根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

理想と現実

2010-06-04 04:46:05 | エッセイ、コラム
わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。

~『聖書』「使徒パウロのローマの教会への手紙」5章より~


これは05月30日・日曜日のカトリックのミサの中で朗読された聖書からの引用箇所です。
非常に心に響く言葉だなぁっと思い感動したのだけれど、よくよく考えてみると、努力が常に水泡と化し、全く稔ることがなかった私には『希望』なんてちっとも見えていない事にも気付いてしまいました。
こういうのを『負け癖』ともいうのだろうなぁ…。

ホントに日々生きていくだけで手一杯。
ヒドい時には明日どう過ごしているかの予想も出来ない。
カトリックは「『希望』の宗教」だとも言われるそうだけれど、でもそこで語られる事は絵空事もとても多くて、何となく現実味が薄いのも正直な所。
それは『絶望』ともまた違い、自分が今まで生きてきた中での、まっさらな厳しい現実。
言葉としては『虚無感』が一番近いかな。
だから必然的に『刹那主義』になってしまうのだろうなぁ…。
私自身に明日なんてくる保証はどこにもないから…。

だからと言って『自暴自棄』になって一時の感情に任せ、考えもなしに行動したり、言葉を発している訳でもないけど…。