生前、本田宗一郎氏が著した『本田宗一郎「一日一話』」を再構成したものです。
まさに一日一話形式。若い人から、中堅から、経営者に至るまで、あらゆる層に向けて発した言葉であり、各年代、各境遇の人に参考になると思います。
24話×10章、合計240話から、心に残った言葉をいくつか挙げてみます。
『権利を自覚して義務を果たすことが、民主主義の基本なのだ。つまり、どんな行動にも責任が伴うということである。過ちの理由を絶対に他に求めてはだめだ。どんな場合でも、自分の行動は自分の意思で決定する。』
→ 今の時代、人のせいにしようと思えば、いくらでも人のせいにできる。ただ、それって面白くない人生ですよね。
『製品というものは、正直なものだ。製品にはメーカの思想もそのまま表現されている。製品は絶対に嘘はいわない。いい訳もしない。』
→ 本田宗一郎氏ならではのモノの見方であり、技術に自信がなければ言えない言葉。最近のものづくりでは、なかなかこんな言葉は言えず、身につまされる想いです。
『未来というものは、たしかに過去とつながっているものであるから、あくまで便宜上、過去を知ることは必要だ。ただし、われわれが本当に知りたいのは未来である。知識というものは、それを使って未来を開拓するものでなければ価値は無い。』
→ インターネット全盛の時代ですが、過去の情報は万能ではありません。ただ、未来を占い未来を作るという意味で、過去から学び分析することは必要。過去の経験をうだうだ言うだけで、建設的な意見を述べない人にならないよう、心がけたいと思います。
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