むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ミネウスユキソウ:嶺薄雪草(イメージで愛される) 

2014-08-08 08:08:51 | 植物観察過去ログについて

ミネウスユキソウ
欧州アルプスの名花として知られるエーデルワイスの仲間が日本のアルプスや各地の高山にあって、一般にウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)と呼ばれていますが、山や地方によりいろいろの名を冠したウスユキソウの多くの変種があります。
高峰高原のあちこちで見かけたのには2形があって、地元のガイドブックによるとウスユキソウとミネウスユキソウでした。
ウスユキソウもミネウスユキソウも日本の特産で、その証拠に両者とも学名にL.japonicumがついています。ちなみにエーデルワイスに近縁といわれるミヤマウスユキソウはLontopodiumとなっています。
多年生草本であるウスユキソウの仲間は、茎や葉が白毛で覆われていて、水分の蒸散と強烈な日光を防ぐといわれています。花は夏から秋にかけて、茎頭に両面とも綿毛をかぶった苞状葉が数個あり、その上に灰白色の頭花を数個集めて咲きます。ミネウスユキソウは母種であるウスユキソウの高山形で、ウスユキソウなどほかの仲間に比べて苞葉が丸っこく、ウスユキソウの頭花に生がるのに対し、ミネウスユキソウには花枝がないかあっても短いことで区別されます。

ウスユキソウ
品種の区別は難しいものの、薄雪という優雅な名前と、Small and white Clean and brightと歌われたエーデルワイスのイメージが重なって、高山植物の人気品種となっています


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