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好きな形

2016-06-20 | その他
好きな形はチェンジペダルのリンクやキックアーム、ブレーキペダルの配置なんです。
それはいかにも機械が動いている部分を見て取れるからです。
子供のころの記憶・・・
町工場の工作機械、鉄道の操車場の電車、道路で作業する重機
歯車や車輪が動く姿、機械がこすれる音やモーターのうなり、機械油や赤さびの匂い
・・・W3からはそんな記憶が思い出されます。



<前説>
わたしのバイクは極普通の左チェンジの右ブレーキです。
でもそれは先代のW1SAからでした。
それ以前は右チェンジ左ブレーキと言うレイアウトです。
旧Wは古い英国車を参考にしたとされるので、当時のルールに則って右チェンジ左ブレーキで設計されました。
時代の流れで左チェンジ右ブレーキが世界標準になり、Wもそれに従うことになりました。

単純に左チェンジの右ブレーキするとエンジンの腰下を丸々新設計になるそうです。
事実上の新エンジンになります。
開発資金も時間も制限された中ではそこまでできません。
そこで技術者が考えたのは奇怪なリンクの仕組みです。



<本題>
画像はシフトダウンのイメージです、ご覧の皆さんも動きをトレースしてみてくださいね。
ペダルを上下させるとその動きはリンクとロッドを介してスイングアームのアクスルシャフトまで届きます。
アクスルシャフトは中空の構造で、その中をロッドが貫通します。(これでペダル先の上下の動きは回転に変わっている)


右側に貫通しているロッドの回転はさらにリンクとロッドを介してトランスミッションへ動きを伝えます。
右側にはブレーキペダルとキックアームもあるのですが、それぞれが干渉しない巧妙な形と配置です。
オイルラインやガソリンのホースが丸見えなので更にメカメカしいです。
マフラーに情けないわたしの姿が写っているのはご愛嬌です。


ブレーキペダルは途中で微妙に曲がっています。


キックアームは干渉を避けるため車体から結構オフセットされています。
出っ張っていますが意外と足に当たらないです。


細長いチェンジのロッドの向うにある、ちょっと手羽先の骨にも似ているのはクラッチレリーズアームです。
地味な部品ですが表面はバフ掛けが施されています。





クラッチを切ってギアチェンジをする時にはクラッチレリーズアームがググッ動き、チェンジペダルを上下させるとリンケージが前述のとおりガシャガシャと動きます。
走行中は決して見ることは出来ませんが、想像すると楽しくなります。

さてと梅雨の合間にどこかへ出かけるとしましょうか。
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