◇ 先生の講話
○隷書について
1、石門頌 2、乙英碑 3、礼器碑 4、曹全碑
5、木簡 (1)駐堆帛書 (2)敦煌漢筒 (3)武威漢筒
隷書を学ぶ場合、1、2、は、あまり参考にならないが、3、4、5、は、本にもなっていて参考になる。日本では3、4、を隷書の手本としている。特に3、の礼器碑が書きやすいと思う。木簡の(3)は、上海内陸の州の一つで、写真で本になっており、墨の形がきれいに残っている。
○隷書の約束事として次のような諸点がある。
- 横長に書くこと。得てして縦長になり易いので要注意。
- 破磔(ハタク)を必ず入れること。
- 半紙に二行書く場合、一行目と二行目の字の上部のラインを合わせること。また、各行の字の左側のラインを合わせること。
- 線をきれいに書くこと。にじみ、かすれがないこと。
- 蔵筆を使うこと。鋭鋒はない。穂先を戻して書く。
○石門頌、乙英碑、礼器碑、曹全碑について、それぞれいくつかの文字を例に、普段は使わない字などの特性の説明がされた。
○12月の課題の書について、字の書き方で間違え易い点の指摘があった。
◇ 実技指導
各人の課題作品について、添削指導が行われた。(出席者 8名)(森 記)