HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

スティリエンヌとバラード🎵

2023年02月18日 | ブルクミュラー

ゴマちゃん(小5)

ブルグミュラーの「スティリエンヌ」が完成しました。

教師が、生徒の弾くキスト課題を「合格」とし、マルをつけるという時、その「合格基準」は 全員同じというわけではありません。

生徒によって、また、その時の状況によって、曲の完成度何パーセントでマルをあげるか、というのは微妙に変わってきます。

今日のゴマちゃんの「スティリエンヌ」は、タッチといいテンポといい、かなり高い完成度で仕上がってる。

以前によく指摘されていた「指番号がいい加減」という悪癖も改められて、素晴らしくピアノレベル向上したなー、と驚くほどの成長だ。

「いいじゃん!よくできたね!」とマルをつけてもらい、

「ママに、早くブルグミュラー終わらせろって言われてる」とゴマちゃん。

確かにね。先生としても、ゴマちゃんにはどんどん先へ進めてもらいたいけど、ま、ピアノばっかに時間かけられるわけでもないだろうし、今弾いている課題に心を込めて、目いっぱい濃い音楽を体験してもらいたいなと思っているよ。

「じや、次はこの曲」

先生がページをめくって示したのは「バラード」です。

「クラシックで言う『バラード』ってね、『物語』を感じさせる曲のことなの。ロールプレイングゲームみたいなさ、勇者が出てきて、ドラゴンを退治して、姫を助けてみたいな、ドラマチックな音楽。今 弾くから、どんなドラマを感じるか聴いてみてね」

先生はそう言って、弾き始めました。

最初はミステリアスに刻まれる連続和音

弾きながら

「ほら、勇者が闇の中を馬で駆けていくような… 

途中で ダーン!と響く不協和音。

「稲妻が光るよ!」と叫びながら弾く。

横で見ていたゴマちゃん、その後 同じような不協和音が響くたびに「稲妻!」と叫んで声を合わせる。

中間部の緩やかな部分に差し掛かり「お城では姫が待ってるよ」と先生、ゴマちゃんも「はは」とリラックス。

再び曲は最初のスタイルへと戻り、ゴマちゃんも「稲妻!」「稲妻!」と叫びながら鑑賞。

最後、ダーン!という大音響で華々しくフィニッシュ。

「あー。終わったねー」とゴマちゃん。

「じゃ、来週これを練習してきてね」

「うん」

ブルグミュラーはテクニックの練習曲集ではありますが、一曲一曲が 学習者のイメージを豊かに盛り立てる、芸術性高い小品でもあります。

心に浮かんだビジュアルをたっぷり味わいながら、それを表現すべく指を訓練したり表現を工夫したりするならば、必ずしも早く進まなくても、気に入った曲ならゆっくり時間をかけてレパートリーにしても、それはそれで価値あるものとなることでしょう。

ゴマちゃん、来週どんな風に弾いてくるかな。

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