ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

1/13 THIS IS TIME FOR ACTION IN 札幌KRAPS HALL

2006-01-17 | コレクターズ
雪でつるつるの地面を歩いてたどり着いたクラップスホール、開場待ちのフロアが屋内にあってありがたいです。加藤さんもMCで言ってましたが、冬の北海道、外はともかく屋内の暖房入ってるところは他の土地より断然あったかい。

さて本年初ライブに登場したメンバー、加藤さんあのラメのユニオンジャックジャケット着てらっしゃいます。ライジングではかっこいいスーツだったので、あの場所で初めてコレを好きになってワンマンに訪れた人は驚いたかもしれません。「BIFF BANG POW!」に「虹色サーカス団」と、去年からの同ツアーと同じメニューで始まりましたが、「GOOD BYE」が「GLORY DAYS」になってました! 伸びやかないい声にうっとり。「待たせたね! (ワンマン)7年ぶり!」と加藤さんが言うと、客席から大きな拍手と歓声が。イベントやライジングがあったとはいえ、ワンマンはそんなに久しぶりになるんですね。地元のファンの嬉しそうな反応がいい感じです。しかし「ライジングサンが8月だから…来たばっかりじゃん!」と加藤さんのいじわる発言(笑)。「以前はキャンペーンとかでもよく来てたから慣れてたけど、久しぶりに来ると(雪道が滑りそうで)こんな」と言いながら内股になって「エルビス・コステロのファーストみたいになっちゃうよ~」との発言に客席大ウケ。「ねえ?」とコータローさんにも振りますが、「いや、俺はプロ級だからさ」とわけのわからない返事(笑)。「こういう形で?」と加藤さんが聞くと「コステロスタイルじゃないんだけど、オリジナルで」とのコータローさん、相変わらず面白い人です。「外は寒いけど、ホテルとか建物の中は暑いよね」と加藤さんがつぶやくと「北の人の知恵なんですよ」とコータローさん。その発言に妙に受けてしまったQちゃんが「知恵袋なんだ」と笑っています。すると「おばあちゃんのね」とコータローさん。この二人の会話、小学生みたいで可愛いなあ。

虹色サーカス団にてQちゃんが、持ってるスティックを上にほうり投げたときがあったのですが、そのまま頭に落ちてきて(と言うか頭で受けたのか?)びっくり。何かスティックに問題があって捨てたのかと思いきや、それを両方ともやっていたのであれはご機嫌だったのかな? もちろんすぐに交換していて、音にはまったく支障が無かったのも素晴らしい。

「今年20周年に突入しました!」の加藤さんの報告に、大きな拍手が。「20年だぜ~? すごいよ、だって男とだって20年付き合えないだろ?」と客席を指差して「それが男4人で20年…地獄だぜ? ケンカしたって『ゴメンねコータローくん、チュッ!』じゃ済まないからね」と加藤さん。すごい笑ったのですが、ご本人は「何か微妙な空気になっちゃったね。喋ってばかりじゃなんだから歌に行こうか」と後ろを向いてしまいました。するとコータローさんから「久しぶりだからもっと喋ってていいですよ」とお許しが。それを受けてQちゃんも、立ち上がって腕を組んでMCを聞く体勢になったのですが、何か少し話して(覚えてない)曲に行ってしまいました。何か感じ悪い文章になってしまいましたが、別に空気が悪くなったとかじゃないです。盛り上がってました。

曲の合間に「スパンコールがぼろぼろ落ちてるのが気になるけど…」と、衣装を気にする加藤さん。「ロックバンドのボーカルが着る物じゃないよね。こういうのはさ」と言いながら、マイクを正面に握ってゆっくりお辞儀をします。演歌的ということでしょうか(笑)「美川憲一とか、エルトン・ジョンとかだよね」と言ったときに自分のMCから思い出したのか「エルトン・ジョン結婚したね! 男と!」と話し始めます。「あれショックだったよ~ユア・ソングとか俺大好きだったからさ、好きな女の子に、カセットテープに録ってあげてたくらいだったから。ホモだったとはー! 当時は思いもしなかったよ。そういうことない?」と刑事のほうを向いたのですが、いまいち乗り気でなさそうだった模様。なので今度はQちゃんに向かって「Qちゃんはあるでしょ?」と聞くリーダーです。「Qちゃんコレクターズの中で一番もてるからね。ホモに! 昨日も一人だけ別の店に呼び込まれてたからね、いつでもやっていけるよ!」それは客引きされたのではなく、そういう主旨の店で働くように勧誘されたということですか。

20周年のMCのときだったかもしれませんが、野音の正確な日付が発表になりました。10月22日だそうです。日曜日! 加藤さん「みんな、お母さんの財布から4万円くらい抜き出して来てくれよ」と犯罪を推奨しています。「一泊くらいだったら俺が何とかしてやるからさ」と言っていました(笑)

何かご機嫌だったのか、加藤さんのMCいっぱいありました。「札幌といえばみそラーメン、味の時計台って店に行ったんだよね。あのB級な感じが好きなんだよ」と始まった話が面白かった。「食べに行ったら休みでさ、あのロビンソンから大通りに行ったところの…たまにはローカルな話もしたいじゃない。そこに行ったんだけど、やってなかったんだよね。近くにあった店も休みでさ、夕方コータローくんがもう一度偵察に行ってくれたんだけど。リッケン刑事だから。やっぱりやってなかったんだよね。関東モノはお断りってことなのかな?」2件連続で振られたことがショックだったのか、変なことを言い出す加藤さん。すると「いや、そんなことないよ」と刑事が言ったのですが、その言い方がすごく自然だったため「オマエは店員かよ!」と突っ込まれてました。味の時計台はチェーン店なので、そのMCを聞いたフロアから「ポールタウン店は?」「札幌駅の前にもあるよ」などといろいろ親切な声があったのですが、「え、何? どこにあるの?」とよく聞こえなかったらしい加藤さん。すると「新橋!」という身も蓋もない声がかかりました(笑)「新橋? 新橋って東京の?」と驚く加藤さんに「新宿にもあるよ」とコータローさんまでダメ押し(笑)というか偵察に行く時点で教えてあげればいいのに。更にMCは続きます。「そこで、他のラーメン屋探してたら、さすが札幌、親切なおじさんがいてね、こっちですよって連れて行ってくれたの。そしたらそこが風俗店でさ、『ラーメン屋探してるんだよ』って言ったら『ラーメンよりおいしいよ』だって!」との話にフロアも爆笑でした。客引きを親切なおじさんだと思って着いて行っちゃう加藤さん、45にもなって無防備すぎますよ! らしいけど。しかしそこで「結局山岡屋でラーメン食べた」のオチには、札幌ファンが衝撃受けてました。山岡屋って関東のチェーン店ですよね。北海道在住の友人も「それならせめて同じチェーン店でも、札幌ラーメンである味の時計台で食べて欲しいよ~」と、あとで嘆いてました(笑)

加藤さんがアコギを抱えての「ロケットマン」、イントロが流れた途端客席から歓声が上がります。すごく久しぶりに聴く人が多いんだろうなあと思うと、とても感動的でした。クラップスホールはそんなに音がいいハコではないと思うのですが、このときのロケットマンはすごく出来が良くて美しかった…。加藤さんも何度も「素晴らしい! 最高だね、楽しい夜だ」と言っていて嬉しそう。

更に「素晴らしいね! 他のバンドじゃこうはいかないよね!」と言って、ファンが拍手で答えると、「そんなこと言って、お前らピロウズとかに浮気してるんだろ?」と絡んでいました。何故ピロウズ(笑)。札幌出身だからってことなのでしょうか。

「みんな正月からこっち、いいことあった?」とフロアに聞く加藤さん。しかし反応がないのを見て「コレクターズに会えてよかったって言えよ! まだまだだな~」とダメ出ししてました。そこで「じゃあこの人でハッピーになりましょう」と「ハッピー&ラッキー」へ。この曲のとき、コータローさんもかっこいいけど、楽しそうにコーラス入れる加藤さんもいいなあ。

メンバーがとても楽しそうなこの日のライブでしたが、コータローさんが特にご機嫌に見えました。何度もステージの前のほうに出てきて、客席の近くでソロを弾いていてとてもかっこよかったです。

「素晴らしい、最高の夜だね! でも悪い、ラストナンバーだ…」と「未来のカタチ」へ。途中の合唱とコーラスが、小さなハコなのにすごく大きくてじんとしました。曲を終えてメンバーは退場したのですが、アンコールで再び登場、加藤さんは原色を幾何学な感じに組み合わせたカラフルなシャツを着ています。カラーテスターみたいな。「もっとロマンチックな夜にしよう!」と「TOO MUCH ROMANTIC!」へ。そのあとだったかな、「パンクオブハーツ」をやったのですが、この曲はいつも出来がよくて楽しいのですが、この日はまた格別でした。スッゴイ盛り上がって素晴らしかった! 

「アニメのトリビュートが出ます」とお知らせ。「2月に出ると言ってたのですが、遅れに遅れて4月に発売になります。そこでローリーとキャンディキャンディをやってしまった…」と反省するように顔を伏せる加藤さん。「普通、キャンディキャンディの『笑ってー笑ってー』ってマイナーだよね?」とコータローさんに聞きますが「いや知らない」とあっさり言われてしまいました。そこで「俺のギター持ってきて」とスタッフの方に指示、ロケットマンで使ったアコギを弾きながら「笑ってー笑ってー笑ってキャンディースカトロなんてサヨナラ~」と歌う加藤さんが見れたのは貴重でした。その部分は主旋律に対して、ハモる感じで半音下げてたみたいです。ギターを外しながら「…で、コレクターズはカッコイイ、多分リーダーくらいしか知らない曲を」と言って、「マッハ!」と客席に続きをうながします。「GO!」「GO!」とレスポンスしている途中「誰だ今ヒロミって言ったの!」と突っ込んでいました(笑)。もちろんそこでやったのは「マッハGO!GO!GO!」。この曲イントロのQちゃんのドラムが神だな。リーダーもとても楽しそうで、大好きな曲です。

「小里くんがね、すごい風邪ひいてるんだよ」と加藤さんが言うと、ええー! と心配そうに驚く客席。それに対し「そんなにすごくないよ」とあっさり返す小里さん面白い。加藤さんなんでも大げさに言っちゃうからね。

リグレイが始まると予想される流れのとき、加藤さんがそでに向かって傘を開くジェスチャーをしますが、スタッフの方が首を横に振っていました。「今日は傘を忘れたから…」と言いながら、何か避けるものを探している様子のリーダー、ステージにあるライトに色付けをするセロファンを引きずり出そうとします。すると「ダメ? …今スタッフに怒られた」とそれを戻しました。そしたらQちゃんが、ドラムセットのシンバルのネジをくるくる回し始めます。それで避ける気!? と驚いたのですが「持つべきものはメンバーだね」と、加藤さんは嬉しそう。しかし手に持った途端「重い…」と困っていました。当たり前だ。それで身を守りながらのリグレイ、ちょっとイレギュラーで面白かったです。

最後はもちろんコレクターで締められました。刑事のギターソロのあたり、曲に合わせてジタバタ足踏みしていた加藤さんがすごく楽しそうで、見ているほうも嬉しくなりましたよ。いっぱい客席にもタッチして、4人が肩を組んでお辞儀をしたのをたくさんの拍手と歓声で見送って、ライブは終了しました。

20周年一発目のライブが、7年ぶりの札幌ワンマンというのも象徴的と言うか感動的ですね。しかもお客さんもたくさん入ってて、すごく盛り上がったいいライブでした。ライジングで初めて北海道のコレライブを見た私は、あの感動が忘れられず思い切って遠出してしまったのですが、本当に行ってよかった、素晴らしいライブでした! 大成功に終わったことで、さいさきもいい! ツアーファイナル(…なのか? 仙台はどうなったんだろう)である27日の渋谷クアトロも、きっといいライブになるでしょう。とても楽しみです!