HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アルペジオを 早くきれいに弾くコツ ♪

2019年06月23日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

Tさん(大人):

今週は少しだけ練習時間が捻出できたか、久しぶりに「チェルニー30番」を持参しました。

練習曲は15番、両手の三連符によるアルペジオの課題です。

ちなみに、チェルニーに限らず、Tさんがレッスンに曲を持ってくるということは、ほぼ暗譜してるということなんですよ。

すごいですね!生徒の鑑(かがみ)!

熱心によく練習してるだけあって、音は大体取れています。

ただ、1つ気になったのは、アルペジオで和音を分散させながら弾いて行く時、微妙に前の音が残ってしまうこと。

そうすると、音が重なって濁(にご)ってしまうし、手の重心移動にも影響が出てしまいます。

アルペジオをきれいに、しかも速く弾くコツは、弾き終わった音を速やかに離し、ただちに手の重心を次の音へと移動していくこと!

さっきの音に重心が残ってしまうと手に重りがついたように動きが制限されて、クリアなアルペジオが弾けません。

「ちょっと、この辺を弾いてみてね」と、両手ユニゾンでのアルペジオ部分を弾いてもらい、その手の様子をiPhoneで動画撮影し、Tさんにも見てもらいました。

すると、音が少しずつダブっている、特に、真ん中の3の指が離れずに残っていることが見て取れます。

この点に注意して、音の移動と重心の移動をすばやく行うように心がけると、音を残していた時とは比べ物にならないくらい手が軽く感じられるようになります。同時に、弾くスピードも驚くほどアップできることがわかると思います。

Tさんが並行してレッスンしている「革命のエチュード」も、アルペジオをきれいに弾く練習曲ですので、このチェルニーでの注意ポイントを生かして、同様に軽やかなアルペジオを弾くことに役立ててくださいね。

HP HIBARIピアノ教室 

Youtube HIBARI PIANO CLASS

 

 


Tくん ピアニカ製作マエストロ♪

2019年06月23日 | レッスン日記(小中高生)

Tくん(小1):

そろそろTくんが来る時間になったので、玄関に行って、靴箱の陰に潜んでました。

来た来た。

玄関ドアがそーっと開きました。

そーっと入ろうとしたTくんが顔を上げたら、ヒバリ先生と顔が合って「わっ」とびっくり、二人で大笑い。

「ほらっ」

Tくんが手に持ってきて見せてくれたものは、ダンボールで作った

「ピアニカだね!!」

ヒバリ先生は叫びました。

「すごーい!作ったの?」

Tくんは慎ましやかにうなずきました。

それはそれは素晴らしい作品で、Tくんの情熱と工夫が満載されています。

 

ダンボール箱をピアニカの大きさに切った土台に、鍵盤の大きさに切ったボール紙がズラリと並んでいます。

横にはストローを2本繋いだ「吹き口」も取り付けられています。

白鍵は「折り紙のパッケージの土台」を切ったもの、そして黒鍵は、それを黒く塗って作ったとのこと。

きちんと正確に白鍵と黒鍵が配置されていて、それだけでも素晴らしいのですが、最高なのはそれらの鍵盤がちゃんと弾けるように工夫されていることです。

なんと1つ1つの鍵盤の下には、丁寧にジャバラ折りした紙が貼り付けてあって、指で鍵盤を押すとちゃんと下に押せるようになっているのです。

「すごいねー!!これ作るの、すごーく時間かかった?」

「うん」

小学校に上がって3ヶ月足らずの子が、白鍵を1枚1枚、これだけの枚数 小さく切り揃えるだけでも、どれだけ根気がいったことでしょう。

黒鍵の1枚1枚、黒く塗るのに どれだけ時間がかかったことでしょう。

細かいジャバラ折りを 全部の鍵盤の数分 根気よく折りたたむのに、どれだけ神経を注いだことでしょう。

この力作を6歳のTくんが作ったかと思うと 泣けそうです。

「ちゃんと弾けるようになってるんだね。弾いてみてよ」

偉大な楽器制作者は、誇らしげに自作のピアニカで音階を弾いてくれました。

Tくんの、ピアニカへの想いがどれだけ熱いものか。

皆さんにも、よーくおわかりいただけましたよね?!