日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第77回例会(平成24年5月17日)

2012年05月30日 | 例会報告

 冒頭、今期3月期検定結果を踏まえた各段階別の今後の勉強のポイントとして、次の通り講話があった。

(1)級の人について

点画を丁寧に書くこと。次に、結構、即ち漢字の本来の形を覚えること。例えば、「有」は逆三角形であって、四角形ではない。「入」はノの方が長い。など、字には形がある。また、楷書、行書の基本を学ぶこと。行書は、一文字を書くときに、途中で止めないで連ねて書くこと。また、楷書と書き順が違うことがあるし、草書に近くなることもある。どんな字も書けるようにすること。

(2)初段以上の人について

裏筆、割筆を学ぶこと。行書と草書の違いを覚えること。行書は、一つの字の中で続けて書くが、草書は、次々と字を続けていく連綿体である。

(3)3段以上の人について

3段になると、条幅が入ってくる。教室で日常教えるのは習字であり、臨書しても、それだけでは習字にすぎない。書道は表現の仕方を学ぶことであり、手本どうりではない。臨書の場合、○○(雅号)臨と書くが、自分自身の作品となって初めて○○書となる。「あなたなりに書いたかどうか」を問われることとなる。

(4)6段を取得した人について

基本的には、展覧会に出品するとか、「仮名」、「実用字」を手掛けるとか、古典の臨書したものを自分の書として書けるようにする。空海の書とか、好みのものを自分のものとする。

  どれか一つでもクリヤーできれば、上達したことになる。ただ丁寧なだけの字は、うまく書けても心を打たないから良くない。

 講話に引き続き、6月の課題[武 四 海 之 内]の楷書作品および各人の随意作品について、先生の添削指導があり、その際、先生から、楷書の書き方として、墨の流れが必要であり、一度墨を筆に含ませたら、四字まで一気に書いていく。漸次、かすれ字となるが、ゆっくりと書く。五字目で、墨を含ませはっきり書くこと。との指摘があった。

(出席者 9名)
(森  記)

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