へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

風邪引いたら出勤するべき?

2016-11-04 09:34:03 | へちま細太郎

藤川だ。

朝会中に、布川が、

「マイコプラズマ肺炎が流行してます。インフルエンザもそろそろ時期になって参りました。咳を必要以上にしている生徒、きをつけてあげてください」

必要以上って、咳は必要だからするんだろうが。

「保健室利用する生徒の把握、担任の先生ちゃんとしてくださいね」

許可出しているんだから、知っとるわ。

「先生方の中でお子さんが感染していた場合、家の換気、手洗い、消毒など十分に行ってください。マスク着用を忘れずに」

この女、いちいち細かいところにうるさい。

「それから」

まだ、あんのかよ。

「感染したら出勤しないでくださいね」

え?しちゃだめなのか?

と、隣で今年の春からどこぞの会社で勤めてきたことが自慢の社会の教師がいる。

「そんなことで業務がつとまりませんよ、これだから学校ってとこは困るんだなあ」

と、ほざきおった。この男、殺したろうか。と、右腕が上がりかけたところ、

「てめえ、今、なんていいやがったあ」

布川が持っていたバインダーをそいつめがけてコントロールよくぶん投げてきて、ものの見事に命中した。

「何するんですか」

「てめえ、それでも教師かあああああ」

職員室はア然。俺もア然。

それまで黙ってみていた校長が、

「和田先生、あとで校長室にいらっしゃい」

と、静かに笑った。

そんなことより、布川さんよ、やっぱり、アンタイイオンナだよ。

くそ。。。。

あーーーー、また、朝会の内容、忘れた、ヤベー!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする