ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

チェリー☆パイ

2008-12-30 | その他
今日の「心にもないテンプレート」はチームマイナス6%です。本気でエコを推すのなら、民家のイルミネーションは禁止してもいいと思う。もしくは重税をかけろ。でもチームマイナス6%は、球場へ行くと好きな選手でCM打ったりしているのでなかなかやっかいです。

というわけで最近気になっている芸人はチェリー☆パイ。可愛い女の子が水着でネタやっているさまは、かつてのパイレーツを彷彿とさせますが、ひどすぎる下ネタなどがあるためかあまり深夜以外で見かけないコンビです。

女のお笑いというと、基本ぶさいくが「モテたいなー」という姿勢でやるネタが大半を占めると思います。そういうのが王道ネタになってしまっているせいか、あまり美人の芸人は見かけない。きれいな人が笑をやろうとしても、エドはるみのようにその美を捨てきれないスタンスになってしまったり、もしくは鳥居みゆきのように完全に捨て去る代わりに女独自のネタをやるのが難しいことになりがちに見えます(恋愛ネタとか)。

そこでチェリー☆パイなのですが、前述のように見た目だけなら可愛い二人なのですよ。でもやっているのは(無難なネタもあるけど)すごい下ネタ。面白いかどうかはとりあえず置いといて、この方向性にすごく興味があります。チェリー☆パイは、ある意味女のお笑いのあるベクトルの頂点まで突き抜けたと言っても過言ではないと思う。きれいな女性が水着で股間に手をやりながら「オマーン発見!」と声を張るのを見たときには、パイレーツとはレベルの違う特殊性を感じました。なんというか、80年代の小劇団とか、ナゴムレコードにいたバンドとか、そういうものに似た匂いです。

ぜひチェリー☆パイには売れてもらって、テレビにいっぱい出てきてもらいたい。そこで彼女達を人はどう咀嚼していくのかにすごく興味があります。所詮パイレーツ程度に納まってしまうのか、それとももっと違う方向へ向かっていくのか。男女平等などの見地からは、あのコンビのネタはどういったとらえ方をされるのか。

そんなことを考えていたら、ゆうべやっていた深夜番組で「チェリー☆パイが解散の危機」という展開を見せてすごく焦った。私がいまこんなに注目しているのにこんなところで消えられてはたまりません。さいわい話し合いの末、仲直りをしたという結末でしたが大丈夫だろうか。「ゴールデンのチェリー☆パイ」は、「お茶の間に土足で踏み込むコレクターズ」や「マナカナとザ・たっちの合コン」や「八木の完全復帰」などと並んで私が見てみたいもののひとつです。

第一弾

2008-12-29 | その他
今日からしばらく「心にもないテンプレート特集」やっていこうかと思います。一発目は「恋空」。ちょうど今日テレビでやっているようなのでタイムリーですね。見てもいませんが。ガッキーが出たのってこれだっけ? 聞いたところによると「Deep Love」のほうが面白い(つっこみどころが多すぎる的な意味で)らしいので、いつか見てみたいと思っています。ケータイ小説といえば瀬戸内寂聴さんを思い出しますが、「ぱーぷる」というペンネームは紫式部、もしくは紫の上から取ったのでしょうか。出版された小説は、ヒロインの相手役の名が「ヒカル」で、ヒロインに亡き母の面影を見出すという設定からもその可能性は高そうです。

ようするに書くネタもないのでテンプレをダシに雑談しようという魂胆だ。

コータロー古市のすべらない話

2008-12-28 | コレクターズ
抱き合わせなんだよお笑い番組をたくさん見られる喜びと、同じネタを何度も見てしまうがっかりはいつもーおうおうおー。

そんなわけでMCDだけ聞きました! 曲数41のCDってなかなか見ない。さすがにコレクターズのMCは面白いです。特にコータローさんは面白いエピソードに出会いすぎですね。リーダーも言ってたけどほんとにこういうのに会っちゃう人なんだろうなあ。アメストや別の機会に聞いたことあるネタでも、あらためて聞くと笑ってしまう。すき屋じゃダメ? は何度聞いてもいいですね! また刑事の可愛い質問口調がいいんだ。MCをレポしていた身からすると、答えあわせで間違っていたような恥ずかしさもありますが、予約特典にこのゆるい内容で、でも濃いCDというのは嬉しいです。野音のMCなんていま聞いてもぐっとくるね。

刑事の話は滑舌悪くて若干聞き取りにくいのだけど、内容は面白くてはずれがないですね。ちょうどリーダーが言っていたような、変なルールの池袋のおでん屋のようです。

年末

2008-12-27 | その他
先日のバスター君のおえかき記事が、gooブログのトップに紹介していただけたようです。とても嬉しいけどあんなざっぱな絵が取り上げられたのかと思うと恥ずかしい。もっと…もっと自信作とかあった!(たぶん)

今日はフィギュアとすべらない話を見つつ、エンタで好きなコンビをチラ見。肉体の門は、観月ありさだけでもちょっと見ようと思ってたのに忘れてしまいました。残念。毎日テレビっ子状態でぬくぬくしています。今日はハイボールで乾杯。

本日

2008-12-26 | その他
クアトロDVDが届きましたー! でも今日は見られない。ドリフの特番があるから! 正月の楽しみにしようと思います。MCDにプリントされたイラストが、40代バンドとしてはあるまじき可愛さでたまりませんよ。このずうずうしさが最高! でもコレクターズがやるからシャレになるんだろうなー。若いバンドがやっていたらマシンガン悪口の準備ですよ。

全員集合のスペシャルも最高でした。大人に嫌われながら子供に絶大な人気を浴び、子供相手に真剣にお笑いを作り上げられる大人のかっこいいことこの上ない。最後にDVDBOXのプレゼントを告知していたけど、これは以前出たものとは違うんだろうか。私が知らないうちに三本目出ていたのかなあ。うかつ!(二本目は予約特典のはっぴも持ってるよー)

早すぎ&いまさら

2008-12-25 | その他
来年の干支のかぶりものをするバスター君のつもりで描いてみたのですが…おかしい。たぶんちゃんとしたものだったら可愛いと思うのに、ちょっとした呪いのアイテムみたいになってしまいました。なんとなくマスコットというより宴会芸の部長とかそういうもののほうに近いです。

今年のM-1も面白かったのですが、すっかりリアルタイムで感想を書き逃がしてしまった。大好きなザ・パンチが最下位だったり、面白かったモンスターエンジンが評価低かったり、いつも思いますがほんとにお笑いというのは個人のツボがそれぞれですね。だから島田紳助が「こうなってくると個人の好み」とか言い出したコメントにはちょっとがっかり。そうならないよう、技術や才能を判断するためにあそこに審査員が並んでいると思っていたのに。かといって素人の投票とかにしたら、イケメンでテレビにいっぱい出てるコンビとかに有利だろうからいまの方法が一番妥当なのでしょうが。

どれも面白かったです。ノンスタイルもすごい笑った! ちょっと岡田あーみん的笑がいい。でも勿体なかったのが、ボケの子が太ももを叩きながら自分ツッコミをするときにマイクから口が離れて何を言っているのか拾いきれなくなるときが何度かあったこと。あれ改善して欲しいな。

オードリーはいままでテレビで見ていたネタだけでは、あんなに面白いということに気付かなかったよ。やっぱりちゃんとネタやるというのは大事だなー。U字工事はすごくオーソドックスな「漫才」で好感持てる。「俺○○やってみたいねん」「じゃあ俺が××やってやるからお前○○やってみ」という流れで漫才からコントにになっていくコンビが多い中、正統派で安心した。コント系も好きですが、「M-1」で漫才スタイルを貫くのはいいよね。

紅白もレコ大も、権威を失って盛り上がらなくなっているいま、無名のコンビがその翌日から超売れっ子になるというシンデレラストーリーが年末にひとつ仕込まれているのはすごく面白いと思うし、それがお笑いであるというのはほんとに楽しくて嬉しい。最近はちゃんとネタやる番組が増えてきているような気がするし、年末もお笑い番組多くて楽しみだな。ザ・パンチがいっぱい見られるといいな。

疲労困憊

2008-12-24 | その他
今日も一日庭掃除をしていたのでへとへとです。魔窟(物置)にも手を出してしまったので、こんな暮れも押し迫って片付く気配がしませんよ。大掃除というレベルじゃない。すでにゴミ袋が10個くらい出来てしまったんだけど、今度のゴミ出しの日に全部出せるだろうか…。燃えるゴミを出す場所はスペースが限られているので、うちが10個も出したらご近所がゴミを置けなくなってしまうかもしれないということでちょっと躊躇しています。昔はそのへんでゴミ燃やせたのになー。昭和は遠くなりにけりですよ(ちょっと違う)。

そんなわけでたいへんに疲れているので、明石家サンタまで起きていられるか自信がない! せめて日ハム多田野さんが登場するという報道ステーションまではがんばりたいのですが。

そういった意味も含めまして何の盛り上がりもないですがクリスマスおめでとうございます。せめてテンプレ可愛いのにしてみました。

うわごと

2008-12-23 | 音楽
心斎橋のライブで思い出したMC。「今年はどんな年だった?」と年末らしいまとめをコータローさんに振った加藤さんでしたが、「今年はケガが多かった。手首やって、腰痛めて…」と痛々しい返事が返ってきます。「ケガばっかりだね」と心配そうにすると、「俺いつもどこか痛いからさ」とコータローさん。しかしその後小里さんには「小里くんはいつも元気だよねー」と逆の感想を述べていました。「せまり来る痛風吹き飛ばしって感じだよね」と、「たよれる男」の歌詞で感想を言ったのにすごい笑った。急に痛風って出てこないだろう。

と、心斎橋の話を出したついでにわりとどうでもいい話題に移行します。ちょうど先日のピロウズで、さわおが「ファンが1000人いたらどうしても気の合わないやつが何人かはいる」「外部の人間に言われても平気だけど、ピロウズファンに批判されて傷付いた」というMCを聞いて、そのときのライブレポにも書いたのですが、コレクターズ(加藤さん)とは違う印象だなあ、と思っていたのですよ。さわおはファンに対して傷付いたとしてもあきらめきれないタイプで、加藤さんはあまりファンに期待していないタチだろうと。ところが心斎橋のライブでコータローさんが言った言葉がけっこう驚きだった。

「リーダーが、客が全員自分の味方だって思ってるからだよ。俺はずっと『そうじゃないよ?』って言ってるじゃない」

レポにも書きましたが↑のセリフを坪倉的に言っていたのですよ。えっ私が思ってたのと違う。加藤さんはもっと、ファンに対してある程度の期待をしてしまったのち、それを裏切られて期待をしなくなったタイプの性格だと思っていたので(だから雲の陰みたいな曲を書いたのだろうと)、コータローさんの言葉にはびっくりしました。その「ファンに期待をしない」のはむしろこの発言からしてコータローさんですね。まあ刑事の場合、人に期待して裏切られて傷付くようなタイプにも見えませんが。

じゃあ私がリーダーに持っていた印象というのは、加藤ひさし個人ではなくバンドコレクターズが「ファンに期待をしない」ということなんだろうか。ひいては古市コータローがそういうタイプでそれをリーダーの印象とも重ねてしまっていたということかもしれません。

「ファンに期待をする」「それを裏切られる」などという抽象的な言葉で語っているのですごくわかりにくい文章になってしまっていますが、具体的に語るのも難しいな。なんとなく雰囲気で汲み取っていただきたいですがそれができない場合にはもう読み飛ばしてくださってかまいません。ほんとに私の妄想みたいな話なので。

ピロウズのレポにも書きましたが、ファンに期待をするとか期待をしないとかそれはどちらが良いということでもないと思いますし、それがどっちであろうとも良いとか悪いとかの話でもないと思います。というかそのつもりで書いています。私は加藤さんが「ファンに期待をしない」タイプの人間だと思っていましたが(今回刑事の発言により間違っていると知らされましたし)、ファンサービスやバンドへの姿勢はものすごく素晴らしくて、ほんとにファンを大事にしていると思います。

何が言いたいかというと、ちょうど好きなバンドのフロントマンから、短いスパンに「ファンをどう思っているか」というような興味深い発言が続けて出てきたので、対比させつついろいろ考えてしまっていたのです。「裏切らないファン」とは一体何かということを。

さわおを傷つけたピロウズファンが何をしたかというと、掲示板で批判をしたということだけ。私はそれ自体は別にそんなに悪いことではないと思うし、たまたまさわおの目に触れてしまったのが不幸な事故と言うか運が悪かったなと思うだけです(強いて言えばそれを教えた友人が浅慮だったかもしれないというくらい)。でも結果さわおが味方だと思っていた人に批判されたことで傷付いたという結果が生まれてしまった。

加藤さんは何も具体的なことを話してはいませんでしたが、くしくもさわおと同じ言葉を使って「リーダーはファンがみんな自分の味方だと思ってる」とコータローさんにばらされていました。リーダーにとっての「味方」であるファンというのはどんな人なんだろうか。「ファン」というのはすごく幅のある層を指している言葉で、はたして自分がそのどこに属しているのかはわかりません。こうやってブログを書いたりすることで、もしかして結果的にコレクターズから見て「リーダーの味方」であるファンからは外れてしまっている可能性もあります。私がどれだけコレクターズの音楽を愛していても、全曲同じテンションで好きとは言わないし、行う全部のライブに行っている訳でもない。もちろんコレクターズから見ての「味方」は、そこまでハードル高くは無いでしょうが、そうじゃないとも言い切れない。

私は音楽というかロックバンドを聴き始めて、ライブに通うようになってからいままでずーっと、「自分にとってバンドとは何か」という価値観は変わっていません。「娯楽」です。お金を払った代価以上のものを提供してくれるバンドが好きで、そういうものを「自分の娯楽のために」聴いています。そのスタンスを守るために絶対に「リスナー」の立場以上のところに行かないことを鉄則にしています。知り合いになっちゃったら、つまんないライブやアルバム出されたときに離れるの気まずいもの。完全に自由に、好みだけで音楽を取捨選択できる立場でいることが最高のぜいたくだとゆるぎなく思っています。

なんか話がずれてきたかな。とりあえずこんな、バンドに対してギブアンドテイクの考えでいるファンというのは、はたして「絶対の味方であるファン」と言えるのだろうかと考えたのですよ。おそらくそれは否ですよね。バンドよりも大事なのは自分の好き嫌いだから。もしやるならさわおの目の届かないところで書くだろうけど、でも批判の気持ちを持ってしまったらそれに嘘はつけないと思う(まあその前にそっとファンやめるでしょうが)。あ、もちろん例えであって、さわおにマジ批判とか別にないですよ!

だけど好きでいるうちは、好きなバンドにいいライブを見せてもらいたい、いいアルバムを聴きたいとすごく思うし、そのためにお金も払うし遠征にも行きます。好きだという気持ちをしまっておききれなくて、こんな暑苦しいブログでレポを長文で書き散らしたりしてしまいます。こういうバンドとファンが相思相愛のうちはいいけれど、そうでなくなったときにはやはり「味方」でいることは難しくなるだろう、と思います。先述しましたが批判する前に興味をなくすタイプなので、悪口とかは書きませんが。

さわおやリーダーにとって、「味方のファン」というのはどういう人なんだろうか。心の底からそのバンドの音楽が好きで、好意的な目で見てくれるファンである、という共通項はあっても、その中には何をしようと文句を言わずついてきてくれる従順なタイプから、私のように自分の利益最優先で、たまたま現在バンドと利害が一致しているからファンであるというタイプまでさまざまだと思います。この情熱のグラデーションの濃いほうから薄いほうまで、どのあたりの濃度がその臨界点なんだろうな、というようなことをときどき考えるのです。

まあもし「従順なファンじゃなきゃファンとは認めないぜ!」とバンドに言われても、自分にとって心地よい音楽であるコレクターズやピロウズから離れる気はさらさら無いので、店頭に売ってるのが悪いんだよ! とばかりにファンでいるつもりなんですけどね。そう考えると刑事みたいな考えのミュージシャンのほうが私としてはありがたいな、ドライで。でも加藤さんやさわおのウエットな感覚も好きだから困ったもんですよ。

変な記事になってしまいましたが、これもある意味バンドに失望するという心配をしなくてすむ、いまの幸せというか余裕がこんなどうでもいい事を考えさせるんだろうなあ。好きなバンドに対して、解散や劣化を気にせず全力で期待できるのってほんとうにほんとうに素晴らしくてそしてレアなことなんですよ! なんかものすごいまとめで申し訳ないですが。来年もこんな調子でよろしくです。

12/19 Giant Step to 2009 from QUATTRO at 心斎橋クアトロ

2008-12-21 | コレクターズ
というわけで当日突然気付いてあわてて向かった心斎橋クアトロ。行ったことあるライブハウスで、地図など検索しなくてすんだのがとても助かりました。いやあほんとに間に合ってよかった。あのまま気付かずライブが終わっていたらと思うと背筋が凍りますよ。





珍しく10分以上遅れてメンバーが登場したのですが、それまで会場にかかっていたSEを流したまま照明が落ちてメンバー登場というなんともゆるい形。そういえば最近登場SEがないときありますね。まずリーダー以外の三人が短めのインストを演奏し、それが終わったところでリーダーがステージに。フレッドペリーのグレーのジャージ姿でした。刑事はキース・ムーンのロゴが入ったTシャツ、Qちゃんは白いワイシャツと、小里さんは黒シャツだったっけ。全体的にシックな感じ。

一曲目に「THANK U」で意表を突かれる。でもこれが一曲目ってなんか嬉しいです。リーダーの声の調子も良さそう。続いて「プリティー・グリーン」。この辺ライブで聴いたことないわけじゃないけど、最近あまりやらない印象だったし久しぶりに聴けて嬉しいです。刑事のギターが太くてかっこいい。さらにステイクールと来て、「ロックンロールバンド人生」、「未来のカタチ」と、いつもなら終盤にあるようなメインチューンが冒頭からという豪華さ。

「こんばんは、心斎橋!」とリーダーのごあいさつ。「心斎橋というと、15年くらい前唯一のヒット曲の世界を止めてという曲があって、そのおかげでこっちではおおいばりだったんだよね。こっちではおおいばりだったけど、あっちではしょんぼり。いまはどっちでもしょんぼり」などと自虐的な話を。すると客席から「がんばれー」との声が(笑)。「がんばれって…いまがんばれって声が聞けるライブそんなにないよね。高校の文化祭とかだよ」とリーダーがつぶやき、「コータローくん、がんばれって声あんまり聞かないよね?」と隣の刑事に振ります。すると「がんばれ? よく聞くよ?」とのお返事。「聞くの? どこで?」「ストリートで歌ってる奴らが、『がんばれ~』ってやってるよ」とのやりとりが。ご丁寧にキーボードを引きながら陶酔してるような表情でその歌を再現するコータローさんです。しかし「いや、歌じゃなくてさ! 客席からがんばれって声がかかるライブってことだよ!」と、話の通じていない相棒に解説する加藤さん。また人の話聞いてなかったのですね刑事。「歌じゃないの? だってそれはロックとは関わりないことじゃん」と返していました。いい反応です。そこで「高校の文化祭では、コータローくんも『がんばれ』って言われたりしたんでしょ? もちろん文化祭ではバンドやってたんだよね?」と質問するリーダー。それに対し「うん、でも『がんばれ』はなかったよ」とかっこいいことを言ったコータローさんですが、「『ドンマイ』だった」とのオチに爆笑。「結局間違えてんじゃん!」と、嬉しそうなリーダーでした。

昔の話という流れから来たのか、このMC別のところだったのかちょっと覚えていないのですが、以前ジェネレーションというバンドと対バンした、という話が。「ジェネレーションってバンドがいて、九州のMODSみたいなバンドだったんだけど、そいつらが一曲ごとにベースの弦を切るんだよ! ベースが切らなかったらギターが切るとか、もう一曲としてちゃんと演奏できないの。そいつらが言った言葉がさ、『トラブっても最高!』だったんだよね」と苦笑いのリーダー。そのあとを「あのとき俺らが先の出番だったんだけどさ」と、さすがに記憶力のいい刑事が続けます。「楽屋に戻っていったらさ、あいつらここ真っ赤だったんだよね」と額を指差し「ワンカップ飲んでたの」と、出番前に飲酒していたもよう。そりゃ演奏できないわ。そこでまた何か思い出したのか、「そういえば先月ここで、マーキークラブバンドの話したよね? こうやって登場してくる!」と、肩から入ってくるような仕草をして、客席に確認するリーダー。それを見て「先月したよね、って、テレビの二本撮りじゃないんだから知らない人もいるよ」とたしなめる刑事の絶妙な例えに大爆笑。「あ、そうか」と笑うリーダーですが、「テレビの二本撮りって(笑)」と、その言い回しにも受けていました。続けて「どうも毎回同じ人が見に来てるんだと思っちゃうんだよなあ」とのつぶやきに刑事が注目、「何で今日はそんなに後ろ向きなの?」と注意します。しかも「がんばれって言ってやってくださいよ!」と、客席を煽る場面も。ひどい人だ。「がんばれー!」とフロアからリーダーに飛ぶ声を聞いて、「がんばってるよ! もうこれ以上どうやってがんばればいいのかわかんないよ」と返すリーダー。これ文章にするとすごいシーンだな。現場ではそれほど深刻な空気ではなく、リーダーもネタっぽく反論していました。「じゃあ、自分に喝を入れる曲をやります」と始まったのは「たよれる男」でした。

イントロですでに大喜びのファンもたくさんいた「気狂いアップル」から、「百億のキッスと千億の誓い」「Good-bye」「あてのない船」と、名曲目白押し。このラインナップかなりすごくないですか。とくに「Good-bye」は大好きな曲なので嬉しかったなあ。

「大阪何度来ても新たな発見があるね」ということで、刑事が電車に乗っていたときのこと。「乗ってたら妙に女ばっかりで、冷たい目線を感じるんだよ。そしたらその車両が女性専用車でさ!」とのこと。「こっちじゃ終日なんだよね~」とリーダーも、東京との文化の違いを噛みしめていました。「ロンドンで女の便所に入っちゃったときと同じくらい焦ったよ」とのコータローさんの発言には客席も爆笑。「ああ、ローディーのスーさんとトイレ行ったら女子トイレだったんだよね!」と、リーダーも笑っています。「コータローくんがトビウオみたいに飛び出してきたからね!」との素晴らしい例えに受けまくりです。「ステラおばさんみたいな人に『クレイジー!』って言われたからね」と刑事が回想すると、「そりゃ言われるよね」としみじみするリーダーでした。

「あと大阪は、エスカレータの並ぶ位置も東京と逆だよね。ロンドンと同じなんだよ。それに、銭湯に椅子がないでしょ?」と、以前ロッキンチェアで語っていたMCネタを引っ張り出します。「ひざ立ちで頭洗わなきゃきゃいけないんだもん、ロダン風呂って名付けたんだよ」と話すと、刑事に「そこ(入ったところ)だけでしょ?」と突っ込まれます。「いや大阪は無いんだろ? どうなの?」と客席に聞くと、いくつか意見が聞けたもよう。「ほら、あるとないで意見が真っ二つなんだから、ないところもあるんだよ! 無いんだろ? 見栄はるなよ!」と、変なところに突っかかるリーダーでした。「でも俺だったら、床に直接座っちゃうな」と言った刑事の意見に加藤さん衝撃を受けたようで、「直接!? だって隣のおやじがシャンプーしてるのとか流れて来るんだよ?」と聞き返します。「それはさすがに座らないけど、もちろん状況を見て」とのご意見。 

そのお風呂の話で思い出したように「そういえば俺昨日、Qちゃんと一緒にお風呂入っちゃった」と報告するリーダー。「Qちゃんすごくいいおしりなんだよ!」と、ファンに報告してくれます。ホテルの大浴場か銭湯の話でしょうか、「お風呂入って、頭洗ってるいいおしりの人がいるなーと思ったらQちゃんだったの。ああいうとき、なんか照れるね」と振り返って笑っていました。

リーダーがギターを持って、フロアを見回すと、軽く一礼。「良いお年を」とつぶやき、さらに「ハッピークリスマス」とごあいさつ。笑う刑事に「だって大阪は今日が今年最後じゃん。あいさつしておかないと」と説明していました。しかしそこで妙な間が空いたことに気付いた刑事が、「ここ喋るところですよ」と教えます。「(曲順表にMCをあらわす)線引いてないんだよ」と床に貼られた紙を指差していました。いま突然思い出したけど先日のピロウズでは、この曲順表が黒い紙に蛍光の文字で書かれていました。暗くても見えるようにとのことなんでしょうが。「あ、そうなんだ」と納得したリーダー、喋るところ、と言われてMCを始めたのですがしっくりこない様子。「なんか今日はおかしいんだよな、たまにあるんだよ、こういうとき。俺は面白いのに反応悪くてさ…」とぼやくのにも自画自賛を入れるリーダーに爆笑のフロアです。そこで刑事が「それはリーダーが、客が全員自分の味方だって思ってるからだよ。俺はずっと『そうじゃないよ?』って言ってるじゃない」と、また奥深い言葉を発せられました。また妙にこの「そうじゃないよ?」が優しいんだ。我が家の坪倉の突っ込みのような。リーダーもそれに関していろいろ返事していたような気がするのですが、この刑事の優しい突っ込みがインパクトありすぎてかなり忘れてしまった。ただリーダーも、「ファンが全員味方じゃないのはわかってるけど期待してしまう」的なことを言っていた気がします。

そして曲に行こうとギターを構えるリーダーに、笑って話しかけるコータローさん。「昔、アーリーインザモーニングって曲やるときに、『早起きしてる?』って言ってたじゃない」とのつぶやきに、「うん、いまでも(曲)やってるけどね」とそっと訂正するリーダー。すると「この曲の前にはなんて言うのかなと思って」と、素朴な疑問なのかうまいこと言えとの無茶ぶりなのか、楽しそうなコータローさんです。「これは…暗くなるなあ。……『みんなどこで寝てる?』…暗いなあ」この言葉でミッドナイトボートピープルだと理解は出来るのですが、アーリーインザモーニングみたいに決まり文句言わせちゃおうとする刑事の発想がSですよ。難しいだろう。するとQちゃんが後ろから「『みんな仕事ある?』」と、また切ない提案をしてくれました。ふ、不景気だ…。

数曲置いてふたたびMC。しかしやはり違和感があるのか、「やっぱり今日なんかおかしいよね。これは、俺がまだ年賀状を出していないことでもやもやしているのが原因かもしれない」とつぶやく加藤さん。しかしそれを聞いたコータローさんに「毎年そんなもんじゃない。去年もTBSで仕事終わりだったけど、そこでまとめて(ポストに)入れてたの見たよ」と突っ込まれてしまいます。一年前の行動を見られていたことに絶句した様子の加藤さんは、「見てたの?」と驚いていました。「ていうか、何で俺のそういう変なところばっかり見てるの? ノークッキングとかさ。ほんとそういうところよく見てるよね!」と飽きれたような感心したような口調でつぶやくと、驚きの返事が。「あんまり立派なところ見ちゃうと、そばに居づらくなっちゃうから、見ないようにしてるんですよ」とコータローさん。すごい理屈だ。でもそれだけリーダーを尊敬しているということなんでしょう。と見てる私が思ってるのに、「そうなんだ、あんまり素晴らしい人間だと居づらいからなのね?」と、軽く流す加藤さん。ものすごく大上段に構えて、そばに居づらいほど立派だからね! とかおおいばりするかと思いきや薄い反応です。すると刑事がちょっと恥ずかしそうに「嘘ですよ。ちゃんといいところも見てるよ」と小声でフォローしたのでした。なんかもう、仲良くて可愛いおっさん達だなあ。

どうしてもMCのノリが変なことが気になる様子のリーダー。「ときどきあるんだよな、結婚式のスピーチとかで、俺が喋ってるのを三列くらいで『誰? 誰?』ってやってるオヤジとか、後ろのほうではもう別の話で盛り上がってたり」とつぶやくと、「そういうのあるよね。俺もこないださ…」と話し始める刑事。しかし時間が気になったのか、「ここで喋ってもいいの?」と疑問を口にすると、「いいよ、もうここくらいしか話すところ無いからさ」とリーダーからのお許しが出ます。そこで「こないだおばさんの金婚式に出たんだよ」と話し出したのですが、「キンコンシキ?」と驚くリーダー。確かに刑事と金婚式の組み合わせはなんか不思議。「おばさんの、結婚50周年記念で金婚式があったんだよ。そこで俺もあいさつして、『徳子の息子のコータローです』って言ったんだけど、俺で三、四人目なのにもう聞いてないんだよ。自分であいさつしろて言ったのにさ!」とご不満のもようでした。しかしリーダーは刑事のあいさつのほうに興味津々。「それで、自分のことなんて言ったの?」「おじさんには迷惑かけますが、とか言ったよ」「ああ、ちょっと甘えてみた感じで?」と、いろいろ質問していました。

別にそれほどMCもおかしくなかったと思うし、客席はわりと好意的に楽しんでいたのに、「変な空気のライブ」とリーダーが若干思い込んでしまったところがあったような気がします。それが余計に変なノリになっていったような。そこで加藤さんはムリヤリ盛り上げるように客席を煽って拍手を強制(笑)。変な空気を払拭しようとがんばります。しかし、さんざん盛り上げて勢いつけたところで刑事が一言「(リーダーがかけている新しい)ギターを見て盛り上がってるだけじゃないの?」と言い放ちました。「お前…俺がせっかくここまで熱くしたのに!」と不満そうなリーダー。よく考えたらこのあと刑事の歌なんですよね。ほんと自由すぎるコータローさんです。しかしギターで思い出したのか、「ギターマガジン見てくれた? 66ページと67ページ」と、嬉しそうなリーダー。「全然ギターに興味ない人が買っていくのが本屋さんが困っているそうだけど。アーガイルのくつしたでね。嬉しいもんだね、ふだん載らない雑誌に登場できるっていうのは」とごきげんなリーダーに、「俺はしょっちゅう載ってるけどね」と、そっと突っ込むコータローさんです。そこで「ボーカルマガジンって無いのかな?」と疑問を投げかけるリーダー。「もしくはリーダーマガジンとか」と、非常にピンポイントな雑誌の案を出します。「ボーカルの心得、とか、バンドをひとつにまとめるリーダーの苦労話とか」と言ったのち、「Qちゃんはおしりマガジンだね!」と言って、さらに「小里くんは浮気マガジン!」ととんでもないことを言い出しました。「『浮気の心得!』」と刑事が乗っかり、「『独占インタビュー、小里誠浮気を語る!』」と盛り上がるリーダー。小里さんが反論していたようなのですが二人のネタ合戦がかぶってまったく聞き取れなかったという状態でした。気の毒に…。ひとしきり語ったあと、「でも、あったらいいと思わない? ボーカルマガジン」と諦めきれない様子の加藤さんでしたが、「それがふつうの音楽雑誌なんじゃない」とコータローさんにあっさり返されてしまいます。「じゃあ、リーダーマガジンは?」と聞くも、「それもふつうの音楽雑誌なんですよ」と片付けられてちょっと寂しそう。こののち「青春ノークレームノーリターン」が演奏され、リーダーはいったんお色直しへ。聴いたことのない(おそらく)インストコーナーに移行し、「パンクオブハーツ」のイントロとともに登場したリーダーは、赤地に白の細かいドットのフリルシャツでした! ごく一部のファンが待っていた変なシャツのリーダー復活ですよ! ちょっと気になったのは左手のひらの文字も復活していたこと(リーダーが自律神経を患っていたときに、無理しないよう自分を制御しようとして『がんばるな』と書いていたことがあった。今回は何が書いてあるのかは見えなかったけど、何か文字が書かれていたのは見えました)。FC会報に事務所変更のお知らせとか書いてあったし、いま大変な時期なのかなとちょっと心配してみましたが、曲やってるステージはさすがにそんな気配を微塵も見せず。さらに「僕の時間機械」でモッシュも発生、素晴らしい盛り上がりを見せました。「ラストの曲です」と始まったのは「東京虫BUGS」。迫力あるかっこいい演奏で本編終了です。

アンコールで登場した刑事は、物販のジャイアントステップTシャツ(黒)。似合っていますね。アンコールはいきなり「TOUGH」「恋はヒートウェーヴ」と大放出です。そしてリグレイ傘ではなくフリスビーを持って出てきたリーダー。「例のものは準備してあるか?」と、「CHEWING GUM」の始まりです。傘でなくフリスビーでよけるのをときどき見ますが、どう見てもよけられていなくて痛そうですが大丈夫でしょうか。でもぶつけますが。最後コレクターで客席に合唱を求めるときには、「いい気にさせてくれ!」の連発。ダーリダリリ~を歌わせようとマイクを客席に向け、「いい気になったー!」と楽しそうでした。さらに「コータローくんもいい気にさせてくれ!」と、刑事に向けて歌わせようとしたとき、ずっとギター持って様子を見ていた刑事が、ファンが歌う直前すばやく自分のマイクを持って、リーダーと同じポーズでフロアにマイクを向けた動きが素晴らしかったです。そして合唱のあと、「何で俺のときよりも声が大きいんだよ!」のリーダーのお約束ツッコミもあり。「リズム隊もいい気にさせてくれ!」と同じように盛り上げていました。

最後ファンにタッチして、4人で肩を組んでお辞儀をして終了。確かにちょっと変なライブでしたが、何度も行っている私にはこれくらい変わったライブも悪くないなという感じでしたし、初めての人も良いところのほうが多くて楽しめたんじゃないかなーと勝手に思っています。MCが変だっただけで、ライブ自体は相変わらず素晴らしかったし。ただあまりにリーダーが「今日は変」と言うので、MCの並びがたぶん混ざってしまっていると思う。いろいろ前後したり分裂したりしてると思いますがまあ気にせず読んでください。リーダーが何か悩んでいるのだとしたら心配だけど、今日の渋谷も楽しいものになっているといいな。私にとって今年ラストのライブは、ある意味レアライブということで満足でした。



セットリスト

Thank U
プリティ・グリーン
ステイクール
ロックンロールバンド人生
未来のカタチ
たよれる男
気狂いアップル
百億のキッスと千億の誓い
Good-bye
あてのない船
ミッドナイトボートピープル
夢見る君と僕
青春ノークレームノーリターン
インスト
パンクオブハーツ
僕の時間機械
東京虫BUGS

アンコール

TOUGH
恋はヒートウェーヴ
CHEWING GUM
僕はコレクター

大勘違い

2008-12-20 | その他
昨日は心斎橋クアトロライブに行ってきました。というかライブの日付を豪快に間違えていて、私は21日が心斎橋だと思っていたのですが。当日の昼過ぎまで勘違いに気付いていなくてあやうく見逃すところでしたよ。ものすごい力強い思い込み。21日にM-1があるけど、ライブに行くから見られないなどという日記を書いていたレベルですが、これを読んで同じように心斎橋の日付を勘違いしてしまったかたがいたら申し訳ない。そんなアホは私だけか。おかしいなあ、今月はピロウズとコレクターズのライブがあるから日付を忘れないようにと、12月に入ってすぐチケットを見て確認したはずなのに。いたずら好きの小人さんがチケットの日付を書き直して置いておいたとしか思えないです。

金曜はたまたま朝から家にいたので、ライブに気付いてすぐに家を出られたのですが、朝から燃えるゴミを出して、粗大ゴミを車で運んで、庭掃除までやっていたので、休憩もなく出かけたためへとへとでした。また絶妙な時間に気付いたんですよ。開場時間に間に合わせるならこの時間には家を出なければならない、という限界の40分前に。コンタクト入れて化粧してる時間はあるけどガム作ったりシャワー浴びる時間はなかった。でも間に合ってよかったー! ちゃんとライブも全部見られたし。もう、心斎橋が金曜だと気付いた瞬間の恐怖をおすそ分けしたくてたまらない。とっさのときって人間何するかわかんないですね。PC見てたんだけどます椅子から立ち上がってチケット確認して思わずかるびさん(猫)を持ち上げて立ち尽くしてしまいましたよ。ちなみに某掲示板の書き込みを見て気がつきました。書き込んでくれた人ありがとう…!

そんなわけでM-1見られるのはよかったけど、あらためてライブの日付等は慎重に覚えておこうと反省した次第であります。ライブは変なノリで楽しかった。リーダーがちょっとナーバスだったのか、何度も「今日変だよね」と確認しあうMCがありました。明日にでもレポをアップします。