もともとこの「ヒートフォニックスFeaturing ANATAKIKOU」は、ミッドナイトジャムズという番組の1コーナーという形式になっていて、ミッドナイトジャムズはよくアナタキコウの会話にも登場する、渡辺麻耶さんがDJをしていらっしゃいます。今回最終回のヒートフォニックスなんですが、何と麻耶さんも今日がラストとのこと。番組改編期か~、麻耶さんの声もこの一年よく聞いていたので寂しいです。
さて冒頭のトーク。「このヒートフォニックス、今回で最終回ということに」と藤井さんが切り出すと「え~!」と声をあげる松浦さん。「うそー、ほんまですか?」と言うと「ほんまですよ。丸一年間でしたが、二年目には突入できなかったらしいです」とちょっと悲しいことを言う藤井さん。「でも一年やったってすごいですよね」と松浦さんが言うと「すごいです」と返し、「大阪のこんな有名じゃないバンドが番組させてもらえたって言うことが」と藤井さんが続けます。それに「そのことのほうが不思議でしたね」と松浦さんがしみじみ言うと「今でも分からないです」と藤井さんがサラッと言っていました(笑)。「名古屋のことこの一年間、どうですか、知れました?」と松浦さんが聞くと、「よく分かっているのか分かっていないのか分からないですけど、大阪の地元の友達よりは全然名古屋についてプロ! みたいな感じで僕は喋ってますけどね。毎週行ってるから、みたいな」と北條さんが答えます。それに「狭い話やな~」と松浦さん。「名古屋やったら俺に聞け! みたいに」と北條さんが自信ありげな発言をすると「道全然覚えてへんやん!」と松浦さんに突っ込まれてしまいました。「全然覚えてへんけど」と素直に返したほくちゃまに「大阪の道さえ覚えてないもんね」と更なる追い込みが。最終回でも松浦さん容赦ないです。
この日かけた曲はすべてアナタキコウの曲でした。一曲目は「リリー」が。
曲が明けたところで「最後にふさわしい感じしますね。しんみりしますね」と松浦さんが珍しくダウナーな発言をすると、「ガッチリ行きましょうか。しんみりしたくないんで。最後なんで。がちっとね!」と励ましたのは北條さん。「ええこと言うなあさすがやなあ! ガッチリいこか!」「ガッチリ行きましょうよ」「ガッチリ行こうぜ!」「面白おかしく」「オッケイ!」と、二人の掛け合いがいい感じです。「じゃあ、ガッチリすっきり終わるために、松浦さん」と藤井さんが声をかけると「例の奴行きましょうか」と松浦さんが答えます。「大きく大きく叫んでください!」と藤井さんが煽って、「はい」と重々しく答えた松浦さんが久々のタイトルコールです。「アナタキコウのあなたに聞こう~」。高らかに叫んだあと、「これも最後かと思うと、名古屋の皆さんもさぞ悲しんでいるんじゃないでしょうか」と松浦さん。「この時間にこんな叫ばれるとどうなんでしょう」と藤井さんが心配していると、「これで元気出たってお便りもたくさんいただきました」と松浦さんがでっち上げ、「ないでーす」と軽く藤井さんに否定されてしまっていました(笑)。しかし「何かアメリカの…ネットで聞いた、とか。あるみたいよやっぱり。反響すごかったらしいよ」と、妙に嘘にリアリティを持たせる松浦さん面白いです。
まず「定規がなくても長さを測れる技」とのネタの紹介。「たとえば僕の、手のひらを広げたときの親指から中指までの長さが25センチとか。知ってます? 自分の手のひらの大きさ」と藤井さんが聞くと「僕も確か25センチやったと思いますけど」と答える松浦さん。「日曜大工とかするときに、物差し忘れたときに」などと使用例を挙げています。「北條くん職人やからそういうの知ってるんと違う?」と藤井さんに聞かれた北條さん、「いや、僕はちゃんとサシ使います」と答えていました。「僕これ(手のひら)伸び縮みしているんで。中学から高校にかけてかなり変わったんです」とのことですが伸び縮みって言うのか(笑)。すると「ほくちゃま手のひらでヘーベー測れるって言うてたけど」と、突然の松浦さんからのツッコミが。「何ヘーベーかこれで分かる…」と北條さんが困っていると「言うてなかったっけ」とのんきな態度。「いや…測れ…ないよ?」と北條さんが返すと「あ、ほんまですか」「だから僕は最初に言ったとおり定規使います」と、ものすごく真面目に返されてしまった松浦さん、「すみません」と謝るしかありませんでした。天然強いな。ボケ殺しだ。ようやく話を戻した藤井さんが「ビデオテープの横幅が、これがぴったり10センチだそうです」と解説を。「またまたそんな、絶対嘘やわそんなん!」と松浦さん。わざとらしいリアクションにメンバーが笑っていると「10センチぴったし!?」とあっさり話題に食らいついてきした。「どの!?」との質問に「どのとは?」と藤井さん。「ソニーも?」「ソニーもシャープもビクターもマクセルも」と藤井さんが説明しているところに「違うかったら入らないじゃない」と、正しいツッコミをしている北條さんが面白い。「メーカーごとのメディアじゃなかったっけ」と松浦さんがボケなのかなんなのかわからないところに食いついています。「みんなおんなじ?」「ビデオデッキ買い換えなきゃダメやん」「そういうことやないんや」「じゃない」「それしか使ったらいかんわけやないんや」「違うよ」と、北條さんと不思議なやり取りをしていました。最後に藤井さんが「CDのジャケットって12センチですよね」と豆知識も披露していました。
続いて北條さんが読み上げた「ハイヒールは何故出来たか」との疑問。これは知ってたー。「背を高く見せる、のみじゃないですか」と藤井さんが言うと、「これはね」と北條さんが解説を始めます。「かなり古いお話みたいで、ハイヒールが生まれたのは18世紀のヨーロッパ」と言うと「カッコイイ!」と何故か松浦さんの合いの手。しかも「ハイ」と返事をする北條さん(笑)。「その当時下水道の整備がされてなくて、綺麗な言い方すると人間が出す老廃物を路上とか道端に普通に捨ててたらしいんですよ。女性のドレスを汚物から汚れないようにするために、高くしたのがハイヒールが開発されたということです」と説明を締めくくりました。「便利なようで遠回りですよね」と藤井さんがもっともな感想を述べると、「これ女の人は分かりますけど、男の人はどうだったんでしょうね」と北條さんが新たな疑問を。すると「あれ、老廃物の大のほうじゃないらしいですよ。主に小。パーティでなかなか行けないから、小のほうをこう普通に、立ったままでっていう…」と藤井さんが解説されました。藤井さんのほうが詳しい(笑)。「だから、においもキッツイ香水が多かったと」と、さらに知識を披露。それ平安時代のお香もそうですよね。
最後に松浦さんの疑問、「僕のすっごいっすよ」と前フリし、「一回その前に曲でも聴いてもらいましょうか」とのもったいぶりようです。そこで「キューティフォン」へ。
すると曲明けに「アナタキコウのあなたに聞こう~!」とのシャウトが。北條さんの声です。エコーが消えた後「僕もやりたい」と言う藤井さんが可愛い(笑)。でも松浦さんは「ダメです」とイジワルを。さらに「初めて言いました」と満足げな北條さんに「ほくちゃまあかんわ、硬い」とダメ出ししています。「硬かった? ちょっと緊張してたかな」「最初で最後やもんね」と松浦さんがまとめました。
「さてさてじゃあ僕からちょっと面白い不思議を紹介します」と、曲をまたいで引っ張った松浦さんのネタは
「ドラえもんに登場するスネ夫には弟がいる」
でした(笑)。「知らないです」と言った藤井さんに解説をはじめる松浦さん。「スネ夫の弟はスネ次(つぐ)と言い、ドラえもん連載当初のころに脇役としてしばしば登場していました。ですが、回が進むにつれ藤子・F・不二雄氏はそのことをすっかり忘れ、スネ夫は一人っ子という設定に変更されてしまった。その後スネ夫には弟がいるという指摘を受けて再び登場することになり、ニューヨークの叔父さんの家に養子として進み、スネ夫からの見栄張りまくりの手紙で、兄は立派な人間だと信じ込んでいるという設定で組み込まれたそうです」と、まとめました。「ふーん」と感心するメンバー。そこで松浦さんが「僕ね、でもこのスネ夫が見栄張りまくってるってのはちょっと覚えてるんです」と話を始めます。「俺30巻まで集めてたから」と言うと、「ドラえもんを?」と藤井さんが驚いた様子。「30で諦めたんや。もう終わらんやろうって思ったの?」と聞かれ、「いつやったかなあ、小学校4年…? 何か、俺ドラえもん集めたら面白いんちゃうかなあって」と答えていました。小学校低学年にして松浦正樹健在です。
「他にね、ウルトラマンセブン!」と、藤井さんが口を開きます。「ウルトラマンセブンは本来、光点観測員340号と呼ばれる、土木作業員」と言うと松浦さんが「どういうことですか」と聞きます。「あの、宇宙の地図をお前書けって言われて、測量してた人なんですって」「測量士やったんや」「そうそう」と、北條さんの合いの手に返事をして続けます。「で、宇宙の地図を測量でぶらぶらしてるときに、偶然地球に向かって飛んで行ってる怪獣を見つけて、おいどこ行ってんねやと。ついて行ってみようと。興味本位でついていったら、地球についてしまって、悪さしてたから、『いかんよ』ってってことで」と説明していますが、ウルトラマンセブンが関西弁で行動してるのが面白い(笑)。「風来坊の世直しですよ」と締めていましたがこれは意外。「これは面白いですね」と、松浦さんも気に入った様子です。「ということは、色んな職業あるってことですね、ウルトラ星」と独り言のようにつぶやいていますがそんなに気に入ったのでしょうか。
「あとアンパンマン!」とまたしても藤井さん。アニメや特撮に何故そんなにネタがあるのか(笑)。「アンコは何ですかってこれほんとにしょうもないですけど」とネタを振ります。「アンコは何?」と松浦さんが聞くと、「つまり中のアンコはこしあんなのかつぶあんなのか。一応これも(答えが)あるんですって」と続けます。「作者のやなせたかしさんが、つぶあんですと。しっかり存在感のあるつぶあんですとおっしゃったことがありますと」それに対し「へー」と感心した様子の松浦さん。「何でやろ、何でこしあんじゃなくてつぶあんなんやろ」と口にすると「そこまでは分からない…」と妙に重々しい口調の藤井さん。すると「細胞?」と謎の単語を発する松浦さん(笑)。「絵にしやすいねや! (顔を)取ったりしたときに」と藤井さんがひらめきますが、自身が一番納得行ってないような様子でした(笑)
「みなさんどうですか? すっきりしました?」とメンバーに聞くと、「いろいろ博学に」と北條さんは素直に答えますが、「すっきりしましたって言うか」と、松浦さんは変なところに受けています。「もう(小ネタ)いっぱいあるんですよ! 笑点の座布団が一枚35000円とか!」と、藤井さんはまだ放出していないネタに未練がある様子。「ポケットティッシュは8枚入りで5.5円とか。けっこうするんですよ」と、妙に金に換算する系のネタが多いような気もしますが。「それでね、調べ切れなかったんですけど」と、最後に披露したのは「ヤクルトスワローズってツバメ? ひばり? ツバメのマークじゃないですか。でももともとは『座ろう』ズやったらしいですよ」。「そんな名前絶対イヤじゃないですか」と松浦さんからダメ出しが。しかし「もともとヤクルトではなく国鉄スワローズやったらしくて、国鉄コンドルズだったのが、(電車が)混んどるってのは…ってことで、座ろうズに」と解説されると、「へー」と感心した松浦さん、「コンドルズありきのスワローズなわけですね」と、納得したようです。しかし「もしかしたらディレクターの嘘かもしれません…」という藤井さんの締めが不安ですが。確かに上手く出来過ぎてて都市伝説くさいな(笑)。
ここで「アーチ越えて」。
最後にライブ情報の告知。4/2の新栄に続き、5/13のZIP-FMのイベントに参加することを報告していました。「番組させてもらってたからこそ出させてもらえる…」と、最後まで腰の低い藤井さんです。「最後に言い残したことジッピーの皆さんに、それから麻耶さんに何かありますか」と振られ、「一言ねー」と松浦さんが口を開きますが、「ほくちゃまから」と藤井さんにうながされて北條さんからコメントが。「毎週毎週ダラダラダラダラ喋ってるような感じになってたのかもしれないですけどね、好きで聞いてくれている人も、本当にありがとうございました。僕たちもすごく勉強になりました。麻耶さんこれからも美声を聞かせてください」と締めると「うまい!」と藤井さん。「上手いですね、そういうのいいですね」と褒めていました。「まあき思い出とか」と振られ、今度は松浦さんが。「僕はそうですね、麻耶さん…最初麻耶さんのこと言うと、ナウシカみたいな格好しててね。出会ったときに」とサラッと言ったのに対し「えっそうやったか!?」と驚く藤井さん(笑)。「ナウシカになりたいってことを麻耶さん言ってて、僕どうアドバイスしていいか分からなかったんですけど…まあナウシカ好きですよみたいな感じで。そっからまあね、電話とかもしたことないですしね。なんかね、メアドとか交換出来たらなーと」と言ったのですが「無理でしょ!」と片付けられてしまいます。「無理なんですかね、教えてくれないですかね」とちょっと未練のある松浦さんでした。「まあでもどこかで必ず会えますからね」と締めると、今度は藤井さん。「このスタッフ、深沢さんと鈴木さんもありがとうございました」(ここで3人がそれぞれありがとうございましたとお礼を)。「一年間ですよ」「本当にそうですよもう毎週毎週」としみじみしていると「僕半年やと思ってたんですよ」と松浦さん。「一年名古屋に来るって、これ特殊ですよ。遠距離恋愛でも、それまでに別れてるよ普通」と、何故か力説する藤井さんです。「また名古屋にもライブの予定もあるし、できるだけ来させてもらって、またみんなと楽しく出来たら嬉しいです」と松浦さんが言うと、「一年間聞いてくださった皆さんありがとうございました!」と藤井さんがまとめ、メンバー3人で「ありがとうございました!」とお礼を。「ラジオで知ってくださった皆さん、これからもライブやCDでアナタキコウをよろしくお願いします。では最後の曲何にしましょうか」と藤井さんが言うと、松浦さんが「では聴いてください、アナタキコウで『幻想港町』」と紹介し、「アナタキコウでした、さようならー!」と3人の声が重なって、幻想港町のイントロが流れ、番組が終わりました。
その後麻耶さんも3人にねぎらいの言葉をかけていましたが、ナウシカに関しては「私そんな事一言も言った覚えないんですけど!」と完全否定されていました(笑)。なんかねー第一回の放送の直前にゲストみたいな形で3人がジャムズに出て、そのときに松浦さんがナウシカネタ喋ったような記憶があるんですよ。あの時のMDちゃんと録れてたのかなーまだあるかな。どちらかと言うと松浦さんがナウシカのようになりたいとか言っていたような。でも麻耶さんちょっと涙声だったような気が…。番組の最後(3:00まで聞いてしまった)では、ちゃんと喋っていたけどはっきり泣いてるのがわかる声だったなあ…。切ない。
アナタキコウの3人の、個性的で人が良くて面白くて仲のいいのが良くわかる、この番組が大好きでした。もうなんだよ3月は好きな番組が続々終わっちゃって辛いなあ。でも番組中でも言ってたけど、2年目に突入する可能性もあったんだろうか。もしかしたらもっともりもりメッセージや書き込みがあればそうなってたかもしれないのかと思うとちょっと辛い。結局私もチキンなのを理由に3回しかメッセージ送れなかったし、反省してます。これから機会があったらもっと積極的ないいファンになろう…。でもラジオが終わってもアナタキコウのファンは続けますよ。今度はライブで3人に会えるのを楽しみにします。
一年間お疲れ様でした。どうもありがとう。