むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ゴウソ:郷麻(意味不明の名前) 

2016-07-08 07:02:46 | 植物観察記録


名前を聞いただけで全く別の意味の言葉しか浮かんでこない植物があります。そんな一つがゴウソです。どうしても為政者に徒党を組んで強硬に訴え出る「強訴」と聞こえてくるのです。
ヌマハリイ(一昨日記事)が生えていた白山高山植物園の沼に注ぎ込む細い溝端に生えていたのがそのゴウソ:郷麻(カヤツリグサ科スゲ属)でした。
田の畔などの湿地に生える多年草で、高さ30~50㎝位、根は強くて長く、大きな株を作ります。
葉の幅は4㎝位、縁はざらつき、鞘の外面には短い粗毛があります。茎は細長い3稜柱で、茎頂に1個の雄花穂、その下方に3~4個雌花穂をつけ、果穂は長さ1.5~3.5㎝の太い円柱形になります。
和名の郷麻の由来はあちこち調べましたが見つかりませんでした。
別名のタイツリスゲの方がなじみやすいのに、意味不明のゴウソが通っているのは不思議な気がします。