ヘルストピアダイアリー

ヘルス(健康)とユートピア(理想郷)の造語、「健康天国」「健康別天地」。健康を楽しむ三セク施設。

乗客に四つ葉

2009年08月06日 | その他
  

  宮崎日日新聞のコラム「くろしお」欄に、
心和ませる記事が掲載されていましたので、
紹介したいと思います(8月5日付)。

 秋田県のタクシー会社に勤務する
今井泉さん(63)の話。

 以下、コラム記事を一部引用します。

 >「彼氏とうまくいってなくて・・・」
と沈んだ表情の女性客。
タクシーの運転手が客待ちの間に見つけた
四つ葉のクローバーを手渡すと
女性の表情は一転。
笑顔で降りていった。

 6年前のこの出来事を機に、
今井さんはすべての乗客に
クローバーを手渡すようになった。
子どものいる客には
「お子さんにも渡してね」
家族が病気の人には
「早く治るといいね」と家族の分も一緒に。

 配ったクローバーは1万5千本を超えた。
多くの乗客に喜ばれ
「幸せを運ぶ運転手さん」と呼ぶ客もいる。
だが今井さんは
「みんなに幸せになってほしいと思って始めたが、
喜んでもらって逆に幸せをいただいています」
と謙遜する。

 とありました。
クローバーは自宅で丹精込めて栽培。

 実は今井さん、延岡市出身でした。
恒富小、延岡中を卒業し、集団就職で上京。
電球を作る会社に勤め、
その後転勤で秋田へ。
そこで電気関係の会社に就職したが、
56歳のときにリストラに遭い、
タクシー運転手として再出発
(ダイヤモンド社刊「幸せを呼ぶタクシー」)

 宮日コラムニストは
その本を読んでか、
直接今井さんに電話取材した模様。
「先日も、昨年のクリスマスに乗せた女性の方から
『クローバーをいただいた翌日に
お付き合いを申し込まれ3月に結婚しました』
というお手紙をいただきました」
と話してくれた(コラムニストに)。

 京都のヤサカグループのタクシーは
自社所有1400台のうち
幸せ運ぶ4台が四つ葉のクローバーだそうで
(残りは三つ葉マークのタクシー)
予約を受けず、待機所にもいない流し専門で
なかなかその車に乗れないレア車と聞きます。

 会社で取り組む営利的なものとは一味違い、
わずか一人の運転手の行為(気持ち)が
心の奥底に残る温かみのある
話題となっています。
しかも出身がこの延岡ときましたからには、
当ブログをご覧の皆様にも紹介したくて・・・。

 8月5日は国内初のタクシー会社創業日(1912年)、
それにちなみ同日は「タクシーの日」だそうで、
合わせて関連の記事。
はるか東北の地でも乗客を喜ばせているのが誇らしい、
とコラムは結んでいます。

 郷土出身者の誇らしい話。
「逆に幸せをいただいてます」
ってなかなか言えない言葉ですよね。
今井さんの気持ち、
ヒント得られるものないかな・・・。