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7月17日、梅雨が明けない立山弥陀ヶ原は小雨まじりの霧につつまれていました。
その中で浮き出るように目立っていたのが黄色いニッコウキスゲ:日光黄菅(ワスレグサ科ワスレグサ属)です。
ニッコウキスゲの名は、日光に多くキスゲ(黄菅)に似ているということからきているとのことで、牧野図鑑では、もともとの名はゼンテイカ:禅庭花で、花に短柄があるのを特にニッコウキスゲというとありますが、特に区別されず両方の名で通っているようです。
本州中部に分布し、やや湿性の亜高山帯に生える多年性草本で、葉幅はヤブカンゾウより狭く、キスゲとは葉幅が似ます。花色は濃い黄色で、ヤブカンゾウのように黄赤色でなく、キスゲのようにレモン色でもありません。また花はキスゲとちがって朝開いて夕方しぼむ一日花です。
ワスレグサ属は世界に20種ほどありますが、ニッコウキスゲは日本独特のものです。
尾瀬、霧ヶ峰、日光などの高原を代表するニッコウキスゲは、夏が来れば思い出す花の一つです。
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