私市物園を散策しているとき、葉脇に緑色の蕾のようなものをつけた若木を見かけました。
周囲に自生と思われる何本かのナナミノキ:七実の木(モチノキ科)があり、ナナミノキにしては少し鋸歯が目立つ気がしましたがそれは若木のせいとして、この蕾のようなものは虫こぶではないかということになり、あてずっぽうで“ナナミノキ芽の膨れ五倍子”とネットで検索すると、「ナナミノキメタマフシ」というのがヒットしました。
虫こぶの名前は、通常“「寄主植物名」+「虫こぶが生じる部分」+「虫こぶの形態的特徴」+フシ”
ように規則的に命名されていることが多いので、こんな調べ方もできるということです。
この虫こぶの形成者はイヌツゲタマバエとなっており、中を割ってみるとそれらしい幼虫がはいっていました。
それにしても周囲に何本かのナナミノキがありましたが、この若木だけに、それもすべての葉脇に虫こぶがついているのは不思議でした。