元トリンプ社長の吉越 浩一郎さんの著書。
社長時代に実践した、残業ゼロの会社作りを纏めた本です。
以前から読みたかったのですが、まとまった時間がなかったので、夏休みの課題図書となりました。
本の根底にあるのは、今、目の前の仕事を早く終わらせて、人生を楽しもうというものではなく、定年後、第2の人生の準備のためには、現役の間から時間を作って考えましょう。というもの。
正直、今の会社の仕事量では、残業ゼロは無理だと思います。本文の中にも、残業ゼロは、トップの決断が必要とあります。
が、自分自身がそれに甘んじているのも確かです。残業は無制限、期限も曖昧な(というか無い)状態では、 仕事の効率は下がる一方。
会社が悪い、組織が悪いと文句を言うのは簡単ですが、だらだらと仕事をし、自分のやりたいことも見つからず、結局は何も残らず、1人死んでいく人生は、自分だけの問題です。
もちろん、自分の仕事、人の仕事問わず、1人分以上の仕事をしているのは自負するところですが、「すごいすごい」と煽てられ、自己満足に終わってしまうだけなのだと思ってしまいます。
数年前までは、それでも得るものは多かったので、割り切って頑張ってきましたが、そろそろ次のステップに進まないとだめだと思いました。
残された時間は長そうで、もう短いと思っています。
本著で引用されている、土光敏夫さんの言葉
『会社での8時間を懸命に働くのはあたりまえである。
あたりまえでないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである。』
私の場合、会社にいるのが14時間。通勤が往復3時間。睡眠が6時間。深夜の夕食その他で1時間とすると、自分のための時間が1日1時間となります・・・
ちりも積もればではあるものの、前へ前へ進んでいる人との差は広がるばかりです。
人生の転機を迎えつつ、自分のこと、家族のこと、友人のことのために、もっと時間を作らねばな。と考えさせられる、1冊でした。
続いて、『「残業ゼロ」の人生力』を読みます。
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