書道愛好会は、去る11月10日~14日まで、創立以来4回目となる作品展を開催した。平成17年の創立当初の各位の腕前は、今から思い返すと、半紙に一文字ずつたどたどしく書いている感があったが、初代講師の斉木先生、現講師の小林先生の熱心な指導と各位の努力により、楷書、行書、草書に順次習熟し、またお手本どおりに半紙にきちんと書く初心者のスタイルから、「自分らしい書」を目指すレベルに近づいてきた。
第一回の作品展は、平成21年、日比谷同友会創立40周年記念行事の一環として、絵画、写真、俳句の各サークルとともに日比谷ビル地下食堂前で開催。2年間のブランクの後、日比谷同友会およびNTTコミュニケーションズ社様のご支援のもと、平成24年から再開した。
書道愛好会は毎月第一、第三木曜日の午後に例会を持ち、各自が家で練習してきた課題作品(半紙による楷書、行書、草書)について、先生から添削指導を受け、また次回例会までの間に郵送による添削指導を受けながら最終清書を墨心誌に提出し、その評価を受けるシステムとなっている。
毎月の例会では、以上のとおり半紙中心となるが、作品展向けの作品となると、一般的には半紙より大きい通称「半切」(半紙5枚分の長さ)や、その4分の1の大きさの通称「4分の1」、また色紙などにチャレンジする。今回は各自の実力アップに伴い、それぞれ上位(色紙から4分の1へ、4分の1から半切へ、など)に取り組み、また小筆による実用書(手紙や趣向を凝らした詩の一節など)にチャレンジしている。このため当会では5月頃から作品(一人2~3点)作りに取り掛かり、先生に何度もダメを言われながら仕上げていく。会員各位にはヒトに見られるというプレッシャーがかかることもあり、作品作りを通じて苦しみながらも結果的に腕前を上げてきた。
これまでも作品展開催の都度、新規加入者を迎えてきたが、今回も初日の「一日書道教室」参加者を含め、3名が加入された。
平成27年は、書道愛好会創立10周年の年に当たる。毎月の例会とともに、11月の作品展開催に向け、会員一同、書を楽しみつつ、さらに力をつけていきたいと願っている。
今回の作品展には、これまで以上に同友会、NTTコミュニケーションズ社様にご支援を頂いた。心から御礼申し上げます。
(谷田貝 記)
会場正面と例会での指導風景
半切4分の1(横)
半切4分の1(縦)
小筆による実用書
半切(縦)
半切(縦)
色紙