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メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン

2011-10-02 17:30:11 | Tokyo
メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン

メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン

メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン
森美術館で実施の展覧会を観てきました。

メタボリズムとは、1960年代に丹下健三氏に強い影響を受けた、黒川紀章氏らの建築家達が思い描いた日本発信の未来建築思想だそうで、「生物学用語で「新陳代謝」を意味します。それは、環境にすばやく適応する生き物のように次々と姿を変えながら増殖し ていく建築や都市のイメージでした」。戦争で荒廃した都市の戦後復興と高度成長期において、住み良いコミュニティを作ることを目的とし、時代に応じた変化に応え、新陳代謝をしていくために、小さなユニットを作り、結合・分離や交換を容易にした設計を取り入れた建築構造が特徴的。モジュール化、カプセル化がその象徴的な手法になります。

代々木体育館、中銀カプセルビルなど、個々に実現した建造物はありますが、東京湾に人工島を浮かべる東京計画1960や、東京ー大阪間を1つの居住帯とする東海道メガロポリス論など、今でさえぶっ飛んだ計画も多いわけですが、彼らは本気で考え、建築設計を越えた都市設計を目指していたことがわかります。

高度成長、人口増加の時代から、成熟化、人口減少の時代へと変わり、この思想の舞台は、中国や中東などの海外へ移っているようですが、例えば黒川紀章の農村計画なんかは、東北大震災の復興には役立つと思うし、建築技術が進んだ今では、使える設計・思想がたくさんあると思うし、それにより日本・東京を世界に再発信していけると思います。


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