが、北條さんの曲の間奏ソロを松浦さんがけっこう弾いてるんですね。この「ジャノメ傘」も、ソロは松浦さんでした。作曲した人がボーカルをとるという形式のANATAKIKOUなので、てっきりソロもそれぞれが弾いてるのだと勝手に思っていましたよ。クラップがもっとそろうと良かった! 先導されるまで気付かなかった自分反省。

「いけないところで」「黄色い道」と、ライブでおなじみレギュラー曲が続いた後で「モネラ氏の庭園」。これまたおなじみのメンバー紹介がありました。曲の途中で「ここで、僕らのことを知らない人もいると思うので、メンバー紹介を」と話し出した松浦さん。「すなわち、メンバー紹介。と言うか自己紹介。つまり、メンバー紹介とも言える自己紹介。でも、てんてん、そんなメンバー紹介」と、延々リピート状態になっていました(笑)。そこでようやく藤井さんに振った松浦さん。ソロを叩いているところに「ドラム、藤井寿光! 大阪で一番ドラムが上手いと自分で言っていました」と言うと、藤井さんは「言ってません!」と即座に否定(笑)。何度も言われてるので、心の準備が出来ていたと思えるタイミングの良さでした。そして美奈さん。「名古屋出身です!」と松浦さんがアピールすると、会場からも大きな拍手が。そこでベースソロを弾く美奈さん。小柄なのに安定したいい音を出すなあ。控えめですが、女性コーラス曲の多いANATAKIKOUにはなくてはならない存在ですね。そして北條さんの番に来ると、「準備はいい?」と聞く松浦さん。ハイ! とばかりに元気よく右手を上げる北條さんです。「今日も顔がさかさまで」と、サラッとひどいことを言う松浦さんにも「はいっ!」とお返事。今日のほくちゃまは妙に元気でいいですね。ピックを構えて、渾身のギターソロには大きな拍手が上がりました。続いて松浦さん。北條さんが紹介しようとする時点ですでにノリノリでギターソロ弾いています。「ボーカルギター、松浦正樹!」と北條さんに呼ばれ、客席の柵に足をかけてまでソロを弾きまくる松浦さんでした。

「リリー」の前に、アコギを手にした松浦さんが、「大きいのに軽い」と普通の感想になっていたのがオカシイ。

途中で、それまで演奏した曲のタイトルを言って紹介している北條さんに、「何かもうそういうのやめよ」といきなりダメ出しする松浦さん。「過去を振り返るの良くない。後ろ向きやん」と、妙にネガティブに捕らえておられます。それなのにしばらくしたあと、「いけないところで、モネラ氏の庭園、って曲をやりました!」と、晴れやかに紹介した松浦さんに客席大受け。ほんとにわがままだな! 「セクシーな曲が続きましたが…セクシー運河やね。もう宇宙、星雲やね」とまた意味不明なMCです(笑)。のちに北條さんのことも「ほくちゃま星雲」と呼んでました。何だそれ。

告知をします、とのことで、メンバーが着ているTシャツを紹介。北條さんと美奈さんが白いTシャツを、松浦さんと藤井さんが黒いTシャツをそれぞれ着ていたのですが、黒いTシャツのピスタチオがモチーフとなった夜景は、北條さんの絵だそうです。お上手ですね。それをマイスティースのメンバーが加工してくれたものだそう。対して白いTシャツは松浦さんのイラストで、メッセージパイにかけて、「パイちゃん」(パイ君だったかな?)というキャラだそうです。公式サイトのプロフィールの、北條さんの似顔絵(と言っていいのか)が一番近い、ああいう素朴なキャラクターがパイを持っているちょっと可愛い絵でした。東名阪ツアー用に作ったけど、大阪のイベントで先行発売したら大人気で品切れになってしまったとのことでした。実際白Tを買いに行ったら、キッズLがもう無かったのが残念。「でも紙に書いて申し込んでくれれば、メールアドレスさえ書いてもらえれば届けます、ってことを物販でやってると思うので…俺言ってることちゃんと伝わってる?」と、説明しながらも不安そうな松浦さんでした。

「僕らは大阪のバンドなんですけど、以前名古屋でラジオをやっていて、週に一回名古屋に来ていたので、ほんとゆかりのある街なんですよ」と松浦さん。北條さんも「そのときは夜だったので観光みたいなところには行けなかったんですけど、久しぶりにね、同じ道を通って名古屋に車で来て、ノスタルジックな気分に…」と話したのですが、そのときちょっと噛んでしまったため、さっそく隣のいじめっ子が「ノストラジック!?」と突っ込みを入れました。「ノスタルジックね」と言い直したのですが、「自分、キュロットスカートをケロットスカートって言ったもんな」と、過去の言い間違いまで暴露されてしまいました。北條さんをいじってるときの松浦さんは本当に楽しそうだ。北條さんは名古屋でカツ丼やカレーうどん(ちょっとメニューに自信なし)を食べて、ほっこりしていたそうです。

「ぼくのなまえをありがとう、とラインダンスの2曲は、11月に出たアルバムメッセージパイから初めてライブでやる曲なんですけど」と松浦さんのMC。「音源の曲をやるのは難しいんです…ってじゃあ何の曲やるのかって話ですけどね」との言葉に爆笑でした。言いたいことは分かるんですけど(笑)。そこで「名古屋で初めて新曲をやります」と、「潮騒」という曲へ。きれいなメロディの曲でした。冒頭、海の底で君と…みたいな歌詞だったかな、あなたきこうらしい不思議な印象でしたがとりあえず変態ソングではなかったよ!

あまり印象の強くなかった「ぼくのなまえ~」「ラインダンス」ですが、ライブで聴くとまたいいですね。ラインダンスのラストがかっこよかったです。

軽快なドラムから始まった「怪盗ピスタチオ」、イントロの藤井さんがものすごく楽しそうだった。もうドラム叩きながら踊りだしそうな勢いでした。叩いててもノってくるんだろうなあ。これも妙に速かった気がしますが、曲に合ってるからいいかも。「怪盗ということで、泥棒の歌なんですが…友達同士が集まって、好きな女の子の心を盗むって曲です」と、なぜか製作者ではない松浦さんが解説していました(笑)。

続いて「はさまれてピクルス」。しかし少し歌った時点で「やめ!」と止めてしまう松浦さんです。「ベースだけ続けて。こうしておくといつでもやり直せる」と堂々としたもの(笑)。途中のブレイクで松浦さんと北條さんがユニゾンで言った言葉は「クアトロです」だったもよう。最後に「マクドナルドの歌でした」って言ったから、「グラコロ」かと思いましたが勘違いでした…。

「キューティーフォン!」の威勢のいい掛け声から、ほくちゃまボーカルの「キューティフォン」へ。やっぱりテンポ良くてかっこいい曲だなあ。ラストのユニゾン「キューティーフォン!」で止めずに、ドラムも入れて盛り上げてから終わるという、新アレンジになってました。これもドラマチックでいいですね。

「もうすぐ終わりなんですけど…あと2曲なんです」と松浦さんが言うと、フロアからえー、と不満の声が。「もうみんなとお別れという気持ちでやります! でも間違えたらやり直します」と始まった曲は「WOMAN RECORD」。イントロから松浦さんすごい勢いでギターを弾きまくっています。ステージ前方に身を乗り出して弾いたかと思えば、いきなりモニターの間にうずくまってみたり、マイクの前に戻って心臓を押さえて倒れこんだり大忙し。この日のWOMAN RECORDもいい感じのキレっぷりでした。ラストは「最後の夕景色」。うってかわって美しいメロディをしっとりと歌い上げる松浦さんです。

「また来てくださいねー」と両手を上げてご挨拶し、いったんはけるメンバー。アンコールのクラップが始まったのですが、すぐさま登場してきた北條さんにびっくり。たぶん1分もかかってないよ! 今まで見てきたライブの中でも最短記録です。冒頭と同じく北條さんひとりで、また放置プレイかと思いきや、「このギターを借りて、弾き語りをしようと思います」と、松浦さんが「リリー」で使ったギターを手に取りました。曲は新譜から「とりあえず」。ゆらゆら揺れながら楽しそうに歌っている北條さんは可愛いな(笑)。生で聴いたらますますいい声です。すると途中で松浦さんが登場、口笛のフレーズを吹いて、それが終わるとそのまま去っていきました(笑)。非常にいい感じです。曲が終わったあと拍手をしながらメンバー登場。「僕は通りすがりっぽく口笛で参加しましたけど」との松浦さんの言葉に心でひざを叩きましたよ。まさに「通りすがりに口笛吹いて帰って行った」感が出てて、すごく的確な表現に納得でした。

ここで言ったか記憶にないのですが、告知でこのツアー限定のパーカーを作ったとのお知らせが。「買ってくださった方に特典で、ありがとうメッセージの入ったCDをプレゼントしてます。ナンバー入りで。でももう売り切れちゃったんですけど」との、告知の意味があるのかなんなのかな状態。ところが「持ってきた分もう無いんですよ。5枚ですが」との言葉にびっくり。さすがにもうちょっと持ってこようよ。と言うか私このパーカー買ったのですが(メッセージと未発表音源入りなんていわれたらそりゃ買うよ!)、CDにNO,5って書いてあった(笑)。最後の一枚買えた訳ですね、ラッキー。「工場で生産が間に合わないんです」「生産が間に合わないっていい言葉やね」とフロント二人で言ってたのがどこまでネタなのか本当なのか判別できない。でもさすがに東京大阪の分は確保してあると思うのですが。

「じゃあほんとにこの曲で最後です。これを聴いて気分よくみんなに帰ってもらいたいんで…」と松浦さんが言うと、えー、と残念そうな声。「だってさっきあんまりえーって言ってくれなかったやん!」とすねてました。「気付いてる方もいると思いますが、この曲をやらないわけにはいきません」と始まった曲は「シンデレラ」でした。以前のライブだと松浦さんが、魂込めて渾身のボーカルで歌う曲って「アーチ、越えて」だったと思っていましたが、今日のこのライブでは「シンデレラ」だったという気がしましたね。もちろんアーチ、越えてを手を抜いて歌ってたわけではないですが、今はシンデレラに思い入れがありそう、と勝手に思ってました。

最後に「手をつなごう! プリプリ形式で!」との松浦さんの呼びかけに、4人がステージで一列に並び、手をつないでそれを高く上げてごあいさつをしてライブは終わりました。初めての名古屋のワンマンということでちょっと緊張してたのかな? と思う部分はありましたが、中盤から堂々としたいい演奏を見せてくれたと思います。そうそう名古屋には春にまた来るとの情報もありました! そっちも絶対行くぞ。また楽しみでございます。楽しいライブでした!

ところでこの日、お隣にいた方に話しかけてもらって、いろいろお話していたおかげで開演までの時間が楽しく過ごせました。うちのブログを見てくださっていて、話の内容から私がばやであると見抜かれてしまったのがお恥ずかしいところですが(笑)、その方に教えてもらった、セットリストを記憶するこつにより、今回はほぼ全曲覚えていられました! これほんとに実用的な技だ。どうもありがとうございました! その他の方ともいろいろお話できて、今日はひとりで行ったのに寂しく無かったよ! ありがたいことです。
 

セットリスト

イントロダクション
オオカミ少女
ヌルイ雨
かくれんぼう
ジャノメ傘
いけないところで
黄色い道
モネラ氏の庭園
リリー
ぼくのなまえをありがとう
ラインダンス
潮騒(新曲)
怪盗ピスタチオ
はさまれてピクルス
キューティフォン
WOMAN RECORD
アーチ、越えて
最後の夕景色

アンコール
とりあえず
シンデレラ