へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

復活中島教授の3すくみの場外乱闘戦

2011-07-08 12:07:08 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

テストも終わり、部活もないし、学園内エアコン故障と校長のロクでもない発案のおかげで、他の学校より早く終了時間がきて暇なぼくたちは、タコ壺保健室に遊びに行った。
保健室の痛々しい小百合は、かわいらしいリボンと鈴がつけられ、扇風機の風に揺られて涼しそうだった。
時々、チリーン。。。
で、自分のデスクの椅子にふんぞり返る匿名希望の東山先生と、自称紳士の片山教授、マッドサイエンテスト中島教授が今後の展開について、大論戦になっていた。
今後の展開とは…。
「札束でほっぺたひっぱたいてな、横取りしてもやな、この体たらくじゃあわがタイガースの敵やないと思うんやけど」
「そうだねえ、ぼくとこのチームは、監督を途中交代したおかげで、今年は首位独走だしね」
「てやんでえ、ヤクルト飲んで阪神電車にのって、どこっかへいっちまいな」
あ~、3人そろうといつもこれだ。
「借金生活の果ては自己破産やね。あの野球以外に能ナシ監督のままでは」
「いやいや、交代できんのはあとに続く監督がおらんからだろう」
「川合がいるぞ、2軍で鍛えてもう少しの辛抱だな」
「いっそ清原ならどうだ?」
「あ~、だめやだめや、乱闘要員ではいいかもしれへんけど」
「桑田の成長を待て」
「成長を待てって、戻ってくるんかい」
「戻ってくるやろ、清原監督で、桑田ピッチングコーチや」
「体を張るのは清原、頭を使うのは桑田」
「金を使うのはフロントってか?読売体質を変えないとあかんやろ」
「読売っていうな」
「投げ売りかい」
「黙れ、乳酸菌」
「なんだと、強引な勧誘の新聞やめ」
始まったよ…。
ぼくは小百合を抱えて表に飛び出し、応援バットでチャンバラを始める教授たちを見た。
う~ん、ここでも時代劇だ。
で、巨人は浮かびあがれると思いますぅ?