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こんなに働いているのに、なぜ会社は良くならないのか?―人と組織がパワフルに生まれ変わる方法

2012-11-15 23:28:47 | 書籍
こんなに働いているのに、なぜ会社は良くならないのか?―人と組織がパワフルに生まれ変わる方法
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)で組織コンサルティングに従事後独立し、人材育成会社を起業した森田英一氏の著。タイトルにある通りの今の日本の閉塞感を打ち破るための提言の書です。

目次は以下の通り。
第1章 どの会社も悩んでいる問題は同じ
第2章 「部分最適にとらわれる」という罠
第3章 「短期最適にとらわれる」という罠
第4章 このまま一生懸命頑張っていて、大丈夫なのか?
第5章 日本の会社の常識は、世界でも常識か
第6章 世の中が変われば、効果的な問題解決も変わる
第7章 悪循環を克服するために必要なこと―センサー機能を高めること、質の高い対話、そして俯瞰
第8章 組織はこうして進化する
第9章 組織開発物語―「僕の会社」

この手の書物は、多かれ少なかれ「あるある」と思うのですが、本著は殆どが「あるある」。でもこれって、今の時代の会社のほぼ全てが陥りやすい問題であり、経済が停滞する中、日本だけではなく、世界的な傾向なのかもしれません。

本書の導入部では、経営者は「成長しなければならない」という固定観念をリセットし、
・自分たちに最適な規模の成長スピードはどれくらいなのか?
・何のために、頑張っているのか?闇雲に目標だけを追って、本来の目的を見失っていないか?
・結果を追うことだけに集中して、プロセスを楽しむことを忘れていないか?
を自身に投げかけてみるべきと説いています。これは人生も同じです。目標と成果とプロセスのバランスをとるのは非常に大切ですが、いつの間にかプロセスが目標になってしまったり...

そして、過去の成功体験に基づく今のやり方を見直すポイント(時代の変化)として、以下の4点を挙げています。
1.加速するスピード
2.高まる時間的・空間的複雑性
3.高まる社会複雑性
4.誰も答えを知らない

これらは、色々なところで言われている時代の変化であり、多くの経営者も耳にしていることだと思いますが、それでも社会や企業が変わらないのは、やはり日本の世代交代が進んでいないことの表れだと思う。

そして、本書の核心として、人と組織がパワフルに生まれ変わる方法の第一歩として、皆が言いたいこと言える雰囲気や機会を設けることを提言。特に重要なことは、「今、感じていること」「違和感」を引き出すことが重要と。しかもブレークスルーを起こす発言をするのは、女性か若手か外から来た人と。

自分自身、今後数ヵ月は結構大変な状況になりそうで、考えても考えてもどうもならない感じではありますが、逆に大きく変化するいい機会だと思います。ピンチをチャンスだと思って、皆の意見を聴きながら、頑張ってみます。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先週はどうもありがとうございました。 (カモ)
2013-01-14 23:49:27
先週はどうもありがとうございました。
面白そうですね。
今度読んでみようかと思います。
返信する
どうもです。 (hayashi5)
2013-01-15 00:09:14
どうもです。
今年もよろしくお願いします。

是非読んでみてください。
うちみたいな零細にいる人間は、身につまされます。
返信する

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