日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第126回例会(平成26年10月16日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.永字八法(ヨコ線2)

の3画目、4画目は、ヨコ線とハネとの2画で構成されている ヨコ線には、基本的には3種類あるが(わかりやすい例:「三」の1画目⇒仰法、2画目⇒平法、3画目⇒俯法)、このうち二つをしっかり覚える。

一つ目のヨコ線は、上記のヨコ線で、三の 1画目と同じ運筆。 起筆後そのまま右へ押す。起筆部分と収筆部分にくぼみができない。(第123回例会記録(2)の図解参照)   二つ目のヨコ線は、三の三画目と同じ運筆で、起筆後一旦筆を起こして右へ、収筆は左斜め上からおさえて戻し整形する。 起筆部分と収筆部分にくぼみができる。(第123回例会記録(2)⑤の図解参照)

穂先が紙と接している部分をそのままにして接している部分のお尻を立てた状態でヨコへ引く。(立てるといっても筆を浮かせた状態<穂先の先端部分だけが紙に接している状態>でヨコへ引くのはNG)

  

2.各自の「クセ」を直す(例示)

  タテ画をとおりすぎてから上に行く。
左右の払いが長いときは、ウ冠の幅を狭くする。
偏より旁が大きい字の場合、旁の高さは偏より上から書く。
左右の払いが短かいと字全体の幅が縮むので、左右の払いをのびやかに書く。
3画目のたて画の起筆の位置は、1画目の中ほどがよい。また3画目の起筆から下へおろすときの運筆については、第122回の講話「タテ画」を参照。

「富」(ウ冠)と「冨」(ワ冠)の違いに注意。また、「岳」の4画目の位置関係に注意(中心線にそってまっすぐおろすのではなく、中心線より右の位置から斜めにおろす)
前記「永字八法」ヨコ画の説明を参照。

◇ 検定作品、作品展作品の総仕上げ

 講話の後、10月期検定作品について、先生から全員提出のOKがでた。また11月10日から14日まで開催する作品展出品作品についても全員にOKが出され、各自の作品に落款を押して頂いた。

(参加者 10名)(谷田貝 記)


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第125回例会(平成26年10月2日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.今回の作品展

 今回の作品展は、それぞれが上位のレベルに挑戦。いわば初心者の色紙、半紙、中級者の半切4分の1、上級者の半切、そして今回初めてとして小筆による実用書にも挑戦している。作品展を見にきた人は、たいてい小筆による筆字をうまく書けるようになりたいと思っている筈で、「自分も書をやってみよう」という動機づけには効果があると思われる。 加えて自分なりの書に意を用いるようになってきた。

2.今期の検定

 楷、行、草の中では、普段書いていないため、草が一番難しい。
 また全体として六段以上の人は、自分の書ができているかどうかを問われる。自分の書を作り上げる上では、古典の臨書が欠かせない。

◇ 実技指導

 各自が持参した作品展、検定の作品について、仕上げに向けた指導が行われ、順調に先生のOKを受けた。

(参加者 9名)(谷田貝 記)


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第124回例会(平成26年9月18日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.永字八法の「ハネ」


「ハネはハネルな」といわれる。永字八法というハネには8通りあるが、このうち3つを今日しっかり覚えること。

  1. 縦画を一旦止め、ななめ上にハネる。
    「木」、「林」など
  2. 縦画を止めないで左へ曲げてから一旦とめてハネる。
    「守る」、「寸」など
           
  3. 縦画から縦画のはばのまま左に動かしてからハネる。
    [手][可]など
           

2.今回の検定課題の要注意点

  1. 半紙課題の「雲遊」のお手本は、全員に同じものということでコピーを配布しているが、肉筆とは違い「かすれ」が出ていないので、要注意。
  2. 楷、行、草でバランスがとれていること、また行、草で最初からかすれているのはNG。 また、行、草では、筆の動きが二字連綿となるよう留意すること(一字目の収筆と二字目の起筆が連綿していること)。
  3. 条幅で六段以上は、手本そのままに書かなくてよい。自分の書が大事。

◇ 実技指導

今日の「永字八法」のハネについて、全員が実技指導を受けた。

(出席者 11名)(谷田貝 記)


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第123回例会(平成26年9月4日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.今期検定の概要

ア.課題
半紙;「雲遊」
   七段以下:楷、行、草の3体
半切;「一藝之士皆可遊」
   七段以下:楷および行または草の2体
   八段以上:楷、行、草、隷書の4体(半紙は不要)

イ.審査のポイント
半紙:六段以上は自分の字が書かれているか。
   楷、行、草の3体が同じレベルで書かれているか。
半切:「楷書と隷書」、「行書と草書」を其々対で見る。
   落款の位置が、各体ごとにばらばらになっていないか。
   草書が一番書きにくい。運筆の流れ、墨の濃淡・かすれ、余白
   が大事。運筆の途中で手が止まってしまったり、また墨を
   つけなおして書いたりしがち。

ウ.締切
10月末日(先生への提出はそれ以前)

2.課題運筆上の留意点(半紙楷書)

 ア.「雲」  

①入筆後同じ幅で右へ押す。入筆後の幅が細くなるのはNG。入筆後一旦筆を起こして右へ押すと「くぼみ」ができるがこれもNG。 収筆時に「くぼみ」ができるのも同様にNG。

②筆の動き(収筆後整形) 入筆時に「くぼみ」ができるのはNG。

③入筆後転折までややまるく。 「雨冠」の中の4つの点は、雨冠の中におさめる。雨冠の下へはみ出すと字がばかでかくなる。 転折部分が丸くなるのはNG。

④①に同じ

⑤入筆後一旦筆を起こして右へ。収筆は左斜め上からおさえて戻し整形する。

⑥入筆後一旦筆を持ち上げて斜め左下へおろす ⇒ はねて筆を下した後一旦持ち上げて右へ ⇒ 収筆は斜め右下からおろし、筆を軽く持ち上げて下へ ⇒ 整形。


イ.「遊」

①「方」
筆順
結構に注意

②「しんにゅう」
筆順
完成形
しんにゅうの2画目と3画目を続けるのはNG。
また、中心線の位置に留意すること(しんにゅうが左によりすぎたり、しんにゅうの中が大きくなりすぎないように。
NGの例

(出席者 10名)(谷田貝 記)


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