何だかわからないけどバタバタしていて、ブログ投稿しようと思っていたことがドンドン溜まって…
ずいぶん時間が経ってしまったけれど、今年の5月29日に南魚沼市の『池田記念美術館』に行ってきました。
中学時代に美術を習った先生『関根哲男展』を鑑賞に行ったのでした。
それも、高校時代の美術部顧問の恩師・仲田彰夫先生に招待状を頂いたというわけで。
(しかし、当日には招待状を忘れてしまうという失敗をしでかしましたが…)
まあまあ、とにかく作品を鑑賞しましょう。
真っ黒な作品。
彫刻か?と思うでしょ?
細い木の棒は、たぶん割り箸。
松ぼっくりみたいなものは、彫ったのかな~?
それを、バーナーで焼いて炭になったようなものを貼り付けた感じでしょうか?
遠目に見ると、面白い立体感が生まれますね。
こちらは、布の切れ端を重ねて貼り合わせ、バーナーで焦げ目をつけ、その上に木工用ボンドを塗りたくり、
さらにタコ糸を張り巡らせた。
そんな感じに見えました。
小さな布切れを何枚も何枚も貼り付け、そこをカッターを使ってフリーハンドで切り込みを入れ、
バーナーで焦げ目をつけて。
これを遠くから見ると…
大きなコルクの板に、彫刻刀で円を彫ったように見えませんか?
なんだろう?この立体感。
こちらは、布切れに絵の具やボンドを塗り、押さえたり立てたりして立体を作り上げた作品でしょうか?
こちらも同じように立体を作り上げた作品かな?
棒状のものが沢山ぶら下がっています。
よく見ると、Yシャツやセーターなど洋服をねじって縛り、その上からペンキを塗り、バーナーで焼いて穴を開けたり焦がしたり。
最近の作品は、バーナーを使う作品が多いな~
何だ? なんかグルグルとモグラが穴を掘った跡とうか、虫が這った跡というか…
ん? これも布切れ?
丸く切った布切れを、少しずつずらしながら貼り付け、バーナーで焼いたんでしょうね。
しかし、これだけたくさんの布切れを、切るところから時間がかかりそうだけど…
それを貼り付けるのには、もっと時間が掛かるだろうな~?
芸術には、根気も必要なのね。
こちらは、長細い布切れを何枚も重ねて縛り、それを貼り付けて赤い塗料を塗って、そしてバーナーで焼いた?
ほんと、どんどん時間の掛かる作品になってきてます。
これ、お墓じゃないの?
最近、位牌とかお墓とか、そういうのもよく使うね~
ん? これは木片かな?
あら、これも布切れなんだ。
何枚も重ねた布切れを、縦にしたり横にしたりして貼り付け、そしてまたバーナー
近くで見ると、なんじゃこりゃ な感じだけど、
遠くから見ると「面白い」雰囲気になるんですよね~
これは?
紐がぶらさがってますが…
こりゃ、本物の位牌じゃありませんか
布切れ? いや、ボタンやベルト通しがあるから、ズボンだ
これまたバーナーで焼いて穴をあけたりして、さらには泥を塗りたくって…
縄も沢山貼り付けて…
どれだけ時間が掛かったのやら
だんだん目が慣れてきて、布切れの束がたくさん貼り付けてあるのが分かってきた。
でも、今度は塗料を塗るというより垂らす感じだったり、たたきつけるようにかける感じ。
こりゃ、相当広いアトリエがないと作れない作品だな~
もしかしたら、家の外で作っていたりして。
これも、遠くから見ると木片を一定の方向に束ねて、右や左に重ねているように見える
塗料をべっとり塗ってから、バーナーで焼いて、その上からさらに塗料を垂らしたのかな~?
う~ん、だんだん分からなくなってきたぞ?
ただの新聞紙の束かと思ったら…
位牌の形にくり抜いたあと、焼いてある感じ。
このくり抜いた位牌の型を、作品に貼り付けてあるんですね。きっと。
完全な立体作品がありました。
段ボール箱を貼り付けたのかな~?
たぶん、段ボール箱の上に布切れを貼り、泥を塗りつけてから塗料を塗り、その上からバーナー。
そんな感じだろうな~?
いやはや、組み合わせてはいるものの、大きな作品です。
そして、本当に手が込んでいる。
同じくらい大きな作品。
うひゃ~
すごい数の丸い布切れを、少しずつずらしながら貼り付けてある~
そして、位牌。
何段にも重ねてありますよ~
信じられないくらいの根気。
僕なら、きっと途中で投げ出してしまう…
うお~~~~
ものすごい数の、赤い位牌。
壮観ですな~
赤い布を巻き付けただけじゃないんだ…
焼いてある? それとも、泥塗ってある?
これは?
丸い布切れじゃないよね?
なんか、形が違うよね?
丸い布切れを切り抜いたあとの、切りくずになる布切れだ
すべてが、作品になっちゃうんですね~
これ、僕、気に入っちゃいました
本を開いて、そこにボール紙を貼り付け、そしてバーナー
何だか等高線のような不思議な立体感。
面白いな~
これも、気に入った作品。
遠くから見ていると、錆びた鉄板で作られているようでしょ?
しかし、これも布切れ・塗料・泥ですよ。
この、泥がいい感じに見えて。
そして、三日月型の穴が、なんか良い空間を作っていて。
色味も面白いな~って思いました。
これ、見てすぐに気づきませんか?
ただの新聞紙の束だと思った、位牌の形にくり抜かれた新聞紙。
くり抜いた位牌は、ここに束になって作品になっているのだと。
ね? 新聞紙だったり、広告チラシだったり。
鳥モモ肉 100gあたり60円 って文字が読めるでしょ?
いや~、ここまで見てきて、もうほんと、凄いな~って思いますよ。
現代芸術って、なんて奥が深いんだろうって。
この茶色い壁は何だ
うわ~、ボール紙の位牌だ
凄い数の位牌が、重なってる~
くずになるはずの布切れの鋭角な部分が 、なんだかトゲトゲに見えたりして。
形をうまく使って、いろんな表情を作り出していくんだな~
二つの部屋を出ると、そこには骨組みのお墓。
これはさすがに、鉄骨ですね。
この美術館「八色の森公園の」中にあって、周りはとてもきれいな景色が楽しめるんですよ~
いや~、すごくショックを受けた芸術鑑賞になりました。
さすが、大地の芸術祭に参加する、世界の芸術家です。
やっぱり、関根大先生は違います
と、実はその一週間前にも、関根大先生の作品を一つ鑑賞していたのでした。
それは…
大地の芸術祭の里 松之山にある「湯山ギャラリー」での展覧会。
他の大勢の作家さんたちの作品とともに、ひとつだけ展示されていたのでした。
これは、バーナーで焼いた本を開いたところに、結び目のある縄を差し込み、泥を塗りこんだ作品。
縄、どうやって差し込んであるんだろう?
関根大先生の頭の中には、きっと溢れるほどの数の作品が出来上がっているのでしょう。
どれだけ僕らに見せてくれるのか…
これからも、機会があれば、関根大先生の作品を鑑賞に行きたいと思います。