◇ 作品展の準備
今回は、月末に予定されている日比谷ビル地下1階での作品展のための実技指導風景の写真撮影、各人の出品作品の選定、落款、条幅の表装指定等の指導が行われた。
◇ 先生の講話
「余白の美」について
「余白の美」には「バランスの美」と「アンバランスの美」、がある。
「バランスの美」はまだ習字の段階だが、書道では「アンバランスの美」が重要である。音楽、劇、茶道、華道、写真等の世界で、日本人の美意識として「余白の美」、「アンバランスの美」の表現に共通性がある。
自分が書こうとする「書」の文字の形、大きさ、紙の制約等の中で余白をどう表現するかを考える。たとえば線を強く引いて引き立たせる、カスレを入れる、細い線を筆を立てて引くことにより強い線にするなどがある。
綺麗な四角張った文字は書かない。たとえば泰、これを左右対称に書くのでは面白くない。左右に変化させる。周、洋、泥、田中などの例を挙げて、アンバランスの美について説明された。
(出席者 9名)(榎 記)