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ワンクリック - ジェフ・ベゾス率いるAmazon の隆盛

2013-01-24 00:08:17 | 書籍
ワンクリック -  ジェフ・ベゾス率いるAmazon  の隆盛
IT系ジャーナリスト、リチャード・ブランド氏による、ジェフ・ベゾスの生い立ちとAmazon立ち上げまでと成長の歴史を辿る著。

目次は以下の通り。

第1章 ワンクリックではまだ不満
第2章 生い立ち
第3章 就職
第4章 ベゾス、インターネットを発見する
第5章 ガレージの4人組
第6章 優れた書店の作り方
第7章 苦労の波
第8章 軍資金の調達
第9章 成長
第10章 書店とは誰のこと?
第11章 クラッシュ
第12章 ベゾス、キンドルに賭ける
第13章 アマゾンは書店を駆逐しつつあるのか?
第14章 おかしな笑い方をするクールな男
第15章 では、ベゾスはどういうマネージャーなのだろうか
第16章 頭をクラウドに突っ込んで
第17章 一歩ずつ、果敢に

前半はジェフ・ベゾスの生い立ち、学生時代やキャリアを詳しく紹介。ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブスに並ぶ天才エンジニアであり、マイクロソフト、アップル同様、ガレージからスタートしたAmazonですが、ジェフ・ベゾスは他の二人のような商品やサービスへの執着心はなく、とにかくインターネットビジネスでおカネを稼ぎたかったというのが彼の根底にあるそうです。その辺は意外で面白い。Windows95が発売され、インターネットが爆発的の世界に広がる前から、インターネットの可能性を確信し、金融セクターのプログラマーを経て、1994年にAmazonの前身となるインターネット書店を立ち上げるという、ただの技術者にとどまらず、経営者としての才能を開花させ今に至ります。

とはいいながら、そのビジネスモデルは、常に顧客第一であること。利便性であったり、価格であったり、クレーム対応であるわけで、そのために倉庫を持たない方針を180度変え、自前の倉庫を立ち上げるという柔軟性も紹介しています。その顧客第一主義こそが大型書店、出版社、出版卸と衝突しながらも、利用者を味方につけ、成長を遂げた秘訣なのですね。

Amazonを立ち上げ、軌道に乗せるまでは詳しく書かれていて興味深いですが、キンドル開発の決定から開発、発売までがあまり詳しく描かれていないのが残念でした。


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