元トリンプ社長の吉越浩一郎さんが若い人へ向けた、自分のためにどう生きていくかのメッセージ。基本は、以前紹介した残業ゼロの仕事力と同じで、仕事を効率的に進め、残った時間を自分のために使いましょう。という趣旨が根底にあります。
その中で、今の環境(会社)を徹底的に利用し、吸収し、ステップアップして行きましょう。そのためには、どんな環境であれば、その中のワク(会社の決まりや枠組み)に一度はまりながら、自分の意見、意思を持ち、自分なりの仕事のやり方を見出してみましょうと説いています。
よく言われることですが、本著では仕事の成果は、「能力」×「時間」×「効率」と定義しています。能力は変わらないのだから、効率を上げて、労働時間を短縮し、ノー残業な働き方をしましょうと。
ただ、ここで気になるのは、「適正な仕事量」の定義はなんだろう?ということ。とても有能で全体のバランスを見られるマネージャーやリーダーがいるか、自分自身が熟練でなんでもコントロールできるビジネスパーソンであっても、適正な仕事量という定量的言葉の定義は難しいもの。残業ばかりしている言い訳ではないのですが、今はそういう環境ではなく、また東京で時間を気にせずに仕事ができる状況にあるので、幸か不幸か止める人もいないので、貪欲に2人分、3人分の仕事に挑戦しようとしています。但し、その結果、ダラダラ仕事をしている感は否めないので、今年の課題の1つだと思っています。
と言うことで、今年はちょっとだけ割り切って(もちろん仕事も効率的にやって)、週に一度は、技術士二次試験や自分自身の将来のために時間を使ってみます。
また、本著では、独立し社長になることも薦めており、その時を逆算して今から何をすべきか考え努力することを求めています。私もいつかは独立起業して、誰にも指図されず自分の責任で仕事をしたいと思っていて、そういう意味では、日本を代表する大企業、会社をリタイアした方が作った零細企業、外資系企業といろいろな環境で仕事が出来、いろいろな人たちと出会えてきたのはとてもよい経験だと思っていますし、これからもいろいろなことに挑戦していこうと思っています。
結局、自助論でも書きましたが、最終的には自分の力で生き残っていかなければならないということです。
最後に、吉越氏が初めて働いた外資系企業メリタでの経験から外資系企業の厳しさを紹介し、その中に身を置くことの意味を説明しています。が、今いる会社は、ドイツ系メーカでありながら、なんだか全然違うのが実情(転職してからの正直な感想)。確かに商材が違い、文化が違うのは確かですが、プロであり何かを盗もうと思う人があまりいないのが正直なところ。ただ、それでも世の中無駄なことはないと思うので、その中で意味を見つけ、2010年心機一転頑張って行こうと思います。
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