冒頭、指導に先立ち、先生から次の通り講話があった。
○ 勉強のために役立つと思われる書籍として、
(1)日常漢字辞典
ア、実用字便覧(コスモス社) ¥1200
イ、用字辞典(実業之日本社) ¥1000
(2)書道辞典
ア、書道辞典(角川書店、伏見冲敬編) ¥4800
イ、ポケット書道辞典(楷、行、草。二玄社 )¥1000
(3)漢詩辞典
ア、新修墨場必携(上、下、日本の3冊。法政大学出版局、山本正一編) 各¥500
イ、精選漢字墨場必携(日本習字普及協会編) ¥2200
(4)暮らしの書(実用書)
ア、別冊NHK婦人百科、暮らしの書道(石飛博光、平成3年7月15日発行) ¥900
イ、美しい実用書(一色白泉、二玄社) ¥1400
自分で本を選び、気に入ったものを学べばよい。
○ 中国では、丸い漢字が多い。明、清の時代になると、ややアンバランスな字になるが、これらは上達した字として評価される。
○ 王義之を学んで、顔眞卿に進むとよい。顔の字は、明治以降、展覧会などでの主流となっている。
○ 「学」「初」「男」などの例をあげて、漢字の成り立ちについての解説があった。
講話に引き続き、5月の課題「伏 膺 名 儒 接」の作品および各人の随意作品について、先生の懇切な添削指導があり、その指摘にしたがって実習を行った。
(出席者 10名)
(森 記)