これがうわさの豊後梅

　　館内の青果物を見ているといろいろな種類の果樹が
市場に出回っていることが分かります。恥ずかしながら
私は４０数年、これまで梅は紀州産の「南高梅」が一番
大きいと思っていました。しかし、先週このジャンボサ
イズの梅が入荷して私の中で梅の“革命”が起きたのは
言うまでもありません。すると、２日後に地元夕刊紙で
もその記事が取り上げられ、今が旬、話題に事欠かない
人気の果樹であることが分かりました。

　その名も「豊後梅」（ぶんごうめ）。名前の通り、お
隣り大分県産の梅です。しかも、大分の県花、県木に指
定されている大分を代表する地場産品なんです。隣県の
産品を知らないなんて、お恥ずかしい。


<左の箱は２Ｌサイズの南高梅、右箱が豊後梅>

　大きいもので直径５cm、カリカリ漬けや梅酒、梅ジュ
ースに最適だそうです。

　どうして、今ごろ？。最近この豊後梅を地元北方町の
生産者が出荷し始めたと聞きます。生産され始めてそう
長くなく、出荷態勢が整ったからなのでしょう。それま
で個人で植栽され、趣味の園芸として収穫されている方
ももちろんおられたでしょうが。ようやく生産態勢が整
った、ということなんでしょうか。

　

　当売店でも他の梅を抑えぶっちぎりの大きさで圧倒、
粒によってはスモモ以上の型にまで成長し、入館され
るお客様もびっくりしています。

　参考ながら豊後梅を調べてみますと、
果樹として栽培されるウメの一変種で、ウメとアンズの
間種説もある。また、果実の大きいこと、更に花が優美
で、一般に大型の果実をつける、いわゆる「大梅」の一
種として知られている。遅咲きで２月末頃より開花が始
まる。良い梅の実が取れる品種としても有名な品種だ。
豊後梅は他花受粉であり、かつ花粉が少ないので結実が
乏しく生産量は少ない。枝条が太く、また、古木になる
と主幹の下部に様々の形をした瘤ができる、とありまし
た。

　是非この大きさに驚かれて下さい、「これが梅？」と
びっくりするに違いありませんから、ハイ。

　<写真は小粒といっても２Ｌサイズある南高梅、後ろが
ビッグサイズ、豊後梅　手前のライターが小さく見えます>