Heart and Aqua

優しい時間~ゆっくりしていってください。

努力で幸せになれますか

2010-09-12 | こころ
9月もはや中旬。
少しずつ空が高くなっているような気がします。

でももう少しこの暑さは続きますか??



『勝間さん、努力で幸せになれますか』 香山 リカ (著)勝間 和代 (著)を読みました。

香山さんも勝間さんも、本をたくさん書かれていて有名な方なので
ご存知の方も多いと思いますが、そのお二人の対談集です。

香山さんは、『しがみつかない生き方』という著書の中で、
ふつうの幸せを手に入れるためには「“勝間和代”を目指さない」と書いています。
勝間さんは、「香山さんの著書を読み、迷ってしまっているあなたに読んでほしい」と反論書『やればできる』を書いたそうです。

誰もが不安を抱え、幸福を実感することの低いこの現代で
幸せを感じるにはどうすればいいのか。
そもそも何がふつうの幸せなのか。ということについてお二人が討論されています。

正直言うと、私が読んでいて感じたのは
お二人はずっと平行線のような感じがしました。
お二人の考え方は、交わることはないように思いました。

見えない火花のようなものが散っている感じ・・もしました。。。

読んでいる私たちがそう感じたのだから、
実際に対談したお二人は、もっとそう感じたのではないかなぁと思います。



勝間さんは、
「やる気は開発できる能力。努力そのものが幸せなんです」

「努力というのは、別に苦しいものではないんですよ。
 プロセスが一番楽しいところに自分の時間を使えばよくて、
 つらい努力ならやめていいんです」

「努力をすると、より簡単に幸せになれるということです。
 私はわりと近道を教えているつもりなんですね」

といいます。

努力というのは、苦しいものではなくて楽しいもので、
努力をすることで人は幸せになれるんですよ、
と言っている。

それに対して香山さんは、

「なぜ、こんなやさしくてよい人が“負け組”などと呼ばれなければならないのか」

「効率をよくして、努力をして競争に勝ち、
 成功を収めることがそれほどすばらしいことなのか」

「努力ぎらいの人がいてもいいじゃないか、というだけではなくて、
 努力したけれど思ったような結果が得られない人、
 アクシデントによって努力を中断せざるを得なくなった人については
 どう考えればよいのか」

と言っています。



努力はつらいものではなく楽しいもの、
努力すればすべてうまくいき、自分の思いを叶えることができる、という人

もう一方は、

自ら努力することが嫌い。じゃぁ~努力しないと幸せになれないのか、
努力したけれど結果が出なかった人、途中でできなくなった人は
努力していない人になるのか、
ということは、幸せになれないのか・・・・、という人。

相容れないですよね~
お二人の職業柄の経験にも違いがあると思いますが。



私はどちらの意見が正しい、とは言えないし、わからないけれど。
どちらの意見もそれぞれ正しい部分、『ん?』と思う部分はあります。

人は一生懸命努力することでいろいろなことを叶えることができるから、
努力は大切、そして必要、だと思います。
でも、だからといって、努力しても結果が出ない人に努力が足りないから、ということはできません。

自分の一生懸命は、人それぞれ違うのだから。

香山さんの言われるように、
「努力もできず、向上できなくても、人は生まれただけで生きる価値や権利がある。
 だから、日本の生産性の向上につながるような人たちを励ますだけでなく
 病むものや老いたもの、誰にも知られずにいる人、
 私を含むがんばれない人、がんばりたくない人のことも心にかけてください。」

これも、真、だと思います。

努力だけでは幸せにはなれないのかもしれないけれど、
勝間さんのように効率よく楽しみながら努力する人も、
がんばれなくて、がんばろうとするエネルギーさえ失ってうずくまっている人たちも、
みんなが自分のほっとする居場所をみつけて
幸せになってほしい。そう思います。






今日のよかったこと

 パワーストーンのリメイク~、やっとしっくりきました~
 マインドマップ、二つ書いてみました~