ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

NO COLLECTORS,NO LIFE

2007-01-17 | コレクターズ
コレクターズトリビュート、買ってきましたー。全体的にすごく面白い! バラエティに富んでて、色んなアレンジ入ってて、同じバンドのトリビュートとは思えないカラフルさでした。もうジャケットからして素晴らしいよな。おおちのエアギター写真であることは知ってましたが、裏ジャケは24時間テレビみたいだし、水着のギャルはべらせてる内ジャケも笑った。何よりおおちのストップモーション写真がびっしり載ってるあれは何なんだ(笑)。コレメンバーの写真が一枚もなくて、おおち(と大谷とギャル)まみれのジャケットに大受けでした。いいなーふざけてんなー、こういうコレクターズのスタンス大好きだよ。ロック教室のときも思ったけど、ジャケット見るだけで名盤って分かるな(笑)。

中身ですがこれも良かった。そもそもジャケから「冗談わかんない奴は聴くなよ!」みたいなオーラが出てるせいか、大胆なアレンジの曲も楽しめたし。ラップアレンジやスカなんて、おそらく普通に聴いたらいろいろ思うところもあったかもしれないけど、このお祭り的なアルバムの中ではいいアクセントになったと思えた! 17曲も入ってるって事で、変なアレンジが面白みになって良かったなー。10曲程度だったらもっと、曲ごとの完成度とか気にしてしまっただろうけど、どれも楽しめる構成になってたと思います。

一曲目の旺福がもう、楽しくて元気いっぱいの可愛い曲でいいですね。アー写も可愛すぎる。王冠かぶったリーダーのリンゴ君を中心に、メンバーが集まってるこれをぜひカラーで見たい。アー写といえば鉄と鉛素晴らしいな。何てかっこいい写真! 彼らはコレと対バンしたときにライブを見ましたが、まさにこういう印象だったので感動しました。ごりごりのパンクバンドなのに、A TASTE OF YOUTHなんて綺麗な曲をどうするのかと思ってましたが、ちゃんと曲の良さを損なわない、ポップな仕上がりになっていて良かった。浅田くんと奥野さんのTOO MUCHもいいなあ。浅田くんの声とキーボードのアレンジが、深みのある曲調になってて好きだ。広がりがあって壮大ですごくきれい。浅田くんのコメントも元気があっていい(笑)。フラカンもなんか若いよね! ANATAKIKOUは思ってたよりちゃんと歌ってて意外だった。と言うと失礼ですが、ファルセットをきちんと再現してる点はさわおよりエライぞ(笑)。松浦さんが大ファンだということなので、松浦さんボーカルで行くのかと思いきや、北條さんとの混合だったのもファンには嬉しい。「愛ある世界」ってけっこう難しい歌だと思うのですが、極端なアレンジ変更なしで歌い上げたあなたきこうちゃんに拍手です。あとChester Copperpotの「土曜日の子供たち」が好きだな。ボーカルいい声ですね。ファンキーパンキーのグレートアメリカは、ギターがかっこよくて好き。コレっぽさがよく出てますね。

そしてある意味目玉とも言える、BIKEの「僕はひどいパラノイア」。やっぱりリーダーの声とコータローさんのギターがずば抜けて良い。曲もポップでキャッチーだし、特にサビが耳に残る感じで印象深いな。いい曲だー。これが初回限定ボーナストラックってちょっと勿体ない。たくさんプレスして、あとからファンになった人も手に入れられるといいですね。

全体通してみて、やっぱりコレクターズの曲はどれもいい、としみじみ思いました。楽曲のよさって、こうやって他の人がアレンジしたり演奏が変わったときに、あらためて浮き彫りになりますね。これこそがコレクターズの20年を支える最大の魅力なんだなあ。加藤さんはときどき「分かりやすいタイアップ的ヒットがなくても、日本で20年ロックバンドで食っていくことが出来るってことを、若い奴らに証明したい」と言っていますね。その姿勢自体は本当に素晴らしいことだし、それでこそロックをやる人間にとっての夢であり目標なのも分かりますが、それをコレクターズがかなえることが出来たのは、やはりこの稀有な才能があったからだと思います。努力じゃどうしようもない部分でもあるからちょっとサンプルにならないと言うか、コレクターズってレアケースなんだよなあ。でもそんなコレクターズを愛し、憧れ、目標としている人たちがたくさん集まって出来たこのアルバムは、本当に愛にあふれた名盤だと思います。ダイノジも土壌は違えど、コレを愛するがゆえの出演だし嬉しいですね。いいアルバムで嬉しいです。