HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ローレライの伝説

2013年12月28日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
クリスマス会の翌日、土曜日の今日、Nちゃん(小3)がレッスンに来ました。
Nちゃんが使っているのは「大人のためのピアノ教本」です。

前回、この中の「ローレライ」という曲をレッスンしましたが、今日Nちゃんは、
「『ローレライ』すらすら弾けるようになった!」といって、いそいそピアノに座りました。
前回も大体上手に弾けていたのですが、Nちゃんはその後も自分で何度も練習したようで、「ローレライ」の曲がとても好きなんだなあ、ということが伝わってきました。

「ローレライ」は ドイツの古い民謡です。
ライン川という、ドイツを代表する大きな川の中ほどに「ローレライ」という名の岩があります。
昔から その岩の付近では急流が渦巻き、また川底には大きな岩もたくさんあり、船が近づくと巻き込まれて難破してしまうため、船乗りたちの間では 近寄ってはならないと言い習わされている、危険な水域でした。

ところが、なぜかその岩の上に 美しい少女が座って、黄金色の長い髪を梳(と)かしながら、それはそれは美しい声で歌を歌っているのです。
その姿を一目見た船乗りたちは、その美しさと声に惹(ひ)かれ、吸い寄せられるように岩に向かっていっては みんな急流に飲み込まれて 船ごと沈んでしまうのでした。

そう、ローレライは美しい少女の姿をして船乗りをおびき寄せ、水の底へと沈めてしまう、恐ろしい水の精なのでした。
一説によると、彼女は、昔 恋人に裏切られてライン川に身を投げた少女が 水の精になったものということです。

本が好きで ロマンチックなNちゃんに、先週 この「ローレライ伝説」のことを話して聞かせてあげたので、Nちゃんはすっかり「ローレライ」のメロディーと伝説に魅了されたようです。
そこで、I-PADを開き、YOUTUBE画面でいろいろな「ローレライ」の画面を見たり、歌を聴いたりして、イメージを広げました。
「また、いろんな弾き方やってみてね?」と言って。

3年生のNちゃんだけど、同年齢の子どもたちと比べて 不思議に大人っぽい感受性を持っているところがあります。
イメージを描いたり ピアノのさまざまな音色を味わったりすることを楽しんでいるので、この豊かな感性を大切にしていきたいと思います。

Nちゃんのレッスンが終わって、今年のヒバリ教室のレッスンは全部おしまいです。

みんな、風邪をひかないように、よいお年をお迎えください。