蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『終末のフール』

2009年10月08日 23時02分36秒 | 
今日は奇跡的に『まだ動いていた京浜急行』に乗れたので教育会場に行く事が出来ましたが、講師が午後近くまで来られませんでした!代理の講師の方が非常に良かったので、あのままでも・・・と思ってしまい、済みません☆

Jokerさんに「読め!」と言われた、伊坂幸太郎さんの作品です。

【ストーリー】
「8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する」と予告され、世界中がパニックに陥った。その予告から5年後、すっかり平穏さを取り戻したような状態にある仙台北部の団地「ヒルズタウン」では、パニックを生き延びた人達が「残り3年」を見つめなおしながら生活を続けていた。
息子の自殺以来絶縁状態を続けていた娘が、突然東京から帰ってくる。妻の静江から伝えられた私は、「話がある」と今更言ってきた娘に何を言われるのか、どんな顔をして娘と向かい合えばよいのか不安だったが、「あと3年なんですから、仲直りしてください」と言う妻の言葉に、「お前は能天気で良いな」と馬鹿にしながら娘の帰宅を待った・・・。

表題『終末のフール』は、目下の者を馬鹿にする事で自分の正当性を保とうとする父に反発して出て行った娘と父が、ヒルズタウンで過去を清算する話。他7編のショートストーリーからなる『世界の終末』を見つめる人々の話なのですが、人の強さ・弱さ・脆さが「これでもかっ!」と露呈されます。『あと数年で小惑星が地球に衝突するので、全員死にます』と言うストーリーは「SF」のようでもあるのですが、パニックを生き延びた人達の一挙一動に「ああ、人間って素晴しいな」としみじみ思いました!

この8編のお話は、『ヒルズタウン』と言う団地を中心に、総ての人が繋がりを持っています。今、殆ど壁をくっつけるようにして過ごしているご近所さんとも全く交流なく過ごしている(私達が家にいないから☆)ので、こういう人と人との繋がりって良いなぁと思いました!
でも、あと8年で死にたくないですし、あのパニック状態を生き延びられそうにないので、やっぱり今のままで良いです・・・(汗)

今日は早く帰ってアジア杯予選を見ようと思っていたのですが、家事三昧で前半少しと後半少ししか観ていないので、コメントは控えます。岡崎選手のハットトリックは素晴しい記録だと思いますが、明日の朝『ズームイン』でここぞとばかりに『岡崎選手の活躍だけ』を取り上げられるのを思うと、若干ゲンナリです・・・★
コメント
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