◇ 先生の講話
1.永字八法(ヨコ線2)
の3画目、4画目は、ヨコ線とハネとの2画で構成されている
ヨコ線には、基本的には3種類あるが(わかりやすい例:「三」の1画目⇒仰法、2画目⇒平法、3画目⇒俯法)、このうち二つをしっかり覚える。
一つ目のヨコ線は、上記のヨコ線で、三の 1画目と同じ運筆。
起筆後そのまま右へ押す。起筆部分と収筆部分にくぼみができない。(第123回例会記録(2)の図解参照)
二つ目のヨコ線は、三の三画目と同じ運筆で、起筆後一旦筆を起こして右へ、収筆は左斜め上からおさえて戻し整形する。
起筆部分と収筆部分にくぼみができる。(第123回例会記録(2)⑤の図解参照)
穂先が紙と接している部分をそのままにして接している部分のお尻を立てた状態でヨコへ引く。(立てるといっても筆を浮かせた状態<穂先の先端部分だけが紙に接している状態>でヨコへ引くのはNG)
2.各自の「クセ」を直す(例示)
タテ画をとおりすぎてから上に行く。
左右の払いが長いときは、ウ冠の幅を狭くする。
偏より旁が大きい字の場合、旁の高さは偏より上から書く。
左右の払いが短かいと字全体の幅が縮むので、左右の払いをのびやかに書く。
3画目のたて画の起筆の位置は、1画目の中ほどがよい。また3画目の起筆から下へおろすときの運筆については、第122回の講話「タテ画」を参照。
と
「富」(ウ冠)と「冨」(ワ冠)の違いに注意。また、「岳」の4画目の位置関係に注意(中心線にそってまっすぐおろすのではなく、中心線より右の位置から斜めにおろす)
前記「永字八法」ヨコ画の説明を参照。
◇ 検定作品、作品展作品の総仕上げ
講話の後、10月期検定作品について、先生から全員提出のOKがでた。また11月10日から14日まで開催する作品展出品作品についても全員にOKが出され、各自の作品に落款を押して頂いた。(参加者 10名)(谷田貝 記)