日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第96回例会(平成25年5月16日)

2013年06月13日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.3月検定の報告

3月検定で三田さんと森さんが入段を果たされ、それぞれ富岳、三景という雅号を付与された。またそれ以外の受験者も全員昇段した。これとは別に鉄門社展で谷田貝さんが佳作入選された。

2.『白楽天詩巻』(藤原行成筆、国宝、東京国立博物館蔵)について

『白楽天詩巻』は白楽天(居易。772~846)の『白子文集』のなかの詩を書いた巻子の中の一つである。平安時代に『白楽天詩巻』は、藤原行成(972~1027)が写本したもので、王羲之(草書・行書の確立)の字に近く、藤原行成の真跡であると明確な書籍であり、和様の完成として特別に有名である。

3.永字八法の書き方(その⑤-第4画の左払い)

左払いには「直線左払い」と「曲線左払い」の2種類がある。第4画の左払いは直線左払い(掠(りゃく)という)。
①45°に入った筆を立てて線の太さを決める
②筆の進む方向に穂先を向けて
③同じ太さ、同じ速さで直線を引く
④水平方向へ払う(丸みを帯びてもよい)
これを基本にして筆の動きは8通りほどのバリエーションがある。太く書きたい、細く書きたいなどそれぞれの場合に応じて書き分けられるようにしておくこと。

4.展覧会に使う字

「明末清初」という言葉がある。現代の展覧会で好んで使われるのは明末50年~清初50年頃に使われていた字体。アンバランスな字体である。代表的なのは蘇賦。

◇ 実技指導

6月の規定課題「由人也國子」及び各自随意課題作品について、長時間にわたり朱書きによる懇切丁寧な添削・指導が行われた。

(出席者9名))(後藤 記)

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