ハッピー&ラッキー

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MY FOOT

2006-01-20 | ピロウズ
発売日に手に入れたのになかなか聴けなくて、旅行から帰ってきてからようやく耳にしたピロウズの新譜「MY FOOT」ですが、イイですね! かなり好き。久しぶりに全曲感想行ってみようかな。

MY FOOT
これ大好き。ピロウズの曲にしては珍しく、ライブで初めて聴いたときからいい曲だと思いましたよ。歌詞も、さわおの後ろ向きさ加減と前向きなところと見事に調和してて素晴らしい。Bメロからサビへの部分なんてすごくわくわくするし、「踵を鳴らして」のあとのドラムとか超カッコイイ。メロディもギターもとにかく大好き、ピロウズすごい!

ROCK'N'ROLL SINNERS
珍しく英詞がこんなところに。なんかシングルのカップリングに入ってそうな、軽くてテンポのいい曲ですね。歌詞が意味不明だけど、ライブでやったら盛り上がりそう。サビのメロディなんてすごくピロウズっぽさがあって楽しいな。

空中レジスター
MY FOOTとはまったく逆に、ライブで聴いたときには全然印象に残らなかったこの曲ですが、あらためて聴くとすごくいいな。「指差されるような色使いの羽で飛んで」「狙うライフルには宙返りのサービスを」の歌詞がすごく好き。非力な「僕(鳥)」の小さなレジスタンスという意味であってるのかな、それなのにすごい強さがあって好きな歌詞です。

サード アイ
通常シングル曲がアルバムに入ると、飽きやすい私は損したような気になるのですが、これは全然そんな気にならないのは何故だろう。よりいい曲だなと思えてしまう。ギターもかっこいいし、やっぱり大好きな曲です。

Mighty lovers
あーこの曲面白いね、ちょっと今までないタイプな気がする。歌い方とかも。曲調凝ってて面白いのに音数少なくてすごいな。メロディも歌詞もいい。こういう「奔放な女の子に振り回される」系の曲はわりとあったけど、「僕」がちょっと今までより真面目っぽいのは珍しいかも。「ネクタイ締めたまま眠る」「本からすべてを学ぶ」とか、真面目な「僕」を表現するのにこういう言葉を持ってくるさわおってすごいよ。

ノンフィクション
こうやって聴くと、これがシングルになったのってちょっと意外なほどまったりした曲だなあ。好きだけど。緊張感や攻撃性がないさわおも興味深い。猫との可愛い日常の曲だと思うと微笑ましくなりますね。

Degeneration
ノンフィクションのあとに置いたのはわざとかな、こっちはさわおらしい荒さと言うか強さがむき出しで、これもまた好きです。それでも、そんなテーマの中にも余裕の感じられるかっこよさ満載。太いギターがすてき。

MARCH OF THE GOD
イエスモアライト! これインストだけどスッゴイ好き。ギターのフレーズがただごとではなくかっこいい。ドラムもいいな、ライブで早く聴きたいな。タイトルはマーチオブザモッズにかけてるのかな? 

My girl
シングルのアコースティックっぽいバージョンよりこっちのほうが好きだなー。このバージョンをライブで聴いたときにはちょっと違和感がありましたが、もうすっかりこっちで慣れちゃった。サビ部分が特に好きかな。

さよならユニバース
どうしても事前情報のせいで、「ロケットマン」を思い出してしまう(笑)。それを抜きにしてもいい曲だと思いますが。今でもさわおがこういう孤独を感じているのかどうかは分かりませんが、ロケットマン聴いて泣いてたときを思い出して作った歌というからには、やっぱりこの気持ちになったことがあったんだろうな。間奏のギターが美しいです。

Gazelle city
2曲目に来たのかと思いきや、やっぱりここにもありましたか英詞。これもギターのフレーズのかっこよさにやられた。最後にカモンサンシャイン、なんて明るいアッパーなサビを連呼する曲持ってきて、いい気分で終わるかと思いきや、(でもたぶん僕はまだ眠っているのさ)ってさわおらしさもいい。

ライブで聴くとまた印象変わったりするので、今の時点での感想でしかないですが、全体的に思うのが、とにかく音数少なくしてあるのにかっこよさが全然損なわれてなくてそこに感動。もう17年もやってたら、バンドって大御所になっちゃうと言うか大作を作りがちになっていくと思うんですよ。収録時間が意味もなく長くなったりダラダラしたバラード入れたり。そういう、ベテランの悪いところが全然ない、ほんとに軽く聴ける、でもすごくかっこよくて飽きないアルバムだと思います。平均年齢40越えのバンドとは思えないほど、テンポと勢いのいい作品で、もう手放しで好きだと言える。音もほんと気持ちいいよ、吉田仁とpeeちゃんに敬礼。