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偶然の科学

2012-07-25 00:10:07 | 書籍
偶然の科学
コロンビア大学社会学部教授、ヤフー・リサーチ主任研究員のダンカン・ワッツ氏の著書。

目次は以下。

第1部 常識(コモン・センス)
1 常識という神話
2 考えるということを考える
3 群衆の知恵 (と狂気)
4 特別な人々
5 気まぐれな教師としての歴史
6 予測という夢

第2部半常識(アンコモン・センス)
7 よく練られた計画
8 万物の尺度
9 公正と正義
10 人間の正しい研究課題

「人間に未来予測はできない。リアルタイムで偶発性に対処せよ――。」

と言うのが本著のテーマ。世の中のは常識というものがあり、その常識に従えば、なんでも答えは見えてくる。というのはほとんどのケースは間違いで、だいたいが結果を知っているから言えると言うことで、結果が変わっていればその『常識』も変わってくる。だから、未来を予測することはできない。ということを、歴史や自身や大学での実験結果を通して、実証する内容。 例え同じことをやっても、その時、その時代の状況つまり運で、その結果が大きく変わること、例えばβーVHS戦争やiPodの登場、facebookの爆発的な普及がそれにあたると。

製品であれ、会社であれ、個人であれ、優れているものは必ず成功するとは思うが、それよりもその時代の技術、世相、景気等が大きく影響するのは確かだし、それこそが運。よって世界は不公平。ただ運はいつ回ってくるか分からないし、回ってくるか運を逃さないのも実力であると思います。

世の中、絶対の法則もないし、それを予測する科学も存在しない。常識と思っている非常識に囚われず、自分の目で考え意思決定をしていきましょう。 『さあ、革命をはじめるとしよう・・・・・・・』

しかし、最初から最後まで、事例の紹介と解説に終止し、社会科学者からすると興味深い話ばかりだと思うが、ちょっと冗長...


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