少し前の話です。
ある日見知らぬ電話番号から電話がありました。
電話からの声は年配の男性と思われる。
話の内容がはじめ理解できず何かの間違え電話かと思いました。
よくよく聞くと数年前のツーリングで出会った方、道中で声をかけて頂いたA氏です。
A氏が若い頃、W3ほか何台も乗り継がれた経歴のライダーです。
今はバイクに乗ることもないそうです。
わたしは忘れていたのですが電話番号を伝えていました。
電話の用件というのは終活でした。
物置小屋を終活をかねて片付けていたらバイクの部品が眠っていたそうです。
その中にW3の部品が何点あり、必要なら譲りますとのことでした。
後日、A氏宅を訪ねました。
そこにあったのはW3の未使用のマフラーと段ボール箱に入ったW3パーツの詰め合わせセットです。
主なものはメインハーネス・フロントフォークブーツ・ウインカーとステー4個セット・トランスミッションケースカバー・ブレーキシュー・アクセルワイヤー・細々としたとシール類。
流石にタダというわけに行かないのでお礼を渡そうとしたのがですがA氏は固辞されたました。
終活で片付けたのにお礼をもらって何か買ったら終活の意味がない。
そこで奥様も交えて近所でちょっと贅沢な食事会となりました。
A氏にこの件をブログに書いても良いか聞いたら「こんなことがあった程度でおさめてほしい」とのこと。
詳細は書けないですがこの場でA氏のお礼を申し上げます。
このたびは大変お世話なりました。
本当にありがとうございます。
W3の純正マフラーはそれまでキャプトンマフラーとは違います。
サイレンサー部が先細りになる通称「大根」と言われていました。