ヘルストピアダイアリー

ヘルス(健康)とユートピア(理想郷)の造語、「健康天国」「健康別天地」。健康を楽しむ三セク施設。

とんぼ座千秋楽

2008年04月28日 | 劇団とんぼ座
5日目最終日の27日は会場の大広間は満席となりました。
5日間で述べ400人の来場、1日平均80人の入りでした。
目標が1日100人でしたので、数値的には8割の入り。
連日会場を沸かせ、公演が終わるとシーンと静まり返った
大広間はまさに芝居小屋の雰囲気。多くもなく少なくもなく、
ヘルストピアの大広間はステージさえ広ければ、
ちょうど良いスペースだそうです
とんぼ座の関係者が言いますには。

 そして、ファイナルステージ。
一部のお芝居は「上州がらす」。
国定忠治が悪人をやっつける爽快な時代劇。
これこそまさに勧善懲悪もの。

 二部の花の舞踊絵巻も最後まで目の離せない
座長山崎卑弥呼と、皿良こうじろうの息の合った
夫婦愛も見事でした。感動のステージで終演。

 5日間の感動ありがとうございました。
 5日間連続して熱心に足を運んでいただいた
お芝居ファンもいました。改めまして感謝申し上げます。
5日間とも芝居、舞踊とも内容を変えてありましたので、
きっと満足いけるステージになったことでしょう。

 次回は未定ではございますが、
きっとまた、ヘルストピア延岡に帰ってきてくれます。
「ただ今帰りました」と張りのある座長の言葉を
聞けることを楽しみに、しばらくの間大広間は寂しくなります。

数々の余韻を残しながらたくさんの感動を残して、
一座は帰っていきました。
さようなら、そして、次なるステージでまた、
お会いいたしましょう。

口筆で葛の葉

2008年04月26日 | 劇団とんぼ座

とんぼ座公演週間中日の25日、
連日ブログの話題もとんぼ座では飽きもくることでしょう。
しかし、この機に話題にできることはこれ以外は何もなく、
3日目の今回もその話題から。けれども、ただ、感動したや、
大好評、大絶賛、拍手喝さい、感涙にむせんだ、では
これまでどおり。では今日の舞台はどこが素晴らしかったか、
ここだけに絞って話題を一つ。

 座長たるもの。何でもできて当たり前。
美があって花形であり、ある時は妖艶であり、
またある時はきりっと凛々しく、時にはお茶目な一面も、
老け役もまた不思議と絵になって、
七変化以上の化け方をしてます。



 今日の舞台では、毛筆を口にくわえて見事に書きえた
達筆な腕前ならぬ、“口前”を披露。

恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉

舞台は大阪和泉の話、葛の葉(きつね)と人間の話、
話は長くなりますので、詳しくは葛の葉でご覧下さい。



新たな座長の技をみました。
ホント、山崎卑弥呼は不思議な魅力を秘めていますね。

迫真の演技に絶賛

2008年04月25日 | 劇団とんぼ座
  昨日から始まったとんぼ座の公演は、鑑賞される方から大好評。
素晴らしいの連発です。第九では「ブラボー」ってとこでしょうか。
座長の迫真の演技に途中拍手がパラパラ沸くと、
タイミングを図っていた方が一気に爆発、
大きな拍手に変わってました。



 公演終了後の観劇者の表情はどの顔も最高の演技を見たぞ、
というような得意満面な表情でした。泣かせのシーンは、
決してオーバーな言い方ではありませんが、昔のことを思いながら
同情や体験などで心底涙を見せる者もいました。



 乳飲み子、お乳のない、出ない家庭では、
お乳をもらいに近所を回った話など、
実際に体験した年配の女性は自分のことのように涙を流し、
私に向かって「あんた達は知らんと思うけど」と前置きし、
「そういう時代があったっちゃが」と具体的に、
感慨深げにしみじみ話してくれました。



 2日目の24日も人情もの。
山崎卑弥呼座長の名演技が続きました。
3日目の今日は座長の口上で
「明日はこれまでにないかわった芝居を」と
今公演最高に近い舞台を披露することを約束。

 今日を含め残り3回の公演、
ブログをご覧の皆様も是非一度
とんぼ座の公演に足をお運び下さい。
そして、評価をされてください。
実際に目で見て感じ取った感想を。







公演初日、感動もの

2008年04月24日 | 劇団とんぼ座
 まずは、下手な文章より、
今日から始まった舞台を写真で紹介。
一つの舞台にお笑いと涙が一度に体験。
お腹を抱えて笑ったかと思えば、
ハンカチなしには涙で芝居がかすんでしまう、
感動ものの素晴らしい演技に圧倒。
観客のハートを掴んだ、初日の公演となりました。

 演目は、きつねのくれた赤ん坊。

 あらすじは、
大井川の川越人足・張り子の寅八(田村高廣)は暴れん坊で有名だが、根は純情なお人好し。ある日、狐が出たという人足仲間の話に早速飛び出していくが、連れて帰ってきたのはなんと赤ん坊だった。すっかり困った寅八だったが、最終的には赤ん坊を育てることを決心する。その後、息子のために博打づけの生活も改め、人が変わったように父親として振る舞う寅八だが、ある日ひょんなことから息子の出生に関する秘密が露見してしまう…。実は息子はお殿様の子ども、育て親を取るか、殿方に行くかの選択にも、育て親に。しかし、寅八は鬼となって殿方での生活を。その掛け合いが実に味があって面白い。



 その一部を画像で紹介。
なお、この写真はとんぼ座の許可を得て
ブログで紹介しておりますが、無断転載(複製)は
固くお断りいたします。

後半の写真は二部の花の舞踊絵巻から




いよいよです

2008年04月23日 | 劇団とんぼ座
充実した今週、年に何回でしょうか、
こうバタバタと慌しい毎日を過ごす日は。
 市中パレードが終了しました。沿道の
住民にはチラシでアピールしてきました。
その効果も現れてきてます。

 昨日の休館日に準備のため出てきましたが、
留守電を解除しまして電話に出たところ、
半数がとんぼ座のチケット購入の件でした。
電話に出て正解でした。
 
 
 そして、今日はとんぼ座の最後の営業。
今回のとんぼ座公演で営業に出るのは実質今日が
最後となりました。当たりのありそうな鯛名の
港区にも行ってきました。ちょうど玄関先にご主人。
「今電話したとこじゃった」とナイスなタイミング。
「少ないけど12人で予約したよ」。
ありがたいお得意さんです。この公演には必ずご予約を
入れてくれてます。あざみ会というグループを組織し、
公民館でカラオケなどを楽しみ、地区の融合が図られてます。
何度か電話と自宅にお伺いし、頼んできましたが、
「後で連絡するから」と今回はダメだろうと
半ばあきらめかけて矢先でしたので、
その言葉には正直嬉しかったです。

 営業を行なうなら、
そういったまとまりのある地区や
高齢者団体を狙うに限りますね。
それと、一番は足で稼ぐこと。
これ以外何ものでもありません。
回った数だけ手応えがある。そりゃそうだ。
多くの人にPRしなくちゃ、目に触れることも
少ないわけですから。
 
 この先、まだまだたくさんの営業控えてます。
一つひとつ全力投球でやるしかないですね。
ふぅ~、肩の力抜いて、リラックスリラックス。

 どなたか、とんぼ座チケット、26日(土)分、
半分以上残ってるよー。
来て、見て、聞いて、驚いて、感動して!!。
 

とんぼ座のぼり初登場

2008年04月22日 | 劇団とんぼ座
 21日、とんぼ座の一行が23日から始まります準備のため
ヘルストピア入りしました。ご存知かと思いますが、
役者及び地方巡業を生活としますいやゆる“芸人”は、
一般の人たちとは生活を異にします。特に子役の子ども。

 巡業が決まれば、学校に行けなくなるという、辛い世代。
役者がどうしても家族や親戚など身内が多くなるのも、
こういった学業面が役者稼業に大きく影響を与えるからなんですね。

 館内は気運を盛り上げるための大型の“卑弥呼ポスター”も作成。
そして二階に上がる壁には「劇団とんぼ座公演週間」なる案内用紙も
貼って少しでも目に触れるよう工夫してます。

 そして準備のために乗り込んだスタッフは、
のぼり5本を置いて帰りました。
当社に「目立つところに置いて下さい」
というメッセージらしいです。
 
 そう、23日から27日までの5日間、
劇団とんぼ座の公演があります。
このブログでも再三書いてきましたが、
いよいよ明日に迫りました。早いもので
公演の日が迫ってしまいますと、
営業課としましてはその売れ行き具合が
気になって仕方がありません。

23日、24日までは団体予約が入りまして
何とかなりますが、25日(金)以降の
伸びが今ひとつなんです。



 まだ見ぬとんぼ座芝居に是非、ブログをご覧の皆様、
足を運んでいただき、その“判断”を下してほしいと思います。
これまで2回の公演を行なって参りましたが、
執拗に「とんぼ座公演、とんぼ座公演」と記して参りました。
きっときっと足を運んで見ていただければ、その理由が分かる
と私は確信してます。

 艶やかに、しっとりと、凛として、躍動感にあふれた名艶技、
どの言葉も当てはまる劇団とんぼ座座長の七変化を、
ご堪能いただきたいとそう思います。



 

みたび、とんぼ座公演

2008年04月11日 | 劇団とんぼ座
館内に展示中。
とんぼ座公演のフォト。

この模様は昨年10月5、6、7、8日にあった
第1回公演の模様。

写真1枚の寸法は、A3用紙を4枚つなげた大きさ。
近くに寄ると迫力が伝わってくる。

その迫力に押され、どれだけの人が
「見てみよう」という気持ちになるか、

それを狙ってますこの写真では。
左上の写真はまるで油絵のような色合い。
実に芸術的な写真が出来上がってます。

“展示会場”は玄関前の風除室
(二枚ある自動ドアの中の部分)と、
ちょうど靴を脱いで上がるフロント前の二箇所。



公演は今月23、24、25、26、27日の水~日まで5日間。
お昼1時から2階大広間にて公演。前売り券は3,000円。
観劇料とお弁当、お風呂が付いて。
笑いと涙の人情芝居、乞うご期待。

年忘れとんぼ座公演

2007年12月27日 | 劇団とんぼ座



年忘れとんぼ座公演が実は昨日(26日)、1日だけ行なわれました。10月5日から4日間、当社の大広間を舞台にしたのは記憶に新しいところですが、今回はスケジュールの合間を縫って年の瀬も押し迫った公演でした。やはり年末に人を集めるのは大変ですね。今回も昼間、しかも平日でしたから、観劇に来られるのは自由のきく人に限られます。ということは、主婦層だったり、ご年配の方々であったり。

 120名を目標に集めてみましたが、残念ながら目標の68%。あと一歩でした。それでもとんぼファンは根強く、新聞広告等でとんぼの活字が躍ると敏感に、すぐさま電話で連絡してきては「チケットを抑えておいて」と、チケットを手に入れることができると分かると満足そうな様子が電話の向こうからでもはっきりと聞こえてました。

 今回のお芝居は、座長、山崎卑弥呼が呉服屋の娘に生まれ裕福ながらも、頭が今ひとつで顔も芋姉ちゃん風。娘の唯一の願いが「お婿さんが欲しい」というもの。そのお婿さんは、同じ呉服屋に勤める若くて格好良い男性、無理を承知に父がその男性にお願いすると、快く結婚を承諾。しかし、その男性には幼い頃からの許婚(いいなずけ)がその呉服屋に勤める若い女性だった。

 と話は長くなりますが、この後に芋姉ちゃん、失礼、座長が見事なまでの演技を披露してくれました。そう、二人の関係を知っていて、それを邪魔しようとする
恋心に火をつけ、嫉妬のあまりから彼を奪い取って邪魔しようとしていたという可愛いくもあり、純真な乙女心をさらけだし、最後は二人の関係を許して、一人の男性を思って大泣きするというストーリー。その泣きのシーンも迫真の演技でつぶらな瞳から薄っすらの涙がポツリポツリ、そして大粒の涙へと。さすがは座長。お笑いものなのか、人情ものなのか、その辺りの観劇者の心理をよく読み取っている内容でした。

 このあとの舞踊絵巻も卑弥呼座長ならではの、艶やかさと躍動感あふれる踊りで観衆を魅了してました。

 ともあれまだ一度もとんぼ座の公演を楽しんでいない人には是非ともお勧めしたいお芝居です。来年も継続してこの劇団の公演は実施していく予定です。素晴らしい座長と「さがらせいや」さんの踊りを堪能していただきたいと思います。

 前回の公演に続いて今回もその時の模様を写真で紹介します。

とんぼ座年忘れ公演

2007年12月13日 | 劇団とんぼ座
  今年も残り20日を切りました。
いよいよ今月26日は、「2007、年忘れとんぼ座公演」が予定されています。「あの素晴らしい芝居、舞踊をもう一度」と座長の山崎卑弥呼ファンの気持ちにお応えして今年二度目、通算5回目の公演が決定しました。

 前売り券の目標販売件数は120枚、13日現在44枚と正直厳しい状況です。一番は「年の瀬も押し迫り、年末ギリギリだから」。結構これが自由時間の多い主婦層やご年配の方に影響を与えてます。こないだまで忘年会の営業を行なってきましたが、切り替えてとんぼ座の案内を行なってます。そこで聞かれる声は「この年末の忙しい時季に」というのが圧倒的でした。

 実は10月5、6、7、8日の今季最初の公演も営業で回ってますと「稲刈りシーズンだから、日程に余裕がない」や「行楽の季節で難しいかもしれない」と現実的に厳しい状況下でありましたが、蓋を開けてみますと、目標の7、8割方集めることができました。前回の声と今回の声、結局は「せっかく来てくれたけど、行けないわ。この時季行事も多いから」とこれは買わない逃げの一手なのかなと。

 だとすれば、10月でも今回の12月の年の瀬でも来る人は来る。ダメだと否定される人にターゲットを当てず、見に来られるという人を探して営業をかける、というのが効果的な取り組み方かもしれません。実は昨日からある程度的を絞った営業に取り組んでます。



 それは、芝居や舞踊に興味のありそうな方々を探すということです。一番はカラオケ教室や歌謡、音楽教室の皆さん。そして、舞踊教室に通う皆さん。両者に共通して言えるのが、演歌に合わせて踊りが付いているという点です。今回のとんぼ座公演もまた芝居に力を入れております。前回以上に「見せますよ」とは興行主の梅田社長。そのハイテンションの声から、きっとやってくれそうです。意気込みが伝わってきました。

 


 後は、当日公演を見た方がどのような反応を示し、満足して帰っていかれるか。私達ヘルストピア従業員がそこまで考えているのですから、劇団のスタッフはそれ以上でしょう。そのために公演のないときは毎日毎日けい古ばかりだそうですから。面白くないと思います。舞台があるから厳しいけい古も積める、とはプロの芸人の言葉です。座長以下、座員もそのような気持ちで厳しいけい古をこなしてきているものだと思います。



 今回のとんぼ座公演の営業でこんな話を聞きました。それは「あれから(10月のヘルストピアの公演から)、別府の温泉に行って芝居を見てきたんですが、迫力も華やかさも、演技も全くだめでした。とんぼ座はやっぱりいいよ」と。60代後半の夫婦から聞いた言葉です。嬉しかったですね、その言葉を聞いて。見た者しか言えない座長の演技、そこはやはり叔父にあたる片岡鶴太郎の姪だけはあるのかな、と思った次第です。

 再度、前回の写真をここに掲載します。


おっと忘れてました。公演は12月26日(水)午後1時からです。
 前売り券は3,000円でフロントにて発売中。
 観劇料にお弁当、それにお風呂とプールが付いてます。
 前売り券が購入できるか分からない方は当日券もあります。
 当日券にはお弁当がありません。観劇料とお風呂、プール付きです。
 当日券は2,500円となります。

 このブログの写真でしか迫力を味わえない人へ。実物は数段違いますから。
 これは見たものでしか分かりません。

来年の公演お楽しみに

2007年10月09日 | 劇団とんぼ座
   先週末から今週にかけてヘルストピアは、とんぼ座一色でした。ラストステージの8日も90人近いとんぼ座ファンが詰めかけ、終了後は満足気な様子。最高の笑顔を見せ会場を後にしていました。

 私も4日間、全ての演技を見せていただきました。座長の山崎卑弥呼さんの七変化は素晴らしいのひと言でした。時代劇ならではのキリリとした二枚目の男役あり、おとぼけな三枚目、少しピントのずれた娘役ありと、それぞれのキャラクターに合わせた名演技はさすがです。観衆をうならせてました。

 4日間で約400人が観劇に訪れ、各日の公演に涙を見せたり、大いに笑ったり。観衆も「是非次回の公演に来たい」と喜んでくれていました。

 感動を与えてくれた4日間でした。また、来年の公演をお楽しみに。一部と二部の合間の休憩時間に出演願った地元のカラオケの団体さんや、音楽教室の先生によるステージ、そして何よりチケットを購入していただいた皆様にも感謝いたします。ありがとうございました。

とんぼ座公演のグラフィック

2007年10月07日 | 劇団とんぼ座
   とんぼ座3日目の今日のブログも座長、山崎卑弥呼を中心とします写真特集。前半の10枚が6日(土)のもよう。そして、後半の10枚は今日7日(日)の模様。人情芝居をメインとする時代劇に、時にはしっとりと艶やかな舞踊、時にはまた、躍動感あふれ舞台狭しと強烈なインパクトを見せた行動的な踊りもありました。座長の相棒、さがらせいやさんとの息の合った踊りは圧巻でした。

 まずは、読むより写真。とくとご覧下さい。

 


 


 


 


 


      以上10枚が6日(土)の模様


  


  


  


  


  


  後半10枚は今日7日(日)のシーン  写真をアップするたびにその時の強烈な舞台が思い出されます

熱演とんぼ座員

2007年10月05日 | 劇団とんぼ座
 10月に入っても残暑の厳しい毎日が続いております。この時季に残暑が続いていること自体不思議な感じもします。市内の一部の地方では稲刈りも始まり、黄金色に染まった水田は、稲穂に秋の気配を感じる一方、日中の暑さにエアコンが必要な夏が同居している不思議な季節ですね。

 さて、8月から営業を展開してきたとんぼ座の公演が今日から始まりました。105人の観客を集め、会場は開演を待ちわびた人情芝居ファンでいっぱいとなりました。日向市の一団体以外はすべて一般客。聞くところによると、大阪から座長の山崎卑弥呼を追っかけてきた女性もいました。明後日の7日(日)のチケットも買っているそうで、この週末は宮崎でゆっくりするそうです、とはフロントの女性から聞いた話でした。

 一部の劇は、妹にちょっかい出していたやくざ者に手を出してケガをさせ、カネを分捕ろうとしてこれをおさめようとする悪人たちに、しばらく旅に出よと勧める父、そして、久しぶり故郷に帰りそれら悪人を懲らしめるというストーリー。劣勢だった序盤から後半は、見事な剣さばきを披露。その素早い刀使いに会場から大きな歓声と拍手が送られてました。



 二部は舞踊ショー。一座からは最初から「舞台が狭い」と言われておりましたが、それでも艶やかな衣装にそのダイナミックな踊りに、この日の舞踊ファンはステージに釘付け。舞台狭しと動くこと、一時もじっとしていないのがこの手の舞踊で、しかも扇子や棒、傘などを使って手がまた変幻自在器用に動くから、またその動きに感動。



 26歳の若さで座長を務めておりますが、この世界に入って10年が経ち、座長という責務にも堪え、座員をぐいぐい引っ張り、今や全国を飛び回っております。公演の最初に「とんぼ座」の由来を語りました。命名したのはおじに当たる片岡鶴太郎さん。「とんぼが飛んでいる時、前に前に進んでいる。決してバックして進むことはない。前だけをしっかり見据えて羽ばたいてほしい」という気持ちを込めてその名を付けたとか。なるほど。

 明日以降も引き続き公演があります。8日(月)まであと3日間、チケットお持ちでない方はお早めにお電話下さい。当日券は2500円でお弁当はありません。お弁当付きは前日までにお電話を℡0982-34-1111へ。
 
 素晴らしいステージをご堪能下さい。


とんぼ座初公演にまたも台風!?

2007年10月03日 | 劇団とんぼ座
    午前、お隣の多目的広場で打楽器の音色。ズンチャン、チャチャチャ、ズンズンチャン、吹奏楽器の音色も途中聞かれ、行進でもするようなメロディー。よく聞くと、わずかに音程がずれているところもあり、ドンと低音の響く音がすると、大抵は大太鼓をド~ンと叩いているようでした。

 音の犯人は、幼児たち。そうか、今週末あたりに運動会があるのかな。会場設営はとても先生達だけではまかなえず、何人もの母親が設営に当たってました。おそらく協力の依頼でもあったのでしょう。その共同作業のおかげで多くの父母を集めて設営しながら団技のリハも行なってました。準備も万端、練習も上手くいっている、あとは・・・。お天道様がへそを曲げないことを祈るだけですね。

 今週末といえば明後日からいよいよとんぼ座の公演が始まります。不思議なことにまたも、大型で強い台風15号の存在。5日15時には石垣島の南東約320Km、6日15時には先島諸島近海付近へ達する見込みです。

 また来るか、憎き台風よ。今のところスピードもゆっくりした速度でと予報士が説明してます。それでいきますと7日か8日当たりに九州付近を再接近するもよう。練習を続けていた幼稚園の日ごろの行いが良いでしょうか、それとも弊社従業員の行いが良くて、宮崎の近くを通らずにすむのでしょうか、さてはていずれにしても日本ルートよりになって進路が変わった、ということだけは避けてほしいね。

台風で中止となったとんぼ座の舞台裏

2007年09月05日 | 劇団とんぼ座

  劇団とんぼ座の再公演が決まったことは、本ホームページにも掲載しております。ひと月半前の7月13日、折からの台風の接近で開催が危ぶまれておりましたが、結果的にそれが中止という残念な結果に終わったことは、なんともチケットを購入していただいた方に申し訳なく、主催者も「そういった方々にお詫びを込めて是非再公演を」と、熱望しておりました。その後、当社との話し合いの結果、再公演が正式に決まりました。ちょうど今から一ヵ月後の10月5日(金)、6日(土)、7日(日)、8日(月)の4日間、各1回いずれも公演は13時から。

 先の宮日の文化面の記事に、とんぼ座のことが書かれておりました。もともと地芝居等に興味のあったとんぼ座旗揚げの梅田さんの生まれは日之影町、同町には古くから地芝居「大人歌舞伎」というのがあって、地元の人たちがそれを継承しております。わざわざ芝居小屋を自治体がつくるなど、町を挙げて協力してます。衣装から化粧、飾りつけにいたるまで全て質素。しかし、そこには田舎町独特の庶民的な光景があって、それに携わる関係者は本場、本物には見られない田舎臭さを全面に押し出して、地域に根ざした活動を起こしております。山々には芝居よりも「神楽」の方が人気が高く、当然日之影にも神楽は伝承されております。が、しっかりこの歌舞伎も人気がありました。と過去形。

 今は後継者不足等で演じる人たちも少なくなっていると言われております。定期的に演じられていたこの地芝居も最近は以前ほどあまり聞かなくなりました。そこで同町出身の梅田さんが、地元日之影の村おこしの一つとしてこの地方歌舞伎に新しい風を吹き込み、文化を再発掘させようと旅芝居の公演を考えたというわけです。郷土に錦を飾りたいとする梅田さんの心意気とでもいいましょうか。日之影のその舞台でのとんぼ座の公演は、200人が収容できる芝居小屋をいっぱいにしたそうです。

 その旅芝居は本県では橘劇場が幕を閉じてしまい、すっかり空白の地帯となってしまいました。芝居や演劇ファンが減少しているのが現状であります。それを心配していたのがこの梅田さんです。「どぎゃんかせんといかん」と東国原県知事張りにそう言ったかは分かりませんが、その何とかせにゃいかん、という気持ちは知事と同じでした。

 そして、県内各地にとんぼ座の公演を旗揚げしたく今、開催できるような舞台やホール、文化施設を回っているというわけなんです。その一つに当社の2階大広間にも目を付け、これまで開催できるかどうか検討を重ねてきたのです。ステージにはやや不満がありました。それもそのはず、これまで200人以上収容できるところで公演を行なってきたわけですから。一方の観客席はまずまず納得していただいてました。狭いなりにもその良さがあると梅田さんは前向きに捉え、「とにかくやってみましょう。舞台に近い方にはそれなりの迫力があって良いかもしれません」と。

 7月13日(金)公演初日を迎える予定でした。この日は台風4号が猛威を振るっておりまして、朝から県北地域も暴風雨圏内でした。とんぼ座の一行は宮崎を朝早くに出て、ヘルストピアに向かってました。日向市美々津の大橋を過ぎ、消防小屋先の左手に水産物の販売店があります。その一帯で土砂崩れが発生し、国道10号線を寸断させたのは記憶に新しいところです。すぐに渋滞となり復旧までかなりの時間を費やしました。そして、一行はその土砂崩れに巻き込まれてしまいました。9時過ぎに現場にて梅田さんの携帯から一報が入った時は、「前の車が動いてくれればそっちに向かうことができます」とそう危機感は感じませんでした。ところが、道路は冠水を始め一行の車にもその水が車の中まで浸水し始めたといいます。1時間後、「どうもこうもいかんですわ」と途切れ途切れの携帯での会話。さらにそれから電話がかかってきて「車の前で大木が倒れてきました。こりゃこっちの生命まで危険にさらされます」と慌てふためいた様子でした。

 結局は乗っていた車は浸水の被害で廃車となったそうです。もちろんそのような状況でしたので、取りあえずは13日の公演は中止とさせていただき、その後の公演については被災者等の感情を考えて公演するわけにはいくまい、と見送らせていただきました。それでもどうにか1日だけでも別の日に延期できないか、と検討しておりましたが、予想以上に被害は大きく結果的には4日間全ての公演を中止にしました。一座にとってこの損失は大きく改めて大自然の厳しさを知りました。
 
 中止の舞台裏にはこういった背景がありました。それだけに梅田さんも当社も再公演には並々ならぬ強い決意があります。記念すべき本公演をどうにか成功させ、次回につなげようと。いや、それほど人気ある芝居であることは事実ですから。

 チケットはフロントにて好評発売中。お一人1枚3,000円にて販売。観劇とお弁当、お風呂にプールも付いてこの価格です。朝10時のオープンから来られても構いません。きっと充実した一日になることでしょう。