
10何年か前、家から程近い散歩道で白い十字花のコンロンソウ:崑崙草(アブラナ科タネツケバナ属)が咲いているのを見つけたのは、今の住まいに移ってしばらくしてのことでした。
花の白さを中国崑崙山の雪の白さにたとえた名前といわれているこの花を身近なところで見るのは毎年の春の散歩の楽しみでした。(’07年4月27日記事)
ところが今年見ると長年一角に群生していたコンロンソウがどういうわけかわずかに1~2本が花をつけているだけで、この分では来年は消えてしまうのではないかと心配になりました。
そんなことで気がかりになっていたコンロンソウに似た草が、帝釈峡で鞘状の果実をつけているのに出会いました。
コンロウソウの葉の小葉が5~7個であるのに対し、こちらのは3小葉で、果実もコンロンソウは長い総状に多数つくのに対し、大きい長角果が1~3個ついているだけです。
同じ属のミツバコンロウソウ:三つ葉崑崙草でした。
本州関東以西、四国、九州の山地の林内に生える多年草で、茎は単一、高さ9~10㎝、根生葉はなく茎上に少数の葉を互生します。
晩春、茎頭に白色で有柄の十字花を少数付けます。
花時には出会っていませんが、ミツバコンロンソウは、崑崙山の雪に見まがうほどには花がつかないようです。
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