へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

11月の声を聞くと…

2013-11-01 23:08:59 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

今日から11月。
11月といえば、あの…あの…。
「で、ラグビーはどんなかっこすんの?」
まるまったポスターを広げ、眉間にしわを寄せながら野茂はたかのりをみた。
「水戸黄門、なんちって」
「あんたねえ、冗談かましてんじゃないわよ」
「だったら、進撃の巨人」
「あら、ぴったり」
何がぴったりなんだか。
ぼくは、藤川先生と野茂、匿名希望の東山先生との結婚騒動以来、野茂と口をあんまりきいていない。正直、藤川先生が結婚してしまうのは寂しい。だから、野茂とも東山先生とも結婚してほしくない。
ま、そんなことどうでもいいんだけどさ。
どっちかっていうと、野茂のほうがぼくを避けている。どうでもいいけどさ。
当面、ぼくの悩みは、あのあの…
「バスケはどうすんの?」
「ああ?」
ぼくは、たかのりの質問に、
「ああ~、どうすっかなあ」
と気のない返事をした。
「バスケは気の毒なキャプテンを持ったもんだな」
ラグビーの部長になったたかのりは、鼻をこすると、
「ちきしょ~!!バカ殿~、何だよ~このライティングの宿題~」
と叫んで大量のプリントを放り投げた。
ばか、ちゃんとやらねえからだよ。
宿題より、駅伝だ、こんちくしょ~。