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古い歴史が息づく港町、播州御津の室津の町を散策しました。町並み端の方に緑に包まれた小高い丘があって、小さい港町にはおよそ似つかわしくないほど立派なお社、賀茂神社がありました。
長い石段の脇の漆喰の塀にまとわりついていたのがサカキカズラ:榊蔓(キョウチクトウ科サカキカズラ属)でした。
本州房総半島以西、琉球などの暖地の林に生える常緑の蔓性木本で、他物に巻き付いて高く伸び、太いものでは茎が直径10㎝にもなります。葉は対生し、長さ5~10cmの狭長楕円形で、厚くて光沢があります。
花期は4~6月、花は淡黄色で直径8~10㎝、テイカカズラと同じように花弁がねじれますが、花弁はテイカカズラよりかなり細く、果実は2個ずつつき、種子には長い絹毛があり、風に乗って飛んでゆきます。
どちらかといえば海岸地帯に多く見られるサカキカズラですが、港町の神社に榊蔓で取り合わせも上々でした。