ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

12/27 下北沢SHELTER

2006-01-01 | ANATAKIKOU
あけましてコングラッチュレーション。まだ年賀状書いてない。

年末ANATAKIKOU東京2デイズの1日目、下北シェルターはものすごい混みぶりでした。やっぱりアナログフィッシュ効果? 始まる前から狭いフロアで待っているとまずチャットモンチーが登場。近くで「普通の人だ…」とつぶやく声が聞こえてきますがまさにその通り。若い女の子3人組の、とても自然な感じのルックスにちょっと戸惑いますが、演奏と曲自体はなかなか聴き応えありました。終わった後友達と、彼女達はいくつくらいなんだろうという話をしていて、私は「すごく若く見える20歳」友達は「高校出たばかりの18、19歳くらい」と言う予想をしたのですが(後ろにいた女の子達は15歳くらい? とささやいていた)なんと22~23歳だそうです。すごい童顔だ…確かに中学生くらいに見えたので、15歳という見立ても決しておかしくないと思ったほど。ステージは悪くなかったのですが、あまりに若く小さな女の子達のライブだったので、どうも気持ちが「姪っ子を見守る田舎のおばちゃん」モードになってしまって、音楽的に評価する目で見れないのが弊害でした。まあそれはこっちの勝手な感情なのですが。

さて僕らのアナタキコウは2番手。アナログフィッシュのファンが多そうなフロアですが、松浦さんの電波MCに非常に受けがいいのが嬉しかったです。ただとても音響が悪くてがっかり。松浦さんの声と藤井さんのドラムが、あの魅力的な高音を発揮できていない気がしました。PAの近くにいた友達は、それほど気にならなかったそうなので、逆に修正できない難点ということなのかな。1曲目はWOMAN RECORDだったのですが、その前にインストで短い曲を演奏、その途中から入って行って、2曲目のヌルイ雨。ホクちゃまのアカペラから始まり、松浦さんのユニゾンが重なるとても美しいアレンジになっていました。「大阪から来ましたアナタキコウです!」と挨拶、「この中で僕らを見るのが初めてだという人もいると思いますが、アナタキコウを初めて見るという人手を挙げないで下さい」と松浦さん。客が戸惑う隙すら与えず「ハイ分かりました!」と即座に締めてしまっていました(笑)。モネラ氏の庭園でメンバー紹介を入れたのですが、そこで「大阪で一番ドラムがうまい、自称他称。藤井寿光!」と松浦さん。ちょっと恥ずかしそうに叩く藤井さんが微笑ましかったです。北條さんにいたっては「木彫り職人から生まれました! クヌギの木から掘り出された、そんなカワイコちゃん北条真規!」と、バカにされているのか褒められているのかな紹介(笑)。松浦さんらしいです。途中で「今日はドラムの藤井に告知をしてもらいます。告知デビューです」と紹介されて、藤井さんが翌日のライブのお知らせを。「年末でふところも寒いと思いますが」との前フリが、非常に藤井さんらしくて笑ってしまいました。松浦さんの電波も絶賛発信中。いきなり客席に「みんなの顔が半魚人に見える! 何故かは知らん!」と投げっぱなしなMCをしたり「すべてはパイナップルの中の出来事やからね」と言い放ったり楽しそう。北條さんにネタを振って、それにたどたどしくホクちゃまが答えて、松浦さんのほうを向き直るともうチューニングしてて聞いてなくて「あれ?」と困るシーンも多々ありました。その間に客席が受けていたので、アナタキコウのキャラの面白さも伝わってるんじゃないかなーと期待しています。「最後の曲は、パッと言ってもらったのをやりたいと思います。マイウェイとかでもいいよ。やっぱりあかんよ」と松浦さんが言うと、客席から「アーチ越えて!」と声がかかり、「じゃあアーチ、越えて」と演奏に入りました。リハやらずに演奏できるのかな? と思ったのですが危なげなくプレイして終了。すごいねえ、とあとで話をしていたのですが、友人はあの流れならアーチ、越えてが来そうだなと思ったとのこと。じゃあリリーとか幻想港町とかメインチューンは他にもあるのに、アーチ、越えてとリクエストしたファンはとても空気が読めるいいファンですね。空気読まずにパンとホープとか言ってみたらどうなっていたんだろう。

さて最後にアナログフィッシュ。「スピード」のPVくらいしか知らなかったのですが、その曲が結構好きな感じだったので最後まで見ていました。いきなり1曲目にスピードが来たので大満足。その曲がベースの子がボーカルだったので、そういうバンドなのかと思っていたら、ギターも歌うスタイルだったのですね。その点はアナタキコウにちょっと似てるかな。私はスピードも含めてベースの子の曲が好き。ドラムとのやり取りも面白かったです。イベントなわりに、重い感じの長い曲が多かったのはちょっと辛かったなー。スピードの印象では、もっと短いテンポのいい曲をたくさんやるようなバンドだと思っていたので。私の思い込みなだけですが。

イベントなのでしょうがないとは思いつつ、時間が短かったのが残念。明日はおそらくトリだろうと思っていたので、翌日に期待をこめて帰路に着いたのでした。