さて、16日の続きです。
十日町市土市地区の作品を鑑賞するべく移動。
しかし… どこだ? ん? ここか?
場所は分かったものの、国道沿いの場所で、駐車場が…
近くの集会場に駐車させてもらって、やっとたどり着きました
T276 『はつがの家 - 臨床美術ギャラリー』
臨床美術とは、独自のアートプログラムに沿って創作活動を行い、
脳を活性化させる取り組みのことだそうです。
これは何? カボチャかな?
こちらは、近所の人たちが描いた絵だそうです。
全く絵を描いたことのない人だと聞きましたが、とても素晴らしい作品だと思います
有名な画家が描いたと言われても、納得してしまうような絵に仕上がっていますよね~?
こちらは、訪れた人たちが描いたものを展示してありました。
スタートは真っ白い紙に紙片が付いているだけのものが、
描く人によって、それぞれ違うイメージに変化してゆく…
この、スクラッチ(引っかき)技法のハートが、とても良いな~と思いました。
ボランティアの方がおっしゃるには、
「概して大人の方は、綺麗な色を重ねて塗りますね。
対して子供は、真っ黒に塗りつぶしたりして、最初から綺麗に塗ろうとは考えないようです。」
それを聞いて思ったことは、
大人って他人に見られたことまで考えて描いているのかもしれないな~。
子供は、自分が思ったように楽しんでいるんだな~って。
大人になると、純粋な思いが薄れていくんでしょうね~
さて、次に向かったのは赤倉地区。
T207 『あかくらん』
神楽を舞う姿を模して、周辺の地図にもなっているサイン板。
集落家庭の屋号をデザイン化して示してあります。
現在地を示す「イマココ」人形。
集落に住む犬「イチロー」
そして「タロー」
そこから坂道を登ったところにある旧赤倉小学校に向かいます。
T271 『もし明日がなかったら』
時間・記憶・記念行事をテーマにした作品を展示しているそうです。
これは、どこかの夕日。
校舎の中には、ジュディーガーランドの歌が流れていました。
これは、クリスマス行事の写真。
こちらは、記念式典の写真。
この部屋では、昔の外国の花火大会の写真をスライド上映していました。
う~ん、「もし明日がなかったら」というタイトルの意味が…
よく分からない?
外国製の素焼き板を敷き詰めた場所。
見終わって考えると、
明日がなかったら昔の思い出に浸るしかないってことを言いたいのかなと感じました。
ここは、あんまり面白くなかったかな… 作者の方、ゴメンナサイ
校舎の中にあった、関係者以外立ち入り禁止の札。
「ココダメ」が良いです
実は、前回2009年に訪れた時には、この札や「あかくらん」の作者にお会いしました。
受付には、この作者の作ったポストカードが売っていたので、
気に入ったものを数枚買ってきました。
そのうちお店に飾ろうかな~と考えています
次は、新水地区へ。
T139 『かまぼこフェイス』
妻有特有のかまぼこ型屋根の倉庫や車庫。
そこに顔を描いた作品。
レインボーな歯?
左脇に、何かある?
上に何かある?
いろんな表情があって楽しいです
次は、山新田地区の旧飛渡第二小学校体育館へ。
T265 『大竜宮城』
鯛やヒラメが踊っているのでしょうか?
中には、子供達が作ったおもちゃが沢山。
真ん中には、盆踊りの時のやぐらが置かれています。
徐々に蛍光灯が点いて下に動く、雨の文字。
向こうに見える「木」と「土」の文字に見える蛍光灯。
これは、木なのかな?大きなキノコなのかな?
大きな「天」の文字の蛍光灯。
手前のカメみたいなテーブルには、スピーカーが沢山置かれていて、
それぞれ色んな人たちの声が聞こえます。
子供達の「将来の夢」を話す声が楽しいです
次に向かったのは枯木又地区の旧枯木又分校。
T266 『キセイ・樹』
校庭の木を取り囲むようにジャングルジムを設置した作品。
実際に遊ぶことができるそうです
中に入ると。
T269 『Snow Room』
約4000個のガラス容器に雪解け水を収めて、貯水庫とした作品。
光の具合で、外の緑が映り、キラキラと綺麗でした。
先ほどのジャングルジムに、お姉さんが登ってる
子供の頃なら登れたけど、今はちょっと恐いかな?
体力も無いし、滑って落ちる可能性が高いような気がして…
奥の教室には、季節の分校の写真が展示してありました。
屋根の雪下ろしをすると、1階部分は雪に埋もれていますね。
そこに机や楽器を置いて撮った写真。
これも芸術ですね
教員の椅子と児童の椅子。
仲良くブランコに乗っていますって感じ。
2階に上がると…
なぜか教室に水が張ってある。
窓が開いているので、風が吹くと水がゆらゆら揺れる。
なんだか落ち着く空間でした。
2階から下を見ると…
T268 『大地の記憶』
3年前に作った畦。
周りにはクヌギの木が植えられています。
今年は、雪解け水を張ったのだそうです。
次回は、田植えをするのかな?
そんな素人が考え付くようなことはやりませんかね~?
ガイドブックに載っていない作品。
『記憶 - 蘇生』
人間が昔から形を変えて使い続けてきたて「鉄」。
「鉄」の中に眠る「記憶」を、
実際に熔かすことによって「鉄」自身とともに蘇らせるプロジェクトだそうです。
これは、実際に鉄を熔かした溶鉱炉。
さて、次は… 上新田地区へ。
T200 『妻有田中文男文庫』
T201 『天の光、地の光-Ⅱ』
木造民家研究者「田中文男」の、50年前の秋山郷の民家調査を展示してあります。
書棚にある本を、LEDによって七色に包む空間の作品。
綺麗でした
こんな落ち着く書斎が欲しいですね
受付のおじさん、僕が2階に上がろうとすると…
「おめさんが上がるなら、おらぁ朝顔に水くれるかな。」って
T135 『安掘雄文記念館』
文化・文政の渡り職人の記念館。
これは「門扉カラクリ」
片方の扉を開けると…
真ん中の扉が閉まって、右奥の扉が開く。
これ、どんな家に使ったんだろう?
相当変わった人じゃないと、採用しないですよね~?
他にもいろんな発明品が展示されていました。
さて、次に向かったのは…
T120 『うぶすなの家』
およそ90年前に建てられた茅葺きの古民家を、やきものの美術館として再生した作品。
T123 『表面波』
もとは仏壇がおかれていた場所が、やきものの作品に。
T254 『古布の祈り』
ひな祭りに飾る「つるし飾り」を展示。
子供の長寿や無病息災、繁栄を祈願したもの。
T256 「宗達の出会った空間」
やきもの製の金の屏風ですって。
T255 『黒から生まれた、白の茶碗』
かつて藁や薪が置かれた部屋に、
「さや」と呼ばれる土製の覆いに入った茶碗がびっしりと置かれた作品。
明かりが入らない部屋で、写真を撮るのが難しかった~
T122 『かまど』
陶製のかまど。
かまどの周りも陶板が敷き詰められている。
ここは凄い人気のようで、駐車場が満杯
写真を撮るのも人が大勢で撮りにくかった~
期間中でない時にも観賞できるみたいなので、こんどゆっくりと観に来たいです。
少し歩いたところに…
T134 『胞衣 - みしゃぐち』
古材を組んで、土で固められた空間。
2006には屋根が作られていたそうですが、大雪と地震で崩落したそうです
今年新たに改修されて、植物に囲まれた空間に。
ぐるりと回ってみると、迷路のようでした。
上から見ると、真ん中の空間が植物の育つ空間になっているようでした。
さて、次は… 下条地区へ
T113 『OUTLAND 梵寺院 -MOTHER-』
1997年に東京から十日町に移り住んだ作者は、
手作りでコテージを建設して、これまでに6棟とバーベキュー棟を完成させたのだとか…
それぞれのコテージは違った形です。
こちらがバーベキュー棟かな?
冬場も泊まれるのかな? 雪が凄い土地ですからね…
さて、この日最後に向かったのは、川西地区の大白倉集落。
K083 『畦の花館』
古民家の2階に、陶の花のオブジェが展示されていました。
障子から差し込む柔らかい光に照らされて、
花びらも柔らかく見えます。
本当に陶製とは思えない精巧なつくりでした
蓮の花かな? 鏡の上に置いてあって、水面に浮かんでいるようにも見えました。
花びらにつかまるカメレオン。
ハエでも来たら、ペロリと舌を出しそうで… 本物そっくり
この作品も、もう一度観にいきたいな~と思いました。
ここの受付にいたお姉さん。
パスポートにスタンプ押してくれなかった…
どこか違うところに押したのかな~?
さて、あとは最終日を残すのみ。
2回に分けて投稿することになると思います。
もう飽きた~と思っているでしょうが、
もう少しだけお付き合いくださいませ